■指導者研修会理論:小沼裕司検定委員会委員長


指導者研修会理

検定委員会委員長 小沼裕司

1.今年度の研修会テーマは2016年から継続されている3本の矢の実践となります。
(1) 初歩動作の指導の実践
(2) 基礎パラレルターンへの指導の実践
(3) パラレルターンの指導の実践

2.3本の矢
スキー指導の目的→パラレルターンの習得→3本の矢をどう束ねるか、その手段と目的を混同しないように注意する。

3.山本連合艦隊司令長官の名言の実践
(1) やってみせ・言って聞かせて・させてみて・褒めてやらねば・人は動かじ
(2) 細かいことはともかく、目標とする運動ぶりを見せる。

4.初歩動作の指導の実践
本的な脚の動作(プルークスタンス)を実践するためには、恐怖感を取り除く→“できるかも感”(自己効力感)の土台作りが重要

5.基礎パラレルターンへの指導の実践(3本の矢をどう束ねるか)
基礎パラレルターンの“運動ぶり”を常にイメージする。
(1) 横滑りは、ずれの多い基礎パラレルターン
(2) 滑走プルークは、プルークスタンスで行う基礎パラレルターン
(3) シュテム動作は、スキーの開閉を使った基礎パラレルターン
脚の屈伸による抑揚のリズムは、脚を伸展することで前のターンから抜け出し、脚を屈曲しながら外スキーのとらえを強める

6.パラレルターンの指導の実践
4本のエッジをフルに活用し、高度なバランス能力を身につける。
(1) ターンの3要素:荷重・角付け・回旋→必要最小限の迎え角
(2) サイドカーブとエッジングによるたわみの相乗効果
・外スキー内エッジと内スキー外エッジのバランス感覚
・内傾角との高度なマッチング
・回転弧の深浅による自在なスピードコントロール→速度変化と速度制御


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