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車山X行事
HCスキー教室のボランティアに参加して 土井かおる


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参加者(長谷川さん)と土井さん

◆HCスキー教室のボランティアに参加したきっかけ

 私は今回、HC委員の八木さんを通じて初めてボランティアに参加しました。ボランティア経験はほとんど無く、手話はもちろんの事、障害をお持ちの方と接した経験も無いに等しく、不安もありましたが、群馬県内のスキースクールでのジュニアや初心者の方の指導経験を通して、スキーの楽しさや上達していく課程の達成感を一緒に共感出来ることを自分なりの目標にしました。

◆準備段階からたずさわって・・

 今回で?回目のハンディキャップスキー教室と言うこともありリピーターの方も多く、HC委員の方々も前もって参加される方の個人データをきちんと整理して、一人一人の方がこの教室で何を目標にしてどのように練習したいのかを把握し、初めて参加される方に対しては事前に何度もメールのやりとりをして本人やご家族の不安を最小限にし、安心して参加できる環境づくりをされていました。ハード面のバリアフリーが充実している環境の中でスキー教室を開催するのはもとより、参加される方が安心して心から楽しめるように、ソフト面でのバリアフリーを充実させる事の大切さを教えられました。

◆参加した感想

 私はこの二日間、知的障害を持つ3名の方とスキーを楽しみました。彼らの目標は4級から3級へのステップアップです。最初は緊張して身体全体に力が入って思うようにスキーの操作が出来ません。でも上を目指そうとする意欲は伝わってきます。2日目のバッジテストに向けての質問も飛び交いました。しかし私は思います・・まず、どんな斜面でも安全に楽しく滑れること・・緩斜面だけでなく中・急斜面でもスキーをコントロールして降りて来られるようになること・・ とにかく色々なコースをたくさん滑り込むことが大切ではないかと。幸い2日とも天気に恵まれ、全リフト制覇を目指して色々なコースをスピードに乗せてワンラインで滑る中で、個人差はありますが、彼らは自然なスキー操作を身につけていきました。車山山頂では、すばらしい景色に皆で感動し、最高な気分を味わうことができました。

 バッジテストにチャレンジするのを決めるのは本人の意思で、とてもすばらしいことだと思います。何事にも目標を持って上を目指して頑張る姿勢はまっすぐな彼らの気持ちをそのまま反映しているように思えます。結果はどうであろうと、限られた時間の中で一生懸命努力する彼らに対して、精一杯応援していきたいと思いました。

 又、HCスキー教室には、聴覚障害・知的障害・チェアースキーと3部門有り、それぞれにボランティアの先生方がとても一生懸命にサポートし、共に笑顔で頑張っておられました。

 私は、今回出会った方々から沢山の感動と優しさをいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

 これからも多くの方がボランティアに参加されて、このような機会に恵まれることを心から願っています。

平成17年4月2日 土井かおる

 


ボランティア 左から、SAK競技本部計算委員ですが、昨年に引き続いてボランティアとして参加下さった坂田さん、HC行事の最初から参加下さっているSELP杜の杉山さん、初参加の東京都連の土井さん

左からボランティア講師の杉山京子さん、土井かおるさん、HC委員八木、町田

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