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第37回 全日本スキー技術選手権大会
神奈川選手団 総監督  山崎浩一

◆久しぶりの八方での開催

 今年もこの季節がやってきて、思わぬことからそれはスタートした。そう、今年はお隣岩岳から八方尾根に会場を移しての全日本スキー技術選手権大会である。半日をかけての1人旅を終え、やっと宿についた瞬間、本部に帰ろうとした山田専務理事の偶然の雪のボールによるお出迎えをいただいた。なんと幸先の???。
部屋に入ってからは、柳橋監督、堀、門脇両コーチに迎えられての、いきなりのあたり目調理で、部屋中イカ臭かった。今年も毎日イカ三昧か?


↑神奈川の選手

◆怪我続きの神奈川の男子選手

  さて、予選第一日目を迎えた。おっと、その前に思わぬ出来事が神奈川県チームを襲っていた。
 大会前の白馬ジャンプ台での公開練習のとき、永田選手がアキレス腱を切るという大怪我を負い、急遽八方を後にしていたのである。神奈川の選手は、男子庚・翠川・宮城・工藤・尾花・中井・小西、女子飯島・永吉・伊藤・花輪の11名という顔ぶれである。


↑山田専務理事と
柳橋監督と選手

◆神奈川選手の成績はなかなか伸びず…

 さてさて、予選第一日目は、「小回り中斜面不整地フリー」と「大回り総合斜面整地フリー」である。天候は雪で、決して滑りやすい条件とはならなかった。大回りは、3人目にいきなり尾花選手という順番で、滑ってみれば259点種目別88位となかなかの成績で始まった。しかし、次々に選手が滑っていく中、神奈川の各選手の成績はなかなか伸びてくれない。期待のベテラン工藤選手もシーズン中に足を怪我して、いまだ治っておらず、滑っていないときは足を引きずっている状態である。

◆神奈川チームの盛り上がりは上々…

 予選も第二日目に入った。二日目は「大回り中斜面整地フリー」と「小回り急斜面整地フリー」である。あいにくと、二日目もかなり強い雪という天候であった。女子選手も体調が万全ではなかったが、終始和やかな会話のなかで大会は進んだ。
 神奈川県チームの良い点は、監督コーチが個々の選手の意思を尊重していて、それに加え個々の選手が非常に明るいので、雪上でも宿に帰っても明るい良いムードをいつも作っている点である。


↑堀コーチ

◆女子の伊藤明子選手が、準決勝進出

 そんな中、男子K選手は「次の種目で270点を出して一気に挽回だ」と、意気込んでいる。上位選手と肩を並べる気である。なんと頼もしい。昨日からその点を出して.....。
予選二日間を終え神奈川県の結果は、女子は伊藤選手が38位で見事準決勝に進出。男子は残念ながら、庚選手の130位が最高で準決勝には進めなかった。


↑みごと37位!
伊藤明子選手

◆伊藤明子選手,実力を発揮し37位に

 準決勝の日を迎え、今日は伊藤選手を全員でのサポート応援ということになり、「小回り急斜面不整地フリー」「大回り急斜面整地斜面規制」「総合滑降総合斜面」が行われた。上位選手がひしめき合う中、伊藤選手は見事な滑りで3種目を滑りぬき、37位で準決勝を終えた。準決勝に進んだ唯一の神奈川の選手として、その力を十分に出しその存在を十分にアピールしてくれたことと思う。
 神奈川県チームとしての全日本スキー技術選手権は準決勝を終えたと同時に幕を閉じた。来年度は、この経験をこの悔しさをばねに、更なる飛躍を期待したい。
          レポート 総監督(SAJブロック技術員)山崎浩一


◆余談

 横では、山田専務理事がものすごく大きな望遠レンズのついたものすごく高いカメラを持っていろいろな写真を撮っていらっしゃった。ああそうか、専務理事は報道係長という役員でこられているからかと、みんなで納得していたら、ただの趣味だった。おまけに、使い方がわからなくて、周りの人に使い方を聞きまくっていた。


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