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五竜T行事 安全対策養成講習会、ハンディキャップ行事 平成24年1月20日(金)〜22日(日) 白馬五竜スキー場守谷 紀幸 広報委員長 |
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【安全対策養成講習会】 01/20(金)雪 7時起床。早速朝食を摂り、8:30エスカルプラザ3Fの控室に。岡田理事からの指示で、午前中はパトロールの養成講習会に密着取材。アキヤボートの講習だそうだが、とおみ第2リフトの終点直下から200m位のバーンをセパレートして、ショートポールを立てる。全て、講師と講習生が自力でセッティング。地元のパトも来ていた。安対の大先輩の戸嶋さんがぴしぴしと指示を出して、講師の上杉委員、佐藤委員が講習生よろしく本当によく動いています。和田パトロール委員会委員長のお話の中にもありましたが、パトロールは警察や消防と同じ上下関係のはっきりした世界で、隊長や先輩の命令には絶対服従です。無論、そこには人命を預かる者の厳しさがあり、曖昧さを排除した組織論が生きていて、とてもカッコいいなあと感じると同時に、その使命感の強さに身が引き締まる思いがしました。 戸嶋さんから、コースセパレートなど現場でやってみないと感覚的に分からないことがたくさんあるので、こうやって現場での作業経験は大切なんですと教わりました。 アキヤボートは、負傷者を搬送するためのアルミ製の頑丈なボートで、何と20キロもあるそうです。最近はより軽量なカーボンファイバー製もあるそうですが、約40万円位とアルミ製のほぼ倍の値段がネックだそうです。あと、柔軟性があるため、こぶ斜面などでは、船体が変形して載ってる人が船酔いのような感じになるとかという話もありました。和田さんの話には、こういう豆知識的小話がちりばめられていて、講習生でない私もつい引き込まれてしまいます。 さて、このボートに鉄製の取っ手を2本ずつ接続して本来は前後2名で操作するのですが、検定では後ろ一人で操作検定を行うということです。約60キロの人が載った、合計80キロのボートを一人でコントロールするのは、どう見てもものすごいことですよこれは!って思っていたのは多分僕だけじゃなく、受講生4名も絶対思っていましたね。しかも、受講生の1人は小柄な女性です。彼女と小柄な男性がとペアになり、残りの男性2人がペアになって、1方がボート操作、1方がボートに乗る実習の開始です。彼女はどうなってしまうのかなと心配でしたが、最初こそボートが動き出さずに四苦八苦で、動き出したら止められなくてまた四苦八苦でしたが、上杉講師の指導よろしく、どうにかコントロールできるようになって行きました。男性の受講者2人の組は、順調にボートを操っていましたが、だんだんスピードが上がっていって、ボートが転覆なんていうシーンもありました。油断は禁物です。 でも、彼女を含めて受講生の皆さんは、今夜は腕がパンパンでしょうね。人助けというものは、どうやら楽に出来るものではないと肌で感じました。 講習会は、アキヤボートだけではなく、夕方には座学やロープ、三角巾の講習もあり、対象者が違いますが、AEDの講習会も行われ、本当に盛りだくさんの内容で、安全対策委員会の皆さん、そして受講生の皆さん、お疲れ様でした。 【ハンディキャップ行事】
午後から、ハンディキャップの取材に行きました。いいもり第6ペアリフトの降り口で待機していたら国島さんと八木さんが1回来ただけで、誰も来なくなる。この時、カメラが調子悪いので、調べたら、何とレンズの内側が結露している。やばい、このままでは取材ができないと焦りつつ下まで降りて行くといいもり第1高速ペアリフトの降り口にHCのメンバーが固まっていました。ここでカメラを予備機にチェンジ。 ブラインドの方やアウトリガーの体験研修をやっているメンバーの写真を撮影していると、HC委員の方がすーっと近寄って来て、どうです、映すばかりじゃなく、体験してみたらいかがですか。いい体験記が書けますよ。とおっしゃる。えっとどうしようかな、なんて考えてる間に、カメラとリュックを召し上げられてしまい、気が付いたらアウトリガーを手にして、指導員の田中さんの指導を仰ぐことになっていました。 田中さんいわく、あなたは今、脚に障がいがあって立っているだけで、スキーを操作することができません。スキーの方向は2本のアウトリガーで先導します。アウトリガーに体重をかけて、方向を変えてみてください。って言われてもー。難しい!腕がきつい!でも、確かに体重をかけてアウトリガーを操作するとアウトリガーの向いた方向にだんだん曲がって行くんですよ。ただ、焦ると足が勝手にスキーを角付けしたりひねり回しちゃうので、指導員さんにきっちり指摘されちゃいます。で、HC委員の辻内さんがにこにこして、ではスキーを1本貸してくださいて言って持っていっちゃった。田中さんが、これで障がいの程度が変わりましたねって嬉しそうに言うもんで、さらに難しくなっちゃった。 結局、HC委員の皆さんにお世話になりながらメリーランドコースの下まで到着。もう、腕がパンパン。冷や汗たらたら。でも、アウトリガーで滑るっていう新しいスキーに出会ったことは(かなり面食らったところはありますが)、私の大きな財産になったと思います。それから、HCの仲間の一人が、写真一杯撮りましたよって嬉しそうにカメラを返してくれたのにはびっくり。取材する側が逆に取材されちゃいました。HC恐るべし。
でも、とっても雰囲気のいい仲間の皆さんです。本当にスキーを楽しんでいます。感動を全身で受け止めているって感じです。この前向きな姿勢を私たちも取り戻さないといけないと感じさせられました。 もうひとつびっくりしたのは、ブラインド方が一般のスキーヤーとかなり近づいてしまった時に、サポーターの指示がないのにきちんとそのスキーヤーをよけて滑って行ったことです。ご本人のお話では、ちょっと声がしたから分かったんだよってことらしいですが、きちんと状況判断をしながら滑っているんだと分かって、かなり衝撃をうけてしまいました。と同時に、何気なく障害物をよけて滑る技術というのもかなりな足前だなってさらに感心してしまいました。この日の最後に集合写真を撮りましたが、なぜか私も一緒に写っています。なんか今日は立場が逆転しているなあ。そんな一日でした。 ハンディキャップ委員会の皆さん、そしてハンディキャップ行事参加の皆さん、本当にありがとうございました。
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