シャモニー chamonix |
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エギュー・ド・ミディ(AIGUUILLE DU MIDI) シャモニー2日目、天気がよさそうなことから、エギュードミディに上る。標高3842mと驚異的。2台のロープウエイを乗りついて上がる。特に、2台目のロープウエイは途中に支柱も無いのに、エギュー・ド・ミディまで、一気に上がって行くのは壮観であるし、景色は素晴らしいし、ましては、その落差は凄く、ある意味恐怖体験でもあった。シャモニーの町は雲の下となり、山々と雲海が神秘的な景色を見せている。そして、いままさに上っているエギュー・ド・ミディへのルートは断崖絶壁であり、よくぞこんなところに、ロープウエイを作ったものと、関心する声がしきりであった。ロープウエイを降り、展望台からマッターホルンを始めとする明峰を見る。 |
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ヴァレ・ブランシュ(VALLEE BLANCHE) ヴァレ・ブランシュ(白い谷)はエギュードミディからメールド・グラス(氷の海)という大氷河を20kmも滑走する、まさにオフピステのコースである。当然、クレパスとアイスフォールがいたるところにあり、ガイドの案内なしでは危険なコースである。(ガイドがあれば安全) 我々は、3班に分かれて、それぞれガイドを御願いした。エギュー・ド・ミディのロープウエイの乗り場で、班分けを行い、それぞれのガイドから、ザイルを繋ぐセフティベルトを渡され、着用する。ヴァレブランシュへは、エギュー・ド・ミディから200mもありそうな雪庇(尾根のようである)つたいに降りる必要がある。ここでの滑落を防ぐためそれぞれハーネスを装着し、チーム毎にザイルで結束し、下に降りるのだ。 |
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ただ、メンバーの中には、深雪になれない人もいて、足を取られたり、バランスを失って転倒してしまうこともあった。エギュー・ド・ミディのせっぴを降りたときから、いきなり険しいアルプスの大自然に放り込まれた感じで、恐れと恐怖もあったかもしれない。肉体的な疲れに、精神的なものが加わると疲れも増加する。 なれている人は30分から1時間で滑ってしまうコースも、我々のパーティは4〜5時間もかかってしまった。本当に御疲れ様です。別のパーティでは、疲労で動けなくなり、ヘリで降りた人もいたのです。フランスでは、オフピステでのヘリのレスキューは、国が対応してくれて、無料とのことでした。(乗ったほうがよいやら悪いやら…) |
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氷河滑降の後半は、延々続く緩斜面であった。でもクレパスはそこかしこに口をあけている。ちょっとコースをハズすと危険なのはかわらない。ガイドに促されて後ろを振り返ると、グランドジョラスが見えていた。頂上は双璧となっており、その鞍部は、今回のエージェントをしてくれた神田康夫さん達の日本人チームが冬季登攀に成功した日本人ルートがあるそうである。 氷河滑降の最後は緩やかな斜面が延々と続く。ときおり振り返りながら、景色をみる。少しずつ、グランドジョラスが見えてくるのだ。最後の斜面は、ちょっとクラストぎみでアイスバーンだった。標高が下がってくると、雪質が低下するようだ。 |
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ゴール地点は、モンタンベールという登山電車の駅となる。到着してホットする間もなく、直線距離で50メートル上のテレキャビン乗り場まで階段を上がる。昔は、モンタンベールの駅まで登らなければいけなかったのだが、最近はテレキャビンで運んでくれるのだ。でも、この登りが駄目押しのように疲れを加速する。でもモンタンベール駅からみたグランドジョラスは、とても素晴らしかった。全パーティが集合しビールで乾杯し食事となったが、本当に御疲れ様でした。モンタンベールから登山電車でシャモニーへ向かうが、シャモニーも町は雲海の下であった。 |
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