「感動の平成」から「新しい時代令和へ」
〜平成は私を育てた年〜

公益財団法人神奈川県スキー連盟
副会長 菊地 富士夫


 私にとって平成の30年間は、大会運営、選手強化、そして選手と共に歩んだ30年間といっても過言ではありません。
 特に「心の豊かな、世界に羽ばたく選手育成」を目標に、沢山の子供たちと出会い、夢を共有出来たことは私の競技人生の宝になっています。
 平成11年の第49回全国高校スキー大会SL5位入賞から始まり、平成25年はジュニアオリンピック関東ユース大会(K1)優勝、さらに、平成29年には神奈川県史上初となる第66回全国高校スキー大会SL女子優勝と数々の感動を経験させてくれました。
 しかし、30年間は感動ばかりではなく、悲しい事、辛い事も沢山ありました。
将来を有望視された選手の大怪我、経済的な事情で競技スキーを断念した選手など、その都度何度も辞めようと考えました。しかし、子供たちの屈託のない笑顔と、輝く瞳に励まされ、辞めてはならないと決心し、続けることができました。
 競技スキーを通じて、沢山の選手や保護者の皆さまと出会い、夢を共有し、共に感動し、苦しみや悲しみの様々な経験は、私を人として、また指導者としても成長させてくれた30年となりました。

平成から令和へ
  新しい時代の幕開けです。
 平成30年間の志は、新しい時代と共に若い指導者に引き継がれました。昭和真ん中生まれの私は、昭和から平成、令和と2回も元号が変わりました。まもなく世の中は平成生まれの若いフレッシュな人たちが活躍する時代です。
 昭和生まれの私が提言できるとしたら、「環境問題」と「健全な青少年の育成」です。スノースポーツの普及と同時に、スノースポーツを通じて自然界の恩恵を受けていることを体感し、自然に対しての感謝を持ち、心豊かな、世界に羽ばたく選手を目指して欲しいと思います。特に、真剣に啓発していきたいのは「環境問題」です。この取り組みの継続は義務と考えております。
 組織は新しくなります。タイミングを逃すと組織改革は進みません。平成から令和に変わった今、組織も大きく変わる時期を迎えていると考えています。若い指導者へ熱いエールを贈ります。


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