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楽しくないスキーならしない

SAJデモンストレーター 荒井拓磨


■自己紹介
 皆さんこんにちは! 「楽しくないスキーならしない」 がモットーの荒井拓磨(27歳)です!
私は雪深い信州の山奥に生まれ育ち、物心ついた頃には既にスキーを履いておりました。 アルペンスキーを中心に全国各地を飛び回り、時には海外にもスキーを背負って行きました。 大学4年生の冬(2007年)には、全日本選手権大会スーパーGで優勝する事もできました。
その経験を生かし、5年前から基礎スキーに挑戦しています。 アルペンで培ったスピード、バランス、リカバリー、分析力、度胸などを武器に、スキーに取り組んでいます。

■SAJデモンストレーターとして
 まずこの場をお借りし、お礼を申し上げたいと思います。 皆様に多大なるご支援をいただき、この度2012年度SAJデモンストレーターに認定して頂くことが出来ました。本当にありがとうございました。
私はこれまで、スキーを通じて多くの方々と出会い、支えていただき、沢山の経験をする事ができました。こうしたスキー界に感謝と恩返しを含め、更なる普及発展に貢献する事が私の役目だと思っております。今後は、研修会やキャンプなどを通じ具体的な感覚をお伝し、技術や知識を高めたり、スキーそのものの楽しさを様々な角度から広くお伝えして行きたいと考えております。

■SAJデモ選考会
 3月30日〜4月1日、長野県熊の湯スキー場において、SAJデモンストレーター選考会の理論適性審査、実技適性審査、グループ面接が行われました。
理論適性検査は筆記試験で、「スキー指導者研修テーマ」や「HYBRID SKIINGの展開」など、指導法や技術の理解が求められました。 実際に受験してみて、まだまだ知識が足りず、これからもっともっと勉強していかないといけないと感じました。
翌日から実技適性審査が行われ、「制動から推進8ターン」、「推進から制動8ターン」、「大回り」、「小回り」、の4種目の審査が行われました。天候はあいにくの雨。そして時より突風が吹くなど、あまり良いとは言えない状況下ではありましたが、1回1回落ち着いてターンに集中し、検定に取り組む事が出来ました。
午後からは、ランダムに4〜5名で構成されたグループ面接が行われました。 内容は、デモに対する考えや、スキー技術選大会の新たな取り組みなどを、ディスカッション形式で行いました。 私は、話すのがあまり得意な方ではありませんでしたが、この時は自分の考えや新たなアイデア等をしっかりと伝えられたのではないかと思います。
今回のデモ選で見たことや感じたことは、今後の活動を通じて、皆さんと共有していきたいと思っています。

■選手としての取り組み
 アルペンから基礎スキーに転向したての頃は、正直、違和感やもどかしさが自分の中で混在していました。スキーをずらすというのは、アルペンでは基本的に御法度なことです。しかし最近になり、徐々に考えがまとまり理解する事ができ、どのような事をすれば良いのかが見えてくるようになりました。まだまだ思うような成績(滑り)には到達していないのですが、トライと修正を繰り返し、荒井拓磨の「滑り」を確立していきたいと思っています。
また基礎スキーをした事で、「スキー技術」が確実にスキルアップしました。もっと早い時期から基礎スキーに取り組んでいれば、アルペンの成績も変わっていた、と感じております。
このような私の体験も、今後次の若い世代に伝えていけるような取り組みをしていきたいと感じています。

■終わりに
 競技、基礎、フリースタイル、ボードといった概念や隔たりを越え、ウィンタースポーツを純粋に楽しみ、愛し、その中で技術や知識を高めていく事が大事だと考えております。
まだまだ経験や勉強不足で至らない点が多々ございますが、皆さんと共に成長しスキーヤーとして進化していきたいと思っております。 今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い致します。


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