|
|
大衆スキーヤーが認める 2001.7 |
|
東京湾をアクアラインが結び、千葉・神奈川県へもたらす経済効果は、今でも大きな期待を寄せている。 スキー界において1月25日、まさしく東京湾岸の両県がぴたりと呼吸をひとつにした。それは「スキー技術選手権大会」の共同開催であった。 |
|
|
|
今、スポーツ離れ、スキー離れが叫ばれ、思わしくない経済状況の中、少しでも大衆スキーヤーに刺激(喜び)が与えられればとの役員の願いと、両県民、両スポーツ界での熱き期待が交錯し、その開催にこぎつけたことは言うまでもない。 スキーに人気が集中し、過去の栄光を手にするには相当の改革が必要で、大衆はそれを固唾を飲んで見守っているようでもある。 |
|
|
|
スキーを楽しむための環境整備は一昔前(バブル期)と大きく異なっている。それはスキーを好む愛好家、チャンピオンシップを求めるチャレンジャー、スキー界に君臨するインストラクター等々の素直な、まじめな気持ちでもあろう。 ハード面(交通費の安さ、リフト料金の安さ、宿泊料金の安さ、レストランの価格ダウン等々)が存在しうるだろうし、一方では主催する側の「事業施策」にも大きな変革が求められているのではないだろうか? |
|
|
|
技術選でいえばジャッジの問題だ。今までのいろんな経験からその点数は公開され、今回は5審3採用を取った。だが、しかしである。 一般大衆からは依然として面白さが伝わってこないとの声も多い。それはすべり手(プレイヤー)の点数が何ゆえに、あ・の・点・数なのかと言う疑問である。 技選を大衆化し、花形スポーツへ飛躍させるには、その技選を観覧するほとんどの大衆スキーヤーが「うまい」「素晴らしい」「素敵」「すごい」と言わしめたプレーヤーに高得点がつくのがあたりまえであると思う。 |
|
|
|
さすが,(財)神奈川県スキー連盟の広瀬副会長は、今大会開会式の挨拶でそこを厳しく追求し、運営する側とりわけジャッジマンへも警鐘を鳴らした。 今大会は実にうまく運営が出来た。 |
|
|
|
成績はホームページで別掲するとして、今大会は80点くらいつきそうである。 ★リザルトはこちら 何故に80点なのか?・・・・・・・・・・・・。 そう。そこなのである。ジャッジメントに問題はない。とすると・・・・・・・・・・・・・・。 |
|
|
|
私なりに考えると「5審3採用」(最高得点と最低得点をカット)という方法が、得点を団子状態にした。「10審8採用」でも「7審7採用」「5審5採用」でもいい。不公平を補うはずの方式が、皮肉にも裏目に出たと言えるのだろう。 モーグルの採点方式も良い。フィギアースケートの採点方法も面白い。またまたジャンプ陣の方式もうまみがある。研究する余地は大いにありそうである。 |
|
|
|
一方、今回DJも取り入れた。快適な「うぐいすの声」が雪山にこだまし、心地よさは十分味わえ、天候の良さも相まって観客を魅了したのも見逃せない。だが私の採点はやはり75点である。これを90点にしなければ、大衆の気持ちを取り込めない。 モーグル等フリースタイルに見られるように「すべりの実況中継」を取り入れるのも一案だ。それが一般大衆がわかり易くなり、納得の笑顔がみえるような気もする。 |
|
|
|
ここまで話を進めるとSAJの「技術選手権」との「乖離が生じてまずい」との声が出る。 話は少し別になるが、昨今ガリバーと言われた企業がその経営姿勢を問われている。シェアーで言えばキリンビールがあさひビールにその座を奪われた。売上で日産がホンダに抜かれた。松井証券がネット売買で王道を歩いている。この種の話は挙げれば枚挙にいとまがない。バブル期のような感覚、戦後50年の方式は切って捨てなければ何も変わらない。 |
|
|
|
同様SAJの体質も問われている。SAJは依然として官僚、殿様姿勢である。会員を募り、会費を求める団体でありながら、その会員証が登録から3ヶ月たっても出てこない。そのものがずばり"体質"を言い当てて妙な気がする。 重要なのはSAJと歩みを合わせていると、とんでもない事態になりそうだということだ。心を痛め、認識を深めているのは私ひとりではないはずである。 |
|
|
|
今技術選もそう言う意味で「千葉・神奈川技術選手権大会」と名打って「改革」を進め、怖がらず「独自性」を打ち出し、SAJの技選との違いを出せば良いと固く、心に秘めるものでもある。 運営の中心にいながらここまで書いてしまって内部から追求されるかもしれない。しかし、ここは心を鬼にして、自戒も含め書かせていただいた。 |
|
|
|
千葉、神奈川県の役員のみなさん、お疲れ様でした。 「継続は力なり」頑張りましょう。 そして素晴らしいチャンピオンシップを求める「技術選手権大会」にしましょう。 |
|
|
|