木村教育本部長インタビュー

09シーズンを終わって

○今シーズンの総括
今シーズンは、県連が70周年を迎え、節目のシーズンとなり、教育本部は各事業の見直しと会員サービスの向上に取り組んだ一年でした。また、全日本の教程が大幅に改訂され、日本スキー教程「技術編・自然で楽なスキー」、「スキー指導者必携」が発刊され、その内容の理解と研修会、検定会での伝達がテーマとなりました。お蔭様で大きな問題もなく無事に終了することができました。

○研修会について
日本スキー教程の改訂に伴って、指導員制度と検定制度が大幅に変更なり、研修会理論、実技の内容も変更になりました。これらの変更の内容を研修会等の中で伝達を図りました。現在、神奈川県下には約2,500人の有資格者がいますが、昨シーズンの実技研修会の参加者はおよそ1,000人でした。
残りの皆さんに全ていきわたらせるには少し時間がかかると考えています。来シーズンも引き続き取り組んで参ります。 研修会の参加については11月の指導員研修会理論の参加者が約1,100人と昨年とほぼ同じ状況となっています。実技の研修会については会場を拡大し、参加者が選択できるようにし、また、エキスパート講習会の実施など活性化を図りながら運営しました。参加者は昨年に比べ大きな落ち込みはなかったと思います。

○検定会について
新しく認定指導員制度にでき、この検定会を実施しました。五竜U、車山V行事で2回養成講習会を行い、3月初めに検定会を実施しました。雨の中を全く苦にせず積極的に取り組み、検定員が感動を覚えたそうです。17名の受検者でしたが、各クラブでジュニアの講習に携わる方などがおり、地域の活動の活性化に対する熱意が高く、底辺の拡大やスキー人口の底上げに直に繋がっていると感じました。来シーズンも積極的に取り組んでいくつもりです。 準指検定は、103人の申し込みとなり昨年に比べ12名の減少となりました。今年は検定種目の内容が変更になり、大変なシーズンだったといえますが、非常に熱心に受講されていました。検定会は雨、霧の悪天候のなかで開催され、受検者、サポーターの皆さんには大変なご協力を頂きながら開催できました。改めてお礼申し上げたいと思います。検定は55名が合格しましたがシーズンを通しての練習の成果が出たものと思います。

○技術選手権大会
千葉県・神奈川県共催の技術選は、336名の参加で熱戦が繰り広げられました。ここ数年上位選手の顔ぶれが固定されていますので、新星の発掘が必要と思っています。選手強化として、数回、合宿を実施していますが選手育成の難しさを感じています。雪国出身の選手の情報も集め、広く声を掛け選手を増やしていきたいと考えています。今シーズンは参加者を増やす方策として、オープンクラスを設けて、他県連からも広く参加者を募り、8名の方が参加しています。 神奈川県の参加者は少し減っており、この減少傾向を改善するために、ホームページだけでなく、指導員研修会理論等の会場でPR、パンフレット等を配っていくなどの対応が必要と思っています。
全日本技術選では、小林育美選手が本選16位で準決勝に進出しましたが、惜しくも(あと2点で)決勝進出は逃しました。男子も、荒井・村田良選手が本選で準決勝に駒を進めています。小林選手は、今年SAJデモに選考されました。来シーズンからの更なる活躍を期待しています。

○安全対策活動について
安全対策活動については、行事を見直しし削減する中で、効率的な運営を実施してきました。その中で、パトロールの全国大会で、女子総合1位、男子総合12位の好成績を収めていることを強調したいと思います。大会前には選手による独自の強化練習を2回実施していますが、それだけではなく、日ごろの熱心な取り組みの成果だと思っています。

○最後に
各事業は、各協会のご協力と参加者、役員の連携がなくしてスムースな運営は難しいと思っています。運営にあたっては各委員会、専門委員の皆さんとその専門委員を派遣してくださる各協会に改めて御礼を申し上げるとともに、今後のご支援をお願いして、シーズンを締めくくりたいと思います。ありがとうございました。
3月5日から8日にかけて石内丸山スキー場にて第6回全日本スノーボード技術選手権大会が開かれました。