ホーム > 行事レポート >スキー指導員養成講習会 理論1

スキー指導員養成講習会 理論1(A、B)
「合格に向け!よーいスタート!!」

2011年10月15日(土) 横浜市従会館
橘 小由里  広報委員

入念な役員ミーティング
入念な役員ミーティング
にこやかに受付
にこやかに受付

 10月15日(土)強い風が吹く中、今年度の認定指導員・準指導員・正指導員検定の合格を目指す仲間たちが、横浜市従会館へ 集まってきました。待ちに待った、今シーズン教育本部初行事である「スキー指導員養成講習会理論」の始まりです。

<役員事前準備>
 受験生が集まる1時間以上前から、役員の方は会場、受付、教程本等の販売などの準備を始めました。その後、岡田理事の司会で ミーティングがあり、木村本部長より「私たちは毎年のことですが、初めての受験で緊張されている方もいます。質問等にはていね いに答え、受験生が不安なく取り組めるようお手伝いをしていきたいと思いますので、役員の方もよろしくお願いします。」との挨 拶がありました。

正指受験です
正指受験です
書籍販売も好評
書籍販売も好評

本日の予定
本日の予定
今日の司会は高柴理事
今日の司会は高柴理事

片SAK副会長
片副会長より挨拶を兼ねた講義

1.片副会長より挨拶

 おはようございます。あいにくの天気になりましたが、今日一日頑張っていただきたいと思います。通常開会にあたってご挨拶を するのですが、今いろいろな状況が全日本スキー連盟でも、神奈川県連でも起こっておりまして、お手元にA3の資料を用意いたし ましたので、それを見ていただきたいと思います。したがいまして挨拶というよりは、少しお時間をいただいて「考え方」をまとめ てみたいと思います。皆様方、ようこそ指導員養成講習会へお越しくださいました。昨年度失敗した人も、一昨年度失敗した人も、 その前に失敗した人も…いますが、とにかく正指導員・準指導員・認定指導員、この3つの検定会の幕開けであります。非常に経済 状態の悪い中、皆様方の決断を心より歓迎いたします。皆様方を立派な指導員として導いていきたいと思っています。後程、講義が ありますが、検定に関する本が新しくなりました。その背景には今年の6月にスポーツ基本法というものが制定され、それを踏まえ て日体協がお手元の資料にあるように、「公認スポーツ指導員の基本コンセプト」というものを作成しました。全日本スキー連盟は 以前からこのコンセプトに則した指導員制度を作っておりますのでよく勉強してください。。あくまでもこれが基本で、正に、望ま しい公認スポーツ指導者像というものがありますが、スキーの技術だけを教えるのではなく、生活・暮らし・豊かな人生・仲間と楽 しく行動するなど、これらの観点からのスポーツ指導が重要であると言われてきております。そして公認スポーツ指導員ができるこ とや社会的な役割などよくお読みいただきたいと思います。スポーツを楽しむ人はチルドレン・ジュニアから大人・高齢者まで多岐 にわたっています。その方々に対して私たちが何をしなければならないかということも書かれています。皆様方にもそのような指導 者像をぜひ担っていただきたいと思います。(中略)
    (資料の中には格言、金言なども盛り込まれ、常に学ぶ姿勢を持たなければならないこと、したがって指導員になった後も、研修 会へ出席し勉強を続けることや、今この一日のスキー技術を教えるのではなく、スキーを使って人生を楽しむことを教えるとい うことなどの話がありました。さらに、カービングスキー板の普及や今後のロッカースキーへの変化、安全性を鑑みヘルメット 着用の推奨など指導者として知っておく、覚えておく必要があることの指導がありました。)
 経済状況が厳しい中、スキーにはお金がかかります。しかしそれだけ喜びも楽しみも多いということです。人生が素晴らしいもの になると確信を持ってください。私どもは、安全面にも十分配慮して運営をしていきたいと思いますので、皆様方も自分で自分の身 を守る、また相手にケガをさせないという立場でいていただきたいと思います。長くなりましたが、ぜひ今シーズンも元気にスキー 場でお会いし、皆様方と共に頑張っていきたいと思います。

上田専務理事挨拶
上田専務理事挨拶

2.上田専務理事より挨拶

 みなさんおはようございます。私も初めて聞いた格言がありました。「スノースポーツへお金をかけることは人生への投資だ!」 というのを聞き、ちょっと感動いたしました。本当にそうで、人生を楽しくするための投資です。みなさんは今、指導員受験を決意 していらっしゃいますが、スキーを始めた最初の最初の時は、すごい感動があったと思います。ですから、いろいろ大変なことはあ るでしょうが、みなさんがその楽しさを多くの方に伝えていく、そのような気持ちになっていただけたことに、改めて感謝申し上げ ます。ありがとうございます。受験ということになりますと当然種目がありますから、スキー技術が大切ということになり、さらに 指導者としての資質…という話になります。しかし、1番大切なことは、みなさん自身がスキーを楽しんでいるかということです。 受験ですからいろいろな局面がありますが、ぜひこの受験を通してもスキーを楽しんでいただきたい。その楽しいというオーラが周 りにもよい影響を与え、「スキーって楽しいのかな?」「やってみようかな?」と広がっていくのだと思います。そしてさらに指導 者として安全で効率よくスキーの世界へと誘う役割を含めて、勉強していただきたいと思います。また、スキーを楽しんではいるが その楽しみを周りに分けてあげるか迷っている人、つまり資格を取ろうか、受験しようかと迷っている人がいましたら、ぜひ仲間を 増やしていただきたいと思います。今回は正指・準指・認定といらっしゃいますがどのポジションであっても多くの方に感動を与え る、広めるといった大切な役割です。今シーズン私たちと共に、楽しんで、頑張っていただきたいと思います。

片SAK副会長
木村教育本部長挨拶

3.木村本部長より挨拶

 おはようございます。まず、出だしの受付で時間がかかり、スタートが少し遅れましたことをお詫び申し上げます。今、片副会長、 上田専務理事より、SAJの動向や県の執行方針である「感動を…」というお話がありましたので、私からは実務的な話をしたいと 思います。いよいよ今日から指導者検定のための理論講習会、そして順次検定を開始していきます。2月下旬の正指、3月上旬の準 指・認定と長丁場になります。今日はみなさんお元気な顔をされていますが、だんだん疲れも出てきますので、決められた時間を計 画的に使い、行事へ参加し頑張っていただきたいと思います。この10月に「スキー指導と検定」という本が発刊されております。 特に指導者として必要な基礎理論、それから資格制度、検定制度がわかりやすく載っています。来年3月には合格した方を対象に研 修会を行う予定ですが、合格したらもうそこから指導者として扱われるわけですから、この本はしっかり勉強しておいていただきた いと思います。また、P152あたりは今年度変更になるA単位の種目の説明が取り上げられていますので、深い理解が必要かと思 います。これ以外にもオフィシャルブック、指導編、安全編など養成講習会でも使われます。揃えてお読みいただきたいと思います。 また、受験に際しいくつかの問い合わせが県連に届いておりますが、ツールに書かれていることがありますので、よく読んで再度確 認をしてください。検定会は落とすために実施してはいません。結果が良ければ何名でも合格します。よい結果が出せるよう、我々 教育本部・専門員共々努力していきますので、ぜひみなさんも頑張っていただきたいと思います。

壇上の面々
壇上の面々
役員の面々
役員の面々

4.役員紹介

 片副会長・上田専務理事・木村教育本部長・岡田理事・佐々木理事・中村理事  岡本検定委員長・中田検定副委員長・嘉代検定副委員長・金子検定副委員長・高橋専門委員・吉田専門委員・上杉安全対策委員・  富川専門委員・奥山専門委員・高柴理事・橘広報委員  

【午前】理論A

講義1岡田理事
講義1岡田理事
真剣に話を聞く受験生のみなさん
真剣に話を聞く受験生のみなさん

講義1「スキー指導者責任について」 岡田理事  理論講習会最初は教育本部岡田理事より、組織的なスキー指導者の責任や役割についての講義がありました。神奈川県スキー連盟 は全国的にも珍しく、スキークラブと県連の間に各地域の協会が存在し、スノースポーツの普及や発展に役割を果たしていることや、 指導者になった時には、みなさんも組織の一員として仲間に声をかけ、「感動」を広げていく一端を担っていただきたいなどの話が ありました。

講義2岡本検定委員長
講義2岡本検定委員長(左)
講義3嘉代検定副委員長
講義3嘉代検定副委員長

講義2「検定を受けるにあたって」 岡本検定委員長
 次に岡本検定委員長より、願書・受講票・雪上行事・申し込み方法・単位・レポート提出など受験にあたっての諸注意や心構えな どについて説明がありました。

講義3「スキー指導と検定編 2012年度 Part1」(指導者に必要な基礎理論 Chapter1〜7) 嘉代検定副委員長
 午前最後の講義は嘉代検定副委員長より、指導に必要な基礎理論や昨年度検定に携わって気づいたことなどの話がありました。基 礎理論では「より良い指導者になるために」ということで「GOOD COACHになりましょう」「PATROLしましょう」な ど、教程にも出ている指導者のあり方の講義などがあり、後半は実際に全員立ち上がって、自分のブーツの中での足の指の感覚を確 かめるなどしました。
 
壇上の面々
本田理事より協賛企業紹介
役員の面々
信州総合観光開発車山スキー場 吉行様

<信州総合観光開発車山スキー場 吉行様よりご挨拶>
 車山スキー場吉行様より、シーズン券・スカイシティ前のゲレンデがパークからポールバーンに変わったこと・新しい雪上車でよ り良いスキー場環境を作っていただいている点などについてお話をいただきました。

【午後】理論B

神奈川県スキー連盟のビジョン上田専務理事
神奈川県スキー連盟のビジョン上田専務
講義1上杉専門員
講義1上杉専門員

<上田専務理事より県連のビジョン&ミッションについて>
 午後の講義に入る前に、上田専務理事より「みんなで感動を広げよう」ということで、県連のビジョン&ミッションについて詳し いデータをもとに話がありました。

講義1「安全対策について」 上杉安全対策委員

 理論講習会Bの最初は上杉安全対策委員より、スキー教程安全編を使って、スキー指導者の任務や講習中の事故と指導者の責任、 また冬山の気象や危険性など指導者として必要な安全に関する講義がありました。

講義2金子検定副委員長
講義2金子検定副委員長
講義3中田検定副委員長
講義3中田検定副委員長

講義2「スキー指導と検定編 2012年度 Part2」(資格制度と検定制度 Chapter1〜11) 金子検定副委員長
 講義2は金子検定副委員長より、教程に沿って、スキー技術の進化や今年度改訂された検定実技種目A単位についての説明、また 検定制度についての講義がありました。特に今年度変更があった点についてはよく理解をしておくようにとのことでした。

講義3「スキー指導と検定編 2012年度 Part3」(公認スキー検定員制度 Chapter1〜4、受験者のために) 中田検定副委員長
 本日最後の講義は中田検定副委員長より、検定員の役割や必要性、検定員の種類や検定できる範囲、評価についてなどの講義があ りました。その後、受験者のためにということで養成講習カリキュラムなどについて、またオフィシャルブックの内容も含め、押さ えておいてほしい点などについてもヒントがでました。

寝ている人など一人もいません
寝ている人など一人もいません
受験生みなさんの花が咲きますように
受験生みなさんの花が咲きますように

その後庶務連絡があり、スキー指導員養成講習会理論の一日目が終了しました。

<受験生、一言コーナー>

●今回、正指受験のAさん。
 「3か月前はまったく受験するつもりはなかったのに…。でもやるからには頑張ります。」

●今回、準指受験のBさん
 「早く指導員になりた〜い!!今年こそなります。」

●今回、認定指導員受験の素敵なご夫婦を見つけました。
Q.
受験にあたってどのような想いですか?

A.
今までたくさん指導を受けてきましたが、仲間から「そろそろ教える側にまわったら…」と言われ、やってみようかという気になりました。いろいろと大変そうですが頑張ります。(ご主人)
A.
今までは正面から指導者の方を見ていましたが、自分が指導者になると思うと、今度は裏側から見て勉強するような気分です。
私たちの年代になると手続きなどのツールを読み込んで理解するのも大変です。いろいろ助けていただきながら、頑張ります。(奥様)

(広報委員のひとり言)

 みなさん「今日が始まり」という感じで、やる気がみなぎっていました。木村本部長の言葉通り長丁場になりますので、あせらず、 一歩ずつ、しかし着実に進んでいただけたらと思います。 広報委員としてお手伝いできることがあればさせていただきます。お気軽にお声かけください。



ホーム > 行事レポート > スキー指導員養成講習会 理論1