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SAKだより 第59号
先人樹を植える。後人その涼を楽しむ
専務理事 片 忠夫
(財)神奈川県スキー連盟が70周年の節目の年に、これほどまでに多くの変革があったことは過去の歴史観からして、想像を超えるシーズンだったと受け止められます。
それは組織人事での「河野 洋平前会長」から「河野 太郎会長」の誕生であります。歴史を紐解くとき、そこに会長人事の経過が大きなうねりとして流れ、先人、先輩諸兄の並々ならぬ苦労が伺え、ひたすら頭の下がる思いです。顧問、参与、加盟団体の最大限のご理解の下、新会長の誕生となったことに心から沸きあがる「感謝の念」を禁じ得ずにはおられません。
各部の活動の中で歴史的な出来事は教育本部事業活動でした。2500名に喃々とする指導員(ボードも含む)を有する神奈川県として、その活動の中核を成す、制度、ルール改定。そしてその施行でありました。
新教程、指導員制度改定、認定指導員制度誕生、準指、正指検定種目改定、クラウンン、テクニカル、バッジテスト、ジュニアテストの運営変更、種目改定等々(ボードも含む)であり、歴史的転換期であったと言えます。県下指導員への普及、理解が最大目標となり、その努力に組織を挙げて取り組み大きな成果をあげられたと受け止めています。中でも「認定指導員制度の誕生」に共鳴していただく方々が、続々と現れ、「驚き」と「感謝」が同居したとも言えます。受験された方々はすでに地域、職場、家庭、組織の中で指導活動を展開されておられて、その「情熱」「取り組む姿勢」「学ぶ活力」「技術伝達」等々から、指導員のあるべき姿が見出せたとも言え、執行部として「感激」「感動」「感謝」へと気持ちのステップアップも図られた年だったとも言えます。
私はスキー指導(ボードも含む)は技術にせよ、指導法にせ、講習にせよ、最終的に「感動」をいかに与えられるかが基本と考えます。最近よく言われる、心の動き、出会いで大切なものの一つである「ホスピタリティー」と言えます。
中国のことわざに―先人樹を植える。後人その涼を楽しむ―とあります。まさに「樹を植える」ことの良さが出て、教育本部理事、検定委員会の気配りも相俟って共鳴があったと思われ、嬉しくもあり「意」を強くしているところでもあります。
かかる状況下においてこの「認定指導員」の誕生は、私達指導員の指導活動に「活」を入れられた感を拭えず、頼もしく思え、予期せぬ「プレゼント」と思っております。
他方競技本部は何と言っても「県総体」の終焉でした。厳しい経済環境を受けての行政側の指導であり、歴史的転換期であります。
早期復活を胸に、新たなる方向へと舵を切ることで継続し続けたいと考えます。そして皆さん方のアイデアも受け入れながらその名を「オール神奈川スキーヤーズ大会・・・・・・」「知事杯争奪市町村スキー大会・・・・・・」「郡市対抗スキー大会・・・・・・」と夢を乗せて、未来へ突き進みたいとの思いです。
5,000名会員体制の整備が急務で、新公益法人への移行も求められております。新事務所構想も含め、改めて「会員サービスとは・・・・」を問われたシーズンだったと締めくくり、決意を新たに致しました。
会員の皆さんのご協力に心から感謝申し上げずはいられません。ありがとうございました。
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