指導者研修会理論:田村昌重SAJ専門委員


(1) スキー指導者研修会課題:「テーマ」から「課題」へ
(1) ターンポジションのための技術課題
(2) 初心者指導のための指導課題
(3) インバウンド指導の一例
(2) 昨年度指導員研修会テーマの確認
昨年度のテーマは「3本の矢」を束ねて「さらに発展的な技術を目指す」
今年度は、環境に対応すべく「課題」を抽出し取り組む「テーマ」から「課題」へという新たな研修会にする。
(3) 日本スキー教程指導の展開
指導の展開→基礎パラレルターンへの指導の展開→パラレルターンの指導の展開
(4) ターンポジションのための技術課題:基本的・基礎的なスキー運動のためのポジション
(1) 立ったポジション・ターンの姿勢:リラックスしたポジション
(2) 直滑降:前後のバランス維持
(3) 斜滑降:必然的な谷スキー荷重
(4) 直滑降からプルーク:重力を利用しスキーを開きだす。腰の位置を落とさないように注意する。
(5) 斜滑降からプルーク:外スキーを回せるターンポジションを意識して開きだす。
制動要素が少ないイメージで行う。
(6) プルークボーゲン:重心移動で次のスキーを回せるポジションを意識する。
腰高のポジションを意識して行う。
(7) シュテムターン:シュテム動作のタイミングと引き寄せ後の腰のポジション
(8) パラレルターン:ポジションのキープ、スピードに対する基本的・基礎的なスキー運動のためのポジション
(5) 初心者指導のための指導課題
直滑降からブレーキ:落下する力で開きだす
プルークファーレン:重力を利用したバランス保持
プルークギルランデ:エッジング感覚を覚える、重心移動とスピードコントロール
(6) インバウンド指導の一例
近年の海外スキーヤーの増加:事故や遭難の増加、ユーザーの趣味の多様化
初歩的なスキーの安全な指導:安全への配慮、用具の使い方、斜面の上がり方、リフトの乗り方、プルーク→ターン→良いポジション等
(7) プルークファーレン
斜度・スピードに対応したプルークで、落下する力を利用する。
落下の力を利用しながらかかとの開きだしと重心を少し後ろに意識する。
落下の力を利用して内旋させ、バランスを優先させることが大切
(8) プルークギルランデ
脚力ではなく落ちる力と斜度を利用し、滑らかな動きで荷重移動しながら行う
回すポジションの確認と次の外スキーを回す準備をする
(9) DVD鑑賞「INTERSKI 2019 PAMPOROVO」
日本チームのフォーメーションについては高い評価を得た。
100点満点中85点とう評価であり、スピード、パフォーマンス、演技構成が影響した。
(10) 昨年度各種検定結果
テクニカル、クラウンについては、合格率11%前後(全国)
級別テスト1級〜5級については、全国平均に比べて神奈川は若干、低い傾向
スキー指導員検定については、合格率50%前後(全国)
スキー準指導員検定については、全国51%、神奈川40%
認定スキー指導員検定については、合格率99.5%(全国)神奈川100%であり、全国の実施県は20(43%)であった。
神奈川県の検定員検定については、B級100%、C級89%であった。


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