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車山X行事
指導員研修会E、公認検定員クリニックE
    BC級公認検定員検定会B
     第6回傷害を持つ人のためのスキー教室
長野県車山高原スキー場 平成17年3月26日(土)〜27日(日)

総務本部理事 徳本進


野地副会長

山田副会長

◆主管県連責任者挨拶 … 野地澄雄SAK副会長

 参加者の皆さんおはようございます。早いものでついこの間雪上行事がスタートしたばかりと思っていましたが、桜の季節となり、これが教育本部最後の行事となりました。スキー界では、西武グループの資産処理によっては地盤沈下が加速されてしまうのではないかと懸念されており、停滞ムードが広まると、SAKも影響が出てくるのではないかと危機感を強めています。準指導員受験者が昨年の20%減の150名台となり、来年は何名受験するのかもっと落ち込むのではないかと心配であり、SAKも来年に向けて工夫し、色々検討していきます。(中略) 

 今回は教育本部最後の行事ですので、幸い天気も回復して良いコンディションとなり、楽しい実りある研修会にしていただきたい。尚、ハンディキャップも40名近く参加しており、先生方にもお手伝いしていただきたいと思っていますし、色々な面でご配慮・ご協力をお願いします。

◆SAJ立会い責任者挨拶 … 山田隆SAJ広報委員会委員長

 理論研修の時間を頂いているので、技術については省きますが、スキーの道具が大きく変わり、スキー技術に対する考え方がこの数年で変わってきている。そのことについて皆さんと話し合いたいと思っているので宜しくお願いします。また、今回はHCと一緒にスキーをする。これまでの技術一本ではなく、我々スキー仲間に対する思いやり、ホスピタリーの精神が大切になってきます。私はと思える方がいましたら、是非ご協力をお願いします。


飯島社長

三塚常務理事

◆地元代表挨拶 … 信州総合開発観光(株) 飯島清重様

 本日各行事が盛大に開催されますことに心より歓迎申し上げます。SAKの行事では、連盟旗が掲げており、今シーズンは大変お世話になりました。スキー場にとりましても頼りになりお礼申し上げます。2日間は良いコンディションですので、来シーズンに向けて研修会が初期の目的を達成されますよう、そしてSAKの益々のご発展をご祈念申し上げまして歓迎の言葉とさせていただきます。

◆執行責任者挨拶 … 三塚康雄SAK常務理事

 今シーズンもこれが最後の行事となりました。ここまで大過なく教育本部の行事が進んだことにお礼申し上げます。来シーズンに向けて皆様のご意見を聞きながら、より良い執行に努めたいと思います。スキー界の現状について、野地副会長からもお話がありましたが、ここにいる皆さんはクラブのリーダー的存在であるので、クラブの活性化、雪無県の我々がやることは仲間をつくりながらやっていきたいと思います。来季に向けて皆様のご協力をよろしくお願いします。


上田主任講師

中谷HC委員

◆主任講師挨拶 … 上田英之SAJ広報委員会委員

 研修会・クリニック参加の先生方大変ご苦労様です。指導員として一番大切なことは、技術ではなくスキーの楽しさを教えることであります。スキー場の山々の名前のガイドが出来たり、生徒に応じたコース設定ができたり、いかに楽しみ、また行きたいと思っていただけるような指導をお願いしたいと思います。

 技術の進歩に伴った滑り方、理論的なものも出てきています。特に2軸理論については、皆さんも勉強されていると思いますが、午後3時より理論研修が設定されていますので、理解を深めていただきたいと思います。トップコントロール系のバリエーションが少ない所に問題あると言われていわれていますが、私は2軸は単純な理論でバリエーションは必要ないのではないかと思っています。皆さんも研修し合って、意見を出して議論して頂きたい。最後の雪上行事となりますが、楽しく研修して頂きたいと思います。

◆HC委員会挨拶 中谷HC委員

 HC委員会は5年前に発足し、通算6回目の教室となりました。今回も34名の参加で開催し、講師は21名で、講師には養護学校の先生や車山の藤原校長もお手伝い頂けますし、マン・ツー・マンで教室を運営していきたいと思いますので、研修会参加の先生方にもお手伝いできる方がいればお願いしたい。ラジオの湘南FMで、HC委員会の紹介があり、さらにはNHK−FMからも問合せが来ており、これが広まっていくと我々としては、先生方にもお手伝いをお願いし一緒にゲレンデを賑やかにしていきたいと考えているので、今回に限らず今後とも一緒にご協力をお願いしたいと思います。さらにチェア−が多く来ているので、声掛けていただきたいと思います。


手話通訳の町田さん

参加者のみなさん

◆研修会、クリニック&BC級検定員検定会始まる

 開会式のあと、BC級検定員受験者は、その場に残り学科試験に臨みました。午後は実技テストですが、クリニック班の先生方の協力を得て、種目は総合滑降と大・中・小ターンの計4種目で実技検定を行った。一方、研修会及びクリニック参加の先生方はスカイシティ前のゲレンデへ移動、久し振りにゲレンデコンデションも良くそれぞれ研修会&クリニックがスタートしました。午後3時前には、スカイプラザ2階に集まり、理論研修が始まった。講師は2軸の伝道師「山田隆SAJ広報委員会委員長」です。実演を交えながら話はつづく。理論後半は「ナンバ」、古武術のDVDを見ながらの研修である。2/3以上の先生方はじっくり見ており、理解は深まったと思う。


BC級検定員受検者

BC級検定会風景

クリニックの加藤班

クリニック角田班

◆理論研修(15:00〜)

理論をはじめますが、SAKがどのようなことを考えてスキー理論を組立てているかをお話する。私も40年間中心軸でやってきている。講師をする専門委員も皆さんと同じスタートラインに立っている。この1年思っているスキーをやっていた人ほど新しい技術が受け入れられない方が多くて、連盟内でもトップで責めぎあいが行われている。2軸理論全てが正しいかどうかは分からない。

このあと、プロゴルフ界の宮里、福島プロの話、そしてハンマー投げの室伏選手、

野球の練習では「膝を内側に締めて両ひじを脇に付けて」身体を1つの軸にして振り切ると習った。プロ野球福留選手のフォーム説明、末続選手の走り方はナンバ走法で、右足が出るときは右肩が出て、左足が出るときは左肩が出る走り方で、3位となった。

内足を軸にターンしている。我々がやっている外足を軸にしてターンするのは不合理ではないか。内足で捉えた方が遠心力が小さくなって合理的に回っている。内足で捉えるほうが大事である。最近のスキーの2軸の考え方である。

次にショルダーファーストとヒップファーストの考え方は肩から入る滑り方とヒップを大きく外へ出して回る滑り方がある。野球では力投型にヒップファーストが多い。大リーグのランディジョンソンは投げるたびに前ヘ倒れこみ1〜2歩前へ歩く投法である。無駄な力を使わずに前へ倒れこんでボールを投げ込む。

スキーも同じ考え方で廻していけば無駄な力を使わずに回せるだろう。これが市野先生の考えている理論である。


山田講師

理論研修風景

技術選の嶺村聖佳選手は、2軸の理論を頭において練習しており、「ナンバ走りが

一番の練習です。」といっている。‘02年と’04年の写真の違いは、‘02年は腰が先行しているが’04年はターンと一緒に腰が回っているので無駄がない。

今までは、ヒップファーストのフォームをつくり、膝を曲げて力のためをつくり、その溜めの反動で次のターンに入ることを皆さんに指導してきたが今のスキー性能からすると溜める必要はなく、腰と肩を回転したい方向の前に持っていけば簡単にスキーは回ってくれる。依って簡単に操作が出来る。方法論は谷スキーを山スキーより、1歩前に出して滑ること。意識的に谷スキーを前に出すこと。そうすると腰の構えをしないで次のターンに入れる。上下運動も必要ないのである。

自分の力で回すのではなく、重力に対して体重を使い、落下エネルギーを利用してそのなかでスキーを操作することにより、無駄な力を使わずに楽にスキーを回せる。

これからのスキー講習会では、疑問があれば質問してくださいというぐらいのことを

する方が生徒は楽しいスキーをすることになると思います。

このあと、ナンバについてのDVDをみていただくが、日本は昔、ナンバ歩きナンバ走りであった。その次に河野佳範さんの古武術を見ていただきます。(DVD放映)


女性班と三塚常務、上田講師

研修会菊池班

◆山田隆SAJ立会い責任者の講評 

 お疲れ様です。スキー道具が変わり、2軸理論が表に出て来ましたが、それを活用してこうしなければいけないという規則はないので、皆さんも技術をワンランクステップアップして頂きたいと思います。どんな技術より、どんな指導よりスキーは楽しいのが一番です。今年は最高の雪質の中で研修できて良かったと思います。


B級 竹村さん、C級 永田さん

BC級検定役員の皆さん

◆上田英之 主任講師の講評

 素晴らしい天気、素晴らしい雪質の中で研修でき、所定の目的が達成できたと思います。今回は実技に加えて、理論研修に参加して頂きありがとうございます。2軸理論・「ナンバ」のDVDを見ていただき参考になったと思います。甲野義紀りさんの古武術の動きにヒントあると思います。“溜めをつくるのではなく、そのまま内足をうまく使うと早い・効率良い”。技術選4連覇の嶺村聖佳デモは「内から入って外を持ってくる」と表現していましたが、そういう意識がヒントになることで研修の効果もあったと思います。しかし、これが決まったメソッドではなく、皆さんが色々研修して頂き、より効率的なより楽しく、初心者がすぐにパラレルを覚えるかもしれない可能性も含めて、ぜひ試して頂きたいと考えます。只今、SAJのホームページには『嶺村聖佳の解かり易い2軸理論』を連載スタートさせているので是非チェックください。ご苦労様でした。

◆岡田良平 BC級主任検定員の講評

4名の検定員が厳しい目で見させていただいた。実技はクリニック班に協力していただき、公平な検定が出来たと思います。合格された方はおめでとうございます。

◆HCスキー教室のバッジテスト合格者の発表

沖川委員の講評のあと、八木委員より、5級から1級合格者の発表あり

     合格者数

5級   1名

4級   3名   

3級   8名  

2級   1名

1級   2名

合格者の皆さんおめでとうございます。これからもスキーを楽しんでください。

 

   ⇒詳細はHCスキー教室レポート編へ


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