「平成」時代を振り返えりながら「令和」へ

公益財団法人神奈川県スキー連盟
専務理事 木村 徳善


 今回のSAK便だよりの発行に当たり、元号「平成」時代の、神奈川県スキー連盟の歴史を振り返ってみました。歴代役員、協会、所属団体、会員等の熱い思いが感じられます。
 「平成」時代は神奈川県スキー連盟の80年の長い歴史の中で連盟組織として二つの大きな変遷があります。
一つは平成8年(1996年)5月に財団法人の認可を取得し、県内のスノースポーツの振興に向け、新たな第一歩を踏み出したことです。平成4年に法人室を設置し、4年間に亘る大変な準備期間を経て認可されました。
二つ目は平成18年に公益法人改正三法が成立、平成20年に施行、県連は平成22年から移行準備に入り、平成24年(2012年)5月に公益財団法人として認可を受けました。神奈川県スキー連盟の活動が公益性を認められたものです。以降、神奈川県民の心身の健康増進に寄与し、スノースポーツの楽しさ、感動を伝える為に会員と共に活動を続けています。
 次に、神奈川県スキー連盟は、先人の業績をたたえ、平成元年(1989年)11月に創立50周年式典、平成11年(1999年)10月に創立60周年式典を行い、平成21年(2009年)10月には創立70周年式典が開催されました。早いもので10年を経過し、今年の10月6日に創立80周年式典・祝賀会を開催します。公益財団法人として社会的に位置づけられた組織へと飛躍させた努力に感謝し、更なるスノースポーツの発展を願い実施するものです。
 県下の加盟団体・所属団体・登録会員数の「平成」時代の推移は「平成30年」は23加盟団体・236所属団体・会員数4,708名となっています。「平成」時代は加盟団体の新規設立や合併があり、1加盟団体が増えています。所属団体は最大時266に対し、236と30所属団体の減少となっています。会員数は平成11年の7,775名から4,700名と3,075名の減少となっています。ここ数年は、残念ながら減少の歯止めについては具体的な改善策が見いだせず5,000名を割った状況です。「令和」元年という節目を迎え、改めて会員を増やす施策が求められています。
 平成30年度の事業は、事業運営の効率化を図る為、「各委員会、専門委員を中心に事業運営する」を掲げ運営して参りました。事業は各理事、各委員会の連携が良く図られ、取組みが定着化してきました。昨シーズンは暖冬による雪不足を心配する中でスタートしましたが、現地関係者のご協力もあり、各本部の事業は大きな問題なく終了することができました。昨シーズンの事業運営に対し、各協会、クラブのご支援、ご協力に深く感謝致します。
 「令和」元年の事業は「創立80周年記念式典」、「ジュニア事業の推進と選手強化」、「効率的な事業運営の取組み」、「SAJ新会員登録システムへの対応」、「マーケティング活動の推進」、「協会と連携した会員減少の諸施策」、「ハンディキャップ事業の推進」等を執行方針、事業計画に掲げ、旧来の取組みにとらわれず、英知を出し合い未来に向けてスタートします。
 今年度も多くの仲間とスノースポーツの楽しさや感動を共有し、「スノースポーツに感動しよう」を合言葉に、執行部一丸となり、事業を運営して参ります。
最後に長きに亘り県連の事務局員として頑張って頂きました伏屋さんが六月末を持って退職されました。本当にありがとうございました。今後は、細井さん、山口さんが県連窓口として対応致します。皆様宜しくお願いします。


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