ホーム > 行事レポート > HCスキー教室  1   

第19回障害をもつ方のためのスキー教室

2012年1月21日(土)〜22日(日) 長野県 白馬五竜スキー場
ハンディキャップ委員  鈴木 聖貴


恒例の大塚委員による準備体操

最後に全員集合

1 はじめに
1月21日、22日にかけて第19回障害をもつ方のためのスキー教室が白馬五竜スキー場において開催された。2日間とも天候に恵まれ、凍てつくような寒さもなく、絶好のスキー日和となった。1日目にスキーレッスン、2日目に希望者による、級別テストが行われた。

2 スキー教室1日目
ハンディキャップ委員の朝は早い。朝8時から、受付設営、ビブの準備等が行なわれ、全員で前日から入念な準備を行なっていたはずだが、なぜか落ち着きがない。開催前とあって、ひそかに緊張しているようだ。
 8時半過ぎに、スキー教室参加者のメンバーが、集まってきた。例年参加してくれる人も、初めての人も、みな良い顔をしている。この行事からの初すべりのかたも多く、期待に満ち溢れた顔であった。

3 開会式からいざゲレンデへ
 恒例の大塚委員による準備体操が行なわれた。大塚委員の体操は終始和やかな雰囲気で教室参加者の身体をほぐすことはもちろんのこと、笑いとともに心の緊張もほぐされていたようだ。
4 レッスン開始
スキー教室参加者は各々の状況が異なるため、ほとんどのグループがマンツーマンレッスンとなっています。
私は今年度、Hさん担当です。Hさんは毎回この行事に参加してくれています。Hさんはスキーに対するモチベーションが高いので、うまくなりたい気持ちが寒さ、疲れを忘れてしまう方でもあります。適宜休憩を取りながらのレッスンとなりました。午前中はすべりの確認とそのすべりにあわせた基礎レッスン、午後からは翌日の級別テストに向けてのレッスンを行ないました。終了予定の15時をまわった時点でこの日のレッスンは終了としました。参加者一同エスカルプラザに集まり、明日の検定の手続きや明日の予定の確認が行なわれました。

5 スキー教室2日目
 私は引き続きHさん担当となりました。いち早くゲレンデに出て練習がしたい気持ちで一杯です。しかし本番で疲れてしまうことも考えられるため、ゆっくりゲレンデに出ました。検定までに残り1時間弱ありましたので最後の調整を行い、挑むことになりました。

6 検定
 Hさんは2級受験です。2級受験はHさんを含め、2名のエントリーでした。私は2級受験の3種目とも、Hさんのサポーターとして見守り、滑走前には一言だけアドバイスしていました。Hさんは現状持っている100%の技術を表現できたと思います。3種目とも暴走も転倒もなく、無事終了しました。

7 検定終了・閉会式
 検定が終了し、少し練習したのち、レッスン終了となった。少しの休憩後、閉会式となり、挨拶の後、いよいよ検定の講評と結果発表である。
検定をうけた参加者はなんともいえない緊張感の中、自身の名前を待っていた。3級合格者3名の発表後、2級合格発表があるかと思い際、残念ながら「以上」のコールが伝えられた。合格された3名はみな良い顔をしていました。不合格となった2級受験の2名は、あきらめることなく再度チャレンジすると約束の後、解散することとなった。




8 最後に
 スキーのスタイルは大きく分けて、立位か座位になりますが、障がいの種類や程度の違いもあります。スキーの目的ももちろん違います。私自身、サポーターとなって2年目になりますが、スタイルの違いよるスキー指導の難しさより、個人の特性を加味したスキー指導のほうが格段に難しいと感じました。よって本人やご家族の意向や主張を確実にレッスン前にカウンセリングし、状況を理解しておくことが何より大切であると感じた二日間でありました。



ホーム > 行事レポート > HCスキー教室  1