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我ら 認定スキー指導員 第1期生

伊勢原 山とスキーの会 小野山寛康


 認定スキー指導員制度ができるということを所属クラブから伝え聞いたのが3年前。 「とりあえず受けてきてくれない?」と頼まれ、軽い気持ちで引き受けました。軽く引き受けはしたものの、それが具体的にどういう資格で、養成講習会や検定がどういう形で行われるのか等、前例の無い新しい資格であり、多かれ少なかれ17名の受験生全員にとって、不安のスタートだったに違いありません。しかし「初物」へのチャレンジは、ある意味楽しみでもありました。

 養成講習会は第1回が五竜で、第2回が車山で開催されましたが、養成講習会は1回だけ受ければよいという事でしたので、それぞれ別々のグループで受講しました。 受験生仲間に聞いてみると、受験のきっかけは、
 ・ とりあえず準指受ける前のステップとして
 ・ 準指を受験するには、仕事や家庭の都合で、なかなか時間やお金がかけられないけど、
   これならなんとか受けられそう。
 ・ あまりハードな講習は受けたくないけど、レベルアップはしたいし、この内容ならついて行けそうだから
など様々でしたが、ほとんど全員に共通していたのは
 ・ きちんとした指導理論や技術を身につけて、初心者・初級者の指導に生かしたい。
という熱い思いでした。

 養成講習時は別々のグループでしたので、受験生17名全員が一同に会したのは3月の検定会でした。
 初日は晴天で、ゲレンデの雪もかなり少なく、周囲の新緑が春を感じさせるほどでしたが、2日目はざんざん降りの雨となり、百海主任検定員と古林検定員もずぶ濡れになりながらの検定でした。
 指導員検定会というと、緊張感と静粛の中で実施されるものですが、講習内検定ということでもあり、全員がそれぞれ励まし合いながらの検定風景は、準指導員や正指導員の受験風景とは一味違った雰囲気で、次第にみんなの輪が強まっていくのが感じられました。

  理論検定はレストハウス内でのレポートの作成でした。スキーの魅力、楽しさ、指導員としての目標等、熱い思いを綴った事を今でもよく覚えています。

理論検定終了
  最終日の合格発表では、みんなが神妙な面持ちで、「どのくらい受かるんだろう?」、「準指と同じくらいの合格率かなー?」、「いやー、だいたいみんな受かるんじゃないの?」、「どうなんだろうねー」と思惑は様々。
結果は・・・受験生17名全員「合格」!

 全員が無事に合格して、「めでた、しめでたし」
と、普通なら、シーズン終盤の大きな行事が無事終わって、安心して自分のクラブ行事にも参加できるな、協会への面目が保たれたな、という感じで「おしまい」となるところ。・・・
しかし、ここからが我々1期生の「始まり」でした。

お世話になった先生方と記念写真

  検定が終了してすぐ、有志で連絡先を交換し始めたところ、結局全員がそれに賛同し、今後も連絡を取り合おうということになりました。
17名という人数がほど良い人数だったからなのか、事前講習・検定・合格発表と進行するにつれ、受験生みんなのつながり・・そう、「絆」が強くなっていったからなのかも知れません。
いまだにみんなのつながりは継続中。今年も、様々なイベントが企画される予定です。

百海先生・古林先生も参加して合格祝い

夏の車山

震災後に有志で集まり、復興祈念ウォーキング

志賀高原 横手山スキー場

  我々は、初めて認定スキー指導員を受験した第一期生ということで、互いのチャレンジャーとしての気持ちに共感し、「自分のレベルアップのためだけではなく、スキー初心者・初級者や後進にスキーの楽しさを教える」という強い意志や熱いハートが重なったからこそ、そのつながりが大きくなったのだと感じられます。
この制度・資格を、これからも有効に生かしてゆけるように、みんなでがんばって継続して行ければ思います。

また我々同期仲間が行っているように、スキーを単なる冬のスポーツとしてだけではなく、オールシーズンを通して、自然に向き会う楽しさ、素晴らしさを広めて行けるような活動が、今後もあちこちに広まって行くと良いのではないでしょうか。

 受験を通じて知り合った同期の仲間、講習・検定以降もお世話になり続けている百海先生・古林先生、他県連役員の皆さんとの出会いに感謝します。

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