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五竜T行事 閉会式
レポート 広報委員会 大井智子

越前谷芳隆SAK常務

山田隆SAJ教育本部広報委員会委員長

◆2005年1月14日(金)〜16日(日) 五竜行事T
  (財)全日本スキー連盟主催 (財)神奈川県スキー連盟主管/主催

◆閉会式

◆「SAKとの出会いに『ありがとう』」

 1月16日(日)午前11時。吉岡強SAK専門委員の司会で、エスカルプラザで閉会式が行われた。

 最初に、主管県連責任者として越前谷芳隆SAK常務より、「今回は10の行事が行われ、非常に充実していた。シーズンはこれからなので、各協会、クラブで今回の行事での成果を生かし、安全で楽しいスキーやスノーボードを行ってほしい」とあいさつがあった。

 ちなみにSAK教育本部関係の行事参加者数は、正指導員の養成講習会が30人、準指導員の養成講習会が97人、指導員研修会が69人、クリニックが69人、強化合宿が15人、レベルアップ講習会が11人の、合計291人だった。

 次に、SAJ立ち会い責任者として、山田隆SAJ教育本部広報委員会委員長より、「みなさんが技術を伝達するのに大切なのは、テクニックではなくエンターテインメント能力だと思う」と話があった。


潟Gンレイの駒谷嘉宏代表取締役

柳橋泰久SAJ教育本部イグザミナ委員
 潟Gンレイの駒谷嘉宏代表取締役は、「今回の第1回目の神奈川県スキー連盟行事に続き、第2回目の研修、神奈川県総合体育大会、環富士山スキー技術選手権と、五竜ではSAKの行事が控えている。神奈川県との縁が深くなり、ご愛顧いただいていることに『ありがとう』と感謝の気持ちでいる。各自、目標に向かって鍛錬して、研修してほしい」と地元を代表してのあいさつがあった。

◆「スキーもスノーボードも近くなった」

 続いて、主任講師として柳橋泰久SAJ教育本部イグザミナ委員から、「これから準指検定、指導員検定、技術選と続く。技術を研鑚して、シーズン終わりに笑顔で会えるようにしたい」とあいさつがあった。


和田均SAJパトロール技術員

望月博文SAJスノーボード技術員
 和田均SAJパトロール技術員からは、「パトロールの養成講習会は、受検生を6時45分から21時まで拘束して行われた。パトロールの受検生4人には、あと1カ月がんばってほしい。天気がよく、コンディションのいい時に、スキー場ではケガが発生する。パトロールに頼るのでなく、雪山ではよく考えて、自分の責任で自分の身を守るスキー技術を教えてあげてほしい」と、パトロール主任講師としての講評があった。

 スノーボード主任講師の望月博文SAJスノーボード技術員からは、「今回は、スノーボードで3つの行事を開催し、レベルアップ講習会にも多くの人が参加した。カービングスキーという視点では、スキーもスノーボードも同じぐらいの近さになった。スキーヤーの人たちもぜひスノーボードの講習会に参加してほしい。何らかの形でスキーのレベルアップになると思う」との講評があった。スノーボードの講習会を間近で見ていて、スキーもスノーボードも同じカービングを目指しているということは、私も実感した。


中谷知之ハンディキャップ委員

司会の吉岡強専門委員

 さらに、ハンディキャップスキー教室の責任者として、中谷知之ハンディキャップ委員から、「2001年にハンディキャップ委員会がSAKに発足して5年目となった。毎年2回、ハンディキャップスキー教室を行って、累計150人の参加者を数えた。ハンディキャップの人たちはまだまだ外出する機会は少ないが、彼らをどんどん外に連れ出したい」との話があり、続けてハンディキャップスキー教室で実施した級別テストの合格発表が行われた(→「ハンディキャップスキー教室」の項目で報告)。

 続けて、山田耕太SAK専門委員から、レベルアップ講習会で実施された、級別テストの結果発表(→「レベルアップ講習会」の項目で報告)が行われた。

 こうして、2005年五竜行事Tの閉会式が終わった。

大井さんを囲んで

デビューした高橋、金子専門委員

◆「さようなら」

 「数本滑ってゲレンデで昼食を食べてから宿に戻る」という、私が所属するスキー虫クラブのメンバーと別れて、本部宿「ウルル」に一人で戻ってきた。SAK総務本部長の上田英之さんのパソコンに、今回撮りためたデジカメのデータを吸いとってもらうためだ。

 いつも感心するのだが、専門委員の撤収はすばやい。とりあえず女子部屋で着替えてから、ウルルの2層吹きぬけとなっているロビーにぺたんと座って休んでいると、専門委員の百海延さんが大きな透明のハコを持って2階から下りてきた。中には、次のSAK行事「神奈川県・千葉県スキー技術選手権大会」が行われる車山スキー場の宿に送る備品がびっしりつまっている。そこに専門委員の木村徳善さんが加わって、2個あったハコの荷物を1個にまとめるよう、ガムテープで奮闘し始めた。たいへんだなあ……。

 着替えを済ませてロビーに下りてきた上田さんにパソコンを立ち上げてもらい、さささっとデータを吸いとっていただく。OAおんちの私にとっては、神様のような手さばきだ。

 今回、格別にお世話になった村山政幸さんも、福岡昭充さんもロビーに下りてきた。「じゃあね」と案外そっけないあいさつをして、パタパタといなくなる。SACの塚本信一郎さんと三寺秀典さんは、「あんまりへんな写真、ホームページに載せないでくださいね」と笑って出発した。山田隆さんも、越前谷芳隆さんも、着替えをすませて、すでに出発準備完了だ。「たいへんお世話になりました」とごあいさつ。私のSAK取材行事は、今シーズンはこれで終了。当分みんなと会えなくなるのかと思うと、さびしい。

◆「いっぱいいっぱい」

 まだ半数以上の専門委員はゲレンデで滑っているらしく、山田さんたちが帰ってしまったウルルはひっそりとしていた。ロビーのこたつには、「クラブ員があとで迎えにきますので……」という、栗田謙悟SAK理事が新聞を読みながらゆったりくつろいでいる。栗田さんには、この2週間後に行われた岩岳チャレンジカップで大変お世話になりました。

 今回は、初めてSAKの行事デビューした専門委員が二人参加していた。初日のミーティングで感想を聞いたので、ここに残しておこう。

 指導員研修会のエンジョイ2班を担当した金子勉SAK専門委員は、「ここに来ないとどの班かわからないので、受検生のためのDVDや赤本、教程を見てきた。ちっちゃい引き出しからバリエーションを考えてきた。今日は緊張した」と話してくれた。

 指導員研修会のエンジョイ3班を担当した高橋功一SAK専門委員は、「これまで専門委員は別世界の人と思っていた。スキーに関しては、次元が違う人たちなので。自分が専門委員になったという実感は、まだわかない。みんなについていかないといけないので、いっぱいいっぱい。今日は楽しかった。初滑りの受講生が多かったので、雪に慣れようとできるだけあちこち滑りに行った。明日は、ブロック技術研修会で出たような、細かい話をしようと思う」と話してくれた。

ウルルのラウンジ 楽しぃ〜

飲みすぎで正座ですか?

◆「おいしいカレー」

 まだ、クラブの人たちと約束した出発時間まで1時間半ほど間がある。おなかがすいた。考えてみたら、この3日間、お昼ご飯はいつもひとりで食べていた。ウルルのオーナーの岩井良三さんに「ここらでお昼ご飯食べられるとこ、ありますか?」とたずねると、岩井さんは、のれんの奥に向かって「ご飯まだあるー?」と聞き、「カレーならつくれますよ」とのお返事。さっそく、たぶんウルルの裏メニューらしいカレーを注文して、ロビーのカウンターに座ってぱくぱく食べた。おいしいかった。

 五竜行事の取材は行事の数が多くてたいへんだが、このロビーにみんなが集まってきて仲良くなれるのが魅力の一つだ。研修会行事最後の晩、自分たちのクラブの宿に顔を出してきた専門委員たちが、遅くなってからぼちぼちロビーに戻ってくる。それからみんなでガヤガヤと話す。あちこちに、ビールビンとか缶とかがたくさんある。ロビーには、ウルル自慢の、大きなJBLのスピーカーとマッキントッシュのアンプがどんと置かれている。

楽しくやってま〜す

望月専門委員とオーナーの岩井良三さん

◆「ウルルのオーナーも準指導員」

 カレーを食べ終わると、コーヒーを入れに来てくれた岩井さんとよもやま話をした。岩井さんは、1級建築士の資格のほか、準指導員の資格を持っている。いまから15年前、31歳の時に親戚の叔父さんからウルルを継いだ当時、五竜のスキースクールに所属して準指を取ったという。今年も長野県スキー連盟の研修を受けに、すでに栂池に行ったそうだ。シーズンに2回ぐらいスクールで教える機会があり、「楽しく安全に滑っています」。奥さんの紅仁絵さんはとても美人で、SAKのエライ役員に熱烈なファンがいるほどだ。

 私はかねてから不思議だった、「どうしてこの宿は温かいの?」という疑問をたずねてみた。ロビーなどの床下や建物の周囲に、60度のお湯が流れるパイプが通っているからとのことだった。

 初めてSAKの役員が逗留したのは、1997年のこと。県連の人たちの印象をたずねると、「宿にはいろいろな県の人が来ていて、県によって違う雰囲気があるけれど、SAKの人たちはフレンドリーで気さくな雰囲気です。ホームページも楽しく見ています」とのことだった。

 出発の時間となり、私は一人ウルルを後にした。その翌日、さっそくウルルに電話した。研修会のレポートを書くのに欠かせない、開催要項のプリントを忘れてきてしまったのだった……。すぐにFAXしていただいた岩井さん、それから木村徳善さま、ありがとうございました!

 長い五竜行事のレポート読んでくださった方々、ありがとうございました。


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