1月20日 第2戦は、神奈川県スキー技術選手権のスピード系である、スーパーG。
スーパーGは、スピードを体感できる種目で、神奈川県は国内でも2番目に取り入れたと聞く。
前日のマスターズ・ジュニアの大会が終了後、圧雪車がバーン整備に入り、その後16時からフリー滑走開放となった。確保されたコースを思いっきり滑れ、よい調整になったと思う。当日は真っ青な空が広がる晴天。朝は温度が低くてバーンが固い。前日のフリーの後、再度圧雪車が入り翌日の準備をしていただいたが、クローズされたコースにもかかわらず、数人の人が滑ったラインが、くっきりと凍り付いていた。
セットの特徴は、まず、ジャンプ台3ヶ所。ここはプレジャン抱え込みで飛ばずに板を滑らせて通過するか、つぎに最初の急斜面で多少振ってある旗門をいかに効率のよいカービングで通過できるか、そしてゴール前の緩斜面にある2箇所のうねりを処理することだと、セッターの高橋さんは言う。
天候も最高でバーンも良く、面白いコースでもあり、タイムが出せる環境はそろった。トップクラスは1分を切るだろう。高橋さんからは、昔から神奈川県の大会を見ていたが、昔に比べてレベルがアップしていると誉めていただいた。もちろんスキーの性能も良くなっているが、ジュニアの育成も含めて強化してきた競技本部も手応えはあるはずだ。
9時、インスペクション開始。9時50分前走スタート。いよいよ大会が始まる。女子77名、男子327名と400名を超える大きな大会だ。まず女子からスタート。このレースは、クラス別ではなく、男女別のポイント順でスタートする。(表彰はクラス別)
1番スタートは、高校生の三星真奈美(荏田高校)だ。ジャンプ台をプレジャンでうまくこなし(左写真上から2枚目)、無駄のないライン取りで、いきなり59:04のタイムが表示される。
与口華那(日本女子体育大学)は、中学校3年のとき、全国中学校スキー大会で10位に入る成績を残した選手だ。それも雪無し県純粋培養だ。タイムは59:59。三星真奈美には及ばなかったがすばらしいタイムだ。女子総合で2位。八木翔子(神奈川総合高校)も緩斜面から急斜面に入るジャンプ台でちょっとバランスを崩し声を出したが、持ち直して59:99で女子総合でも3位と若い選手が強い。
女子終了後、スノーセメントを入れ、バーンの確保を行う。多くの選手に安全に滑ってもらうためにも必要だ。
男子は、三星雄大(法政大学)がなんと56:01と信じられないタイムとたたき出した。周りからも歓声があがる。実は、緩斜面から急斜面にはいるジャンプ台でバランスを崩したが片足から着地した瞬間からクローチング姿勢に入り、平然と滑ったのは凄い。(左写真上から4,5枚目)2位の牧野高行(ビックディップ)が57:27.3位に渡部佑也(横浜商大高校)が57:76で高校生ががんばっている。
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