司会:中澤美樹
今のスキーは曲がりすぎるあまりに落下できないスキーヤーが多く、混んでいるコースの中で、非常に横のスペースを多くとってしまい衝突するケースが多いです。ターンの後半にしっかり板を開放するところを指導してあげればと思います。
続いては、2軸運動感覚の滑り、技術選での心がけていること。
来年4連覇の嶺村さんお願いします。
嶺村聖佳
自分が普段滑る時には、短いエッジングを心がけています。とにかく、無駄のない動きを、効率的な動き目指しています。一番大切なのは、ポジションだと思います。スキーのブーツの真上にちょこんと乗っている感じです。オフィシャルブックに付いているDVDで3人で直滑降で滑っている画像を見てください。
トップコントロールでは、自分のブーツよりも前側にポジションを運んで落下していく感じで、ターン後半のポジションに気をつけています。
竹田征吾
僕もポジションを考えています。スキーを走らせることを重要視しています。あまり筋力が無いので、出きるだけ合理的な運動を心がけています。
伊藤敦
僕の基本的な考えですが、ダウンヒルレーサーの肩の傾きとスキーの傾きを考えています。だいたい同じような感じだと思いますが、これをベースにしています。ポジショニングがしっかりつかめると思います。
司会:中澤美樹
島田さんの質問で、2軸運動感覚のイメージについて
伊藤敦
ぼくも2軸運動感覚というものの理解が、まだまだ人に伝えられない状況でいます。千葉の研修会までに、まとめておきます。(笑)
竹田征吾
僕の中では、滑走性の良いスキー操作と認識しています。スキーの動きを止めない、外力を使うという認識です。
嶺村聖佳
先ほどのドアの話を聞いて、自分の身体の動きと通じる部分があるなと思ったのですが、ドアというのは片側が止まっていて、反対側が大きく動くわけですが、この動きを身体でだしていく為には、内足を軸にして外側を動かすと言うことだと思っています。実際トップコントロールでも内足を軸にして外側を動かして、内足でターン弧の調整をするというような方法を使っています。そういう意味では、自分は2軸運動感覚でスキーをやっているのではないかなぁ…と思っています。
司会:中澤美樹
簡単に言ってしまうと、ずれるのが中心軸で、切れるのが2軸と整理しています。カービングが出てきたころから、トップ選手は2軸感覚で滑っていたと思います。昨年の、テールコントロール、トップコントロールでいままでやっていたものに、説明が付け加えられたのだと思っています。
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