ホーム > 行事レポート > 2001 > 五竜U行事    4 
指導員養成講習会(C)
スキー技術レベルアップ講習会(A)
パトロール養成講習会(B)
SAK専門委員強化合宿(A)
神奈川県スキー連盟 SAK専門委員 小嶋雅紀

 神奈川県スキー連盟で、専門委員(ブロック技術員)として活動するようになり、3シーズンめを迎えました。その間、指導員研修会や、指導員養成講習会の講師として、皆さんと接してきたわけですが、教えることはあっても、あまり教わる機会がなくなっている昨今、今回の専門委員強化合宿は、自分にとって、とても良い刺激となる強化合宿でした。

(左写真の右が小嶋専門委員)

 強化合宿の講師役を務めてくれたのは、今年も神奈川県代表として全日本スキー技術選手権参加が決まっている工藤英明専門委員。内容は、ターン切り替え時の重心移動の要領と、常にスキーの板をコントロール出来るポジション、板を踏む力の方向といった、ポジション確認を中心にした、いわゆるスキーの基本とも言える内容でした。そして、それを飯森ゲレンデの急斜面の中で実践することにより、ポジション確認の大切さを実践種目と、指導種目の中で、いろいろなバリエーションを交えながら学んでいき、その効果が自分自身でも滑りの中で確認出来るように、非常に解りやすく、効率良く組まれた講習プログラムでした。

(左写真中央が工藤専門委員)

 良く言われる、正しいポジションとは、人それぞれ違います。それはスキーの特性や、個々の持つ体の骨格、脚力などによっても千差万別だと思います。教える側としてはその正しいポジションを見つけ出すための、手助け、ヒントを与えることしか、基本的には出来ません。つまりは、いろいろなバリエーションを経験しながら、自分自身の滑りの中で発見していかなくてはいけないものであり、そのための練習は、沢山あると思います。また、表現の違いや解釈の違い、経験の度合いによって、受け取る側の理解も、違ってくる思いますので、スキーは本当に経験の差が滑りに現れてくるなあと言うのが、今回の合宿を通しての実感でした。自分自身、普段いかにスキーの性能に頼っているか、無理やりまわしているかが、良くわかりました。 (左写真は工藤専門委員の不整地講習中)

 目標を失ってしまうと、とかく教えること、教わることが義務的になりがちです。常に高いモチベーションを保ちながら、と言うのは非常に難しいと思いますが、いろいろな刺激を得ながらのスキーは、とても楽しいものです。専門委員としての、教える側の責任の重大さを、再認識させられる、今回の合宿でした。


ホーム > 行事レポート > 2001 > 五竜U行事    4