ホー ム > 行事レポート >  2002 > 海外スキーサンアントン  2   
海外スキーツアー オーストリア
サンアントン
ノイッシュバインシュタイン城
荻野恭宏
◆楽しみにしている人も多い
 私が県連の海外スキーに添乗するようになり9回目のツアー。今年はテロの影響で参加人数が激減しており,催行が危ぶまれましたが何とか役員2名と私を含め14名集まり、毎年このツアーを楽しみにしてきている人もいるので、何とか催行しました。2月のオーストリアのサンアントンは宿が非常に取り難く,現地に行っても,空いてる宿はほとんどなく、ヨーロッパのスキー場としては、非常に混んでるのが印象的でした。
◆全員集合で出発
 1日目:成田に朝9時に集合、遅れる人もいなく、みんな全員時間通りの集合。心配していた荷物も行きは一人10kgまでの超過を航空会社に認めてもらい(行きだけ)、難なく重いスキー関係の荷物もパスしてまずまずの出足です。今回はKLMオランダ航空を利用してアムステルダム乗り換えでチューリッヒまで行きます。行きのアムステルダム乗り換えの時間が4時間近くもあったのですが、ここの空港はヨーロッパでも最大の空港で免税店を見てまわり、中にはカジノもあるので楽しんだ人もいるかもしれません。
◆バスでオーストリアへ
 これだけの時間があると電車で15分、、アムステルダムの中央駅までも簡単に行けます..が誰も行きませんでした。ちょっと表に出て新鮮な空気を吸いに行くと。。。なんと暖かいではありませんか?気温13度??異常気象です。無事,スイスのチューリヒ空港で荷物を受け取り、小さなミニバンに乗りこみ途中スイス、リヒテンシュタインの国境を越え、パスポートチェックを受け、オーストリアに向かって行きました。夜空の星が手に取るように近く,明日の晴天を約束してくれてるかのようです。車に揺られて3時間、何とか夜中にシャーレ−風の小さな宿屋に到着しました。初日、寝たのは夜中3時を回ってました。飲みすぎには注意しましょう♪
◆2日目:のんびりと
 8時に朝食、10時出発。。のんびりスタートです。予想通りの晴天!雲一つない青空です。レンタルスキーの二人以外は全員が日本からスキー持ちこみ。。
ケーブル乗り場まで歩いて5分。初日だけ重い板とスキー靴を持っていかなくてはなりませんが、宿が契約しているスポーツショップで、板や靴を帰るまで無料で預かってくれます。これはとてもいいシステムでした。さて,準備が出来て、リフト券を購入しますが、65歳以上の人はシニア券で33ユーロ、他は37ユーロです。(1ユーロが120円くらい)日本と金額はほぼ同じです。
初日は日曜日だったのでリフト券を買ったりリフトに乗ったりするのが混んでいました。中斜面で2,3本足慣らしをして。。。と思っていたらここで調子の悪い人が出て、寝不足のせいもあるのでしょうか?ゆるい斜面も満足に降りることが出来ずに、山田専務理事と私とで背負い搬送をしながらロープウエイ乗り場まで降りてもらい、一緒に宿に戻りました。ゆっくり休んで頂いたら、大丈夫でした。夕食は全員で宿で食べることにしましたので、昼の話題など和気藹々ムードで、ゆっくりと和めました。スキーはアフタースキーも楽しいものです。
◆3日目:とにかくリフトが長い
 少しずつ身体も慣れてきて、時差ぼけ、寝不足からも解消され天気も相変わらず良く、快適に過ごしてます。スキー場も2日目になるとリフトの位置や標高差など、わかってきて距離感などもつかめてきますが、とにかくヨーロッパのリフトは1本が長い。
しかも今回はしばらく降ってない雪のせいか、バーンが堅い。
◆全人口がスキーヤー??
 こんなスキー場で練習するオーストリア人にうまい選手がたくさんいるのもうなずけます。ちびっこスクールも盛況でたくさんの子供達が頭にヘルメットをかぶり、遊びながら急斜面を下っていきます。
全人口がスキーヤーなのでは、といわれる立地条件が強さを引き出しているのでしょ
う。
◆2日間で1年分滑れる?
 やはり何本か滑るとすぐ疲れてしまう、日本のスキーヤーはすぐにビールの方に手が
〔足が〕でてしまいます。また、非常に暑いので(信じられないくらい暖かい)ビールとソーセージがうまい!!飲んだくれスキーヤーにならないように自重しながらも、その後ぜいぜい言ってる自分を含め諸兄先生方もたくさんおりました。
とにかくこの2日間で日本の1年分と思われる距離を滑ってしまうんですから、いかに大きなスキー場だか想像がつくことでしょう。
◆4日目:白鳥のお城へ
 この日は最初から観光に行こう!!と役員と相談しており、現地で一台の大型バスを貸し切りました。料金も比較的安く、日本のバス代の半額くらいでチャーターでき、一路、フェルンパス(峠)を越え、ドイツのフッセンの街まで行き、イタリア文化の影響を多分に受けているロココ調の美しい教会、世界文化遺産にも指定されているビーズ教会を見学後、白鳥のお城、ノイッシュバインシュタイン城の麓で昼食、、ここのウエイトレスのとてもきれいなのが印象的でした。
◆なにしろ美しい…
 肌が真っ白なんです。さすが白鳥の城の麓で働く人は違うなんて不埒な事を考えながらミニバスに乗り、つり橋まで一気に5分くらいで行ってきました。
(これから行かれる方へ。。馬車に乗るとつり橋まで歩くのが辛いですよ…)
そこから眺めるお城が最高に美しいです。ノイとは英語で「NEW」、シュバインとは「SWAN」、シュタインとは「STONE」。つまり、新しい白鳥の城(石と同じ)、「新白鳥城」という意味です。
◆白鳥をこよなく愛した王
 王(ルートヴィッヒ2世)は、白鳥をこよなく愛していたので、この名前が付けらたのです。
この城は海抜990mのところにあり、13世紀後期ロマネスク様式で建てられています。
王は、ワーグナーの大ファンで生活費の援助から借金返済、別荘まで建ててやり、音楽学校まで設立したのです。王の援助を受けたワーグナーはただでさえ敵の多い人物でしたが、政治的にも発言するようになり、やりたい放題。
◆さまざまな歴史の中を…
 おまけに弟子のビューローの妻(リストの娘でもある)とも貫通してしまいます。
こういったことで、ミュンヘン中にスキャンダルが知れ渡ることなったのです。
こんな歴史のある城だからこそ、アルプスの風景をバックに堂々と聳え立っていました。
帰り道は2時間半くらいでサンアントンに戻り、街の中の繁華街を散歩しながら宿へと戻りました。
◆5日目:最終日
 サンアントンのスキー場で過ごす最終日です。それぞれが好きなバーンで滑ります。
疲れている人はキッズと一緒に。。攻めたい人はコブ斜面へ(そんな人、いなかったですが)ロングクルージングを楽しみたくない人も楽しまざるをえない、中斜面ロングコースへわりと力量に会ったコースが選べます。もちろんインターCでのコースやカンダハーコースなど有名なコースも盛り沢山ですが、残念な事に雪不足で午後からはおもーーい、雪になって最終日は皆へロヘロして来てます…
◆添乗員さん滑り過ぎ?
 最後に一緒に滑ったのが、これまた有資格者ばかり!ノンストップで滑る距離の長いのなんのって、、それは、それは添乗員さん!!滑り過ぎですよ。皆さんも良く頑張りましたね♪
やはり旅行は添乗員も楽しまなければね…つまらない顔してる添乗員ほど野暮なもの
はないですね。
と自問自答しながら、宿に帰ってきました。T−ENJOYですかね(笑)

♪ 添乗員:荻野 恭宏


ホー ム > 行事レポート >  2002 > 海外スキーサンアントン  2