SAKハンディキャップセミナーII
(障害者外出支援及びスキー指導法に関する講習会) II 雪上でのサポート、指導実践 平成18年1月13日(金)長野県北安曇郡白馬五竜スキー場 |
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「SAK ハンディキャップセミナー 雪上でのサポート、指導実践」※既に五竜1行事・HC スキー教室 大井智子広報委員レポートが掲載されていますので、ここでは講習中に行われた講習の内容の項目を中心に、ポイントや注意事項等を掲載 させて頂きます。若干重複するような内容もありますが御了承下さい。 ◆相手に沿って滑るPSA馬場賢親コーチより、全体を通しての心構えとして次のお話を頂いています「サポートをする人は、あくまでも相手に合わせる、動作や速さ、話し方などを相手に沿っていく、これが基本ですよ。これがうまくいかないと、よいサポート にはなっていかないですよ」 ◆実習内容<視覚障害の方のサポート実習班> ○バックプルークの練習・プルークボーゲンで後ろを向いて斜面を滑りおりる練習・バックプルークの状態から素早く向きを変える練習 バックプルークは基本中の基本ともいえるサポート技術。滑っている時は、それまでと左右の概念が逆になるので、指示をする際は注意がいる。 ○目隠しをしての滑走・視覚障害の方に対しては、より具体的な描写で細かく状況を伝えることが大切「いまは飯森ゲレンデの一番下にいます、この方向に(手をとって方向を示す)第六リフトの乗り場があります、二人乗りです。これから移動しますよ」※頭の 中で地図を作る、そのお手伝いをさせてもらうという気持ちで伝えるとよいようです。 ・滑走の誘導は、ストックを叩いたり大声を出しながら的確に行う、同時にサポートは周囲への注意を払いながら安全なコース設定誘導する。 ○リフトの乗り方・サポートは内側、サポートを受ける人は外側が大原則これは乗り降りでリフトの巻き込みを防 ぎ、またいざと言う時に、相手を外側へ押し出して倒してでも危険回避をする為でもある。 「歩いて10歩ほど先に、リフト券のゲートがありますよ」、 「リフトの柱は全部で25本あって、これから4本目を通ったよ」、「今、最後のリフトの柱を通過しました。スキーの先、ストックの先を上げましょう、 合図したら立ち上がりましょう〜、4,3,2,1,立って!」※カウントダウンはタイミングを合わせる有効な手段。 ○アウトリガーとスキーブラを装着しての滑走2人ペアを作り1人は障害をもつ方の役、もう1人はサポートをする役に分かれて体験 ○緊急停止の練習暴走をした相手を後ろから追掛け、側面から接近し停止させる技術の反復練習※その様子は、五 竜1行事・HCスキー教室 大井智子広報委員レポートを御覧下さい ○チェアスキー(バイスキー)・今回はバイスキー(チェアに2本の板が付いているタイプ)を用いての滑走体験となりました。○その他のサポートアイテム:スピーカ
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ダブルテザーで補助のバイスキー滑走 |
スピーカとヘッドセット |
<知的障害の方のサポート実習班>
・ストックは持たせず、バックプルークで滑走を誘導の反復練習
・大人用ベルトを使って滑走練習
今回のセミナーは、初めから最後までとても楽しくまた、今まであまり馴染みの無かった世界をかいま見せて頂いた。その眼開きのサポート をして下さった、馬場賢親 NPO法人プレジャーサポート協会理事長と、内海弘和HC委員には、この記事をお借りして感謝もってお礼を申し上げたいと思い ます。ありがとうございました。
これがスキーブラ アメリカ製 |
PSA馬場コーチの指導を受けバイスキー体験に、自 信を深める水附HC委員 |