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平成27年度(0215−2016)シーズンを振り返って
新人発掘(新たなる挑戦者 岸本愛加)


小田原スキー協会 トライアルスキークラブ 井上英年


ハンデキャップ委員会の活動の中で毎年、障がいのある方へスキー指導を行っています。今季は、雪不足で行事の開催が危ぶまれる中、滑走条件は例年になく厳しいことを覚悟していましたが、行事を開催するスキー場の皆さまのお陰で雪不足に伴う「困ったことは、起こらない」素晴らしい環境下でスキー指導を行う事が出来ました。ほんとうにありがとうございました。

そんな中、今季車山行事にて2級を受検して合格し、チャレンジカップ鹿沢大会にも参加して、素晴らしい結果を残した女性チェアスキーヤー岸本愛加さんを紹介します。

彼女は、17才で二分脊椎症を発症し、車いす利用者となりチェアスキーに出逢い、現在に至ります。元々運動センスは高く、日本チェアスキー協会の公認クラブである兵庫県チェアスキー協会に所属して、楽しくそして力強く滑れるスキーヤーになれるように日々努力を重ねています。そんな中、より高い技術を身に付けるべく参加した公益財団法人 神奈川県スキー連盟主催の「障がいのあるスキー教室」にてバッジテスト2級を受検し、合格しました。スキー技術に基礎や競技という垣根を作らない指導方針の下、競技にも誘い、今回初めてチャレンジカップ鹿沢大会にも参加。女子でありながら、男子選手にせまる、勢いのある良い滑りをしていた彼女に今季の感想を聞いてきました。


【岸本愛加】
2級に合格できたのは、「障がいのあるスキー教室」に参加する度、質の高い講習を受けることが出来て、自分の苦手な所やまだ出来ていない部分の指導を的確に受けることができたおかげで、合格という結果があったと思います。
検定中、いろいろミスした事もあり、「また次回受検して頑張ろう」と思っている中で閉会式の合格発表で名前を呼ばれた時は、ほんとうにうれしかったです。
チャレンジカップでは、先ずはDFすることなく、ゴールまで滑り切ろう!を目標に決めて出場しました。滑っているうちに「どうやったら速く安全に滑れるのだろう」と思うようになりました。ポール練習をしたい。上手くなりたいと思いました。今回は、先ずは完走するという目標を達成しましたが、今後は更なる練習を重ねて今回よりも速く、ゴールできるように努力して参ります。ほんとうにありがとうございました。



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