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車山T行事
指導員研修会・公認検定員クリニック

平成15年12月6日(土)〜7日(日) 江口潤 広報委員

写真:車山高原スキー場の努力でバーン確保
車山高原スキー場の努力でバーン確保

写真:雪上での研修会風景
雪上での研修会ができました

 2004年度、最初の指導員研修会及び検定員クリニックが12月6、7日、車山高原スキー場で実施されました。ゲレンデ状況は芳しくありませんでしたが、教程の改訂された教程が皆様のお手元に届き、最初の研修会でもあります。改訂部分の理解を深めようと、各指導員の先生方が意欲的に行事に参加されていました。
 研修班はエンジョイ班、チャレンジ班、レデイース班あわせて278名、クリニック班はエンジョイ班、チャレンジ班あわせ239名、他県連からの参加者、ボートの研修会参加者もあわせて総勢約500名強の先生方が参加されました。2日間の短期取材をしましたので、スナップなどを交えて報告いたします。

写真:朝の役員ミーティング
実はあります、朝のミーティング写真

写真:受付の風景
受付開始‥

◆講師朝のミーテイング(am6:20〜am7:00)
 映像、画像はありませんが、行事運営スタッフの皆さんが早朝からミーテイングを実施しておりました。年度のはじめの行事であり、準備状況もいささか・・・と思わせるところもありました。

◆受付(am8:30〜am9:30)
 比較的スローペースな出足でしたでしょうか。

写真:野路副会長
野路副会長

写真:来賓挨拶する 浜崎社長
浜崎社長のご挨拶

◆開講式(am9:30〜am10:10)
挨拶をされた役員の方の発言要旨を意訳して掲載します。

1.野地澄雄SAK副会長
 行事運営に携わる各方面の方々へ謝辞を述べることから始まりました。特に、ゲレンデ設営に尽力いただいた信州開発スタッフ、スキースクール、パトロールの方への謝辞がありました。
 「さて、今回の研修会は、限られた条件の中で、従来と異なる内容、特に理論講習会で紹介された市野氏のスキー理論の理解、スキーの楽しさの伝達、魅力ある指導者のためになど、昨年までと多少異なった角度での研修になるのではないでしょうか。その意味の成果が期待できると考えています。足元を見ますと、県連の厳しい状況、例えば今年度の準指導員検定受験者の20%減、SAJ登録者の減少、などを受けて、県連全体の運営についても更なる見直しが必要となるかも知れません。大変な悪条件の中での今回の研修会ではありますが、運営も含めた県連の在り方にも及ぶ、有意義なクリニック、研修であり、成果が上がりますことを期待いたします。よろしくお願いいたします。」

2.浜崎信州開発観光社長 
 「3級レベルの足前ではありますが、私が実際にゲレンデに出て、なんとか滑られるよう整備しました。」とのことでした。

写真:山田専務理事
山田専務理事
写真:浜島SAJ専門委員
浜島SAJ専門員

3.山田隆SAJ立会責任者 
 「今年教程が変わりました。理論講習会におきまして、市野さんに講演頂きました。これまでの日本スキー教程は、その時代その時代のトップスキーヤーの感覚を理論化してきたわけですが、今回の新教程は、スポーツ科学の研究者が、スポーツ力学に基づいて、初心者に向けての指導という観点で作成しました。ポイントは頑張らないスキーです。落下エネルギーを利用して、できるだけ力を使わないでスキーを回すよう指導していきましょうという意味です。(携帯電話のコールが・・・、誰からでしょうか?)。カービングスキーの楽しみ方は、初心者と上級者ではおのずと異なることは言うまでもありません。現行の指導員の先生方には、自分のスキーがずれない様に留意しつつ、カービングスキーを履いた初心者の指導法を研修していただきたい。幸いにして(?)今回は、十分な環境が整わなかったので、理論講習の中で、改定された新教程で言わんとするところは何なのか(中央研修会のテーマ)を伝達していきたいと思います。従来の中央研修会のテーマをトップダウン式に先生方に伝達する、と言うことで講習会を完了するのではなく、中央研修会のテーマはある一部の問題提起であると理解していただきたい。先生方の個々の経験を踏まえ、各クラブなどでも中央研修会のテーマを検討していただきたい。今回の講師も、必ずしも中央研修会のテーマをパーフェクトに表現できるとは言い切れない。どうぞ講師の先生とも積極的に討論してください。」

4.浜島雄二SAJ専門委員SAJ教育本部地域スポーツ振興部運営委員
(オフィシャルブックp283)
「今後のスキー指導を何処へ持っていくか。1つはジュニア、2つにはシニアではないでしょうか。振興部は3つの委員会を持っています。学校体育委員会は、教職員対象です。生涯スポーツ委員会はシニアをターゲットに、スノーシューを利用した雪山を散策するなど、新しい取り組みを各地域で取り組みやすいようにと考えています。歩くスキーなどもそれに当たります。加えて、今年からスタートするジュニア委員会は、普及発掘、強化育成に主眼が置かれています。NPOの支援なども必要ではないでしょうか。「自然体験活動推進協議会」や「雪と子どもの会」などにSAJが関わっていくことになりました。各地で組織されているNPOを支援していくことが必要ではないでしょうか。高齢者のスキーへの取り組みも重要で、市町村の体育連盟やスキー協会との連携による運動を起していければ良いのではないでしょうか。等々。」

写真:片常務理事
片常務理事

渡辺教育本部長

5.片忠夫車山行事1執行責任者
 「おはようございます。早く滑りたいと思います。その前に、皆さんも気掛かりと思われます、県連の状況の情報を若干お知らせいたします。北海道行事については、現在400人の応募があり盛況を呈しています。年度登録数も、2003年度の約6600人から2004年度は6000名超ということで、下げ止まり感が出て来ました。今後、事業改革と言うことで、ジュニア、シニア行事の新設、千葉県連との合同企画なども試みていきます。環富士山技術選手権の年齢別実施も実現いたします。1級登録者は130人で横ばいであり、今後各クラブ等で1級を増やしていって頂きたい。今回の講習会でも新たな試みとして、レデイース班の新設など工夫しました。欧州ではスキー場にスキーヤーが戻ってきたとの情報もあります。」

6.渡辺三郎車山行事1主任講師 
「おはようございます。今年のテーマは、「トップコントロールとテールコントロールの原則的な仕組みの理解」です。キーワードは、「がんばらない」こと。無理に筋力で行わず、自分の体重を利用し、より効果のある自然の落下運動を体感することを強調。今回の研修会の講師の皆さんも座学のみで、実際には滑っていない。各班の講習が足慣らしで終わるかもしれないが、お互いに活発な討論がされることを期待しています。」

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