2025/2026シーズンのSAJ/FISルール変更について
今シーズンもいくつかルール変更がありますので主要な部分のみ抜粋してお知らせ致します。
選手の皆様はご確認ください。
■ 【重要】2026/2027シーズンSAJ/FISポイントルール変更について(アルペン・マスターズ共通)
ベースリスト計算よりポイント計算方法が変更となり、本年度までは先シーズンのベストポイント2つの平均を採用していますが、次年度より回転・大回転種目についてはベストポイント3つの平均に変更となります。
【変更前】ベースリストの計算・・・・昨シーズンベスト2の平均
シーズン中の計算・・・・シーズン中ベスト2の平均(2025-2026シーズン中まで)
【変更後】ベースリストの計算・・・・昨シーズンベスト3の平均(SL・GS)
シーズン中の計算・・・・シーズン中ベスト3の平均(SL・GS)
※DH・SG・アルペン複合については、ベスト2の平均
FISアルペンポイントルール「4.2.1.1」、「4.2.2.1」、「4.2.2.1」、「4.2.2.3」
■ FIS公認アルペン競技におけるエアバックプロテクター及び耐切創性アンダーウェアの着用義務
2025/2026シーズンからはFIS公認アルペン競技のレースレベル0およびレースレベル1のすべての種目で耐切創性アンダーウェアの着用が必須となります。なお、その他のレースレベルについては耐切創性アンダーウェアの着用が強く推奨されています。
これらの変更は、FIS理事会での慎重な検討を経て、選手の安全を最優先に考慮し、決定されたものです。これらのルールが遵守されない場合、選手はスタートが認めらない場合があります。
【補足】
耐切創性アンダーウェアについては、「腸骨稜(骨盤の上部にある腸骨)からスキーブーツの始まりまでのすべての部分」が必要です。
⇒ 要は下半身用のアンダーウェアが必要ということになります。
■ シンパッド着用の禁止について(FIS競技用品規格(アルペン) 3.5.4 EDITION 2025/2026 (July 2025))
ブーツ内に装着するすね当て(シンパッド)の使用について、下記のような製品をブーツ内で着用することにより、より力がブーツに伝わりやすいということで 一部の競技者が使用していたようですが、ケガなどのリスクが高まることで禁止となっています。

■ 【全種目共通】競技者が停止した後の継続禁止について(ICR614.2.3)

今回の、『停止』に関わるルール改正について、FISでは新たに青文字で示す文言等を追加しました。今までは、「競技者が完全に停止した場合」という、少し曖昧な表現でしたが『スキーが完全に停止した場合』となりましたのでご注意ください。
※競技者の身体が動いていれば、という風に受け取れたものが、身体は動いていたとしてもスキーが完全に停止した場合は継続できないことが明確になりました。
■ 再レースの対象となる妨害の根拠について(ICR623.2)

再レースの対象となる妨害の根拠に、レースレベル1、2、3、4 において、競技者自身の手によって破損または外れたポールによってレーシングラインが塞がれた場合が追加となります。
■ JOCジュニアオリンピックカップの出場資格(K2)について
本大会に出場する選手は所属するブロックの予選(神奈川県の選手は南関東ブロック)に出場しなければなりません。
■ 全日本マスターズ選手権、SAJマスターズ競技者ポイント及びマスターズルールについて
① 競技者ポイントについては、2シーズン出場が無い場合は、ポイント無しとなりました。
② 女子カテゴリのCクラス・Dクラスのペナルティポイントがひとつのペナルティ計算書となります。
③ 男子カテゴリのBクラスは、B1クラス・B2クラスに分割されます。
④ FISマスターズルールが変更され、SL、GSの標高差による旗門数の上下制限については撤廃となりました。 ※コンビネーション数等、その他の規定変更はありません。
競技本部理事 宮本 篤