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車山X 障がいをもつ人のためのスキー教室

平成21年3月38日(金)〜 3月29日(土)車山高原スキー場
ボランティア講師 山下てるみ


山下講師(右)

岩淵講師(右)

 3月28・29日に車山高原スキー場で行われた「障がいをもつ人のためのスキー教室」にボランティア講師として参加しました。この行事は、7年前から五竜と車山で年2回行われています。数年前に友人がボランティアとして参加したこともあり行事については知っていましたが、ボランティア講師として障がいをもつ方にスキーを教えることは初めてです。しかも、横浜からバスで出発し、スキーだけでなく寝食をともにする2.5日、不安はありましたが研修とクリニックを申し込んでいたのでやるしかありません。
 行きのバスでは、翌日に備えて静かに就寝。翌28日(土)は6:00起床、睡眠時間は3〜4時間でみんな寝不足ですが、がんばって起きてきました。朝食はヴァイキング、欲張ってつい取り過ぎてしまうのが常です。みなさん、朝からすごい食欲でたくさんしっかり食べていました。これが元気の元なのですね。そして、天気も味方してくれました。今年は、暖冬でスキー場は雪が少ないというのに、何と開会式が始まると同時に雪が・・・。雪質もよく最高のコンディションでのスキー講習、楽しくないはずがありません。
 さて、スキー教室に参加された方はリピーターの方が多く、想像していたよりもみなさんとても上手でした。私が担当した班は、大塚隊長と田中誠さんと3人の講師で、生徒は3人、スキーレベルは3級から4級でした。他の班も2級、3級の人が多く、参加者27名のうち初心者は5名でした。みなさん、とても意欲的で2日目のバッジテストにチャレンジした人もたくさんいました。

2日目も6:00起床。昨日はぐっすり寝たので体力回復と言いたいところですが、歳には・・・、ということで体が何となく重い。しかし、空はスッキリと晴れて、富士山や八ガ岳連峰が美しく、雄大な景色も楽しむことができました。
 楽しく有意義な講習も終わり、閉会式は12:00からプラザ前で行われました。講評や検定結果発表と約30分間続きましたが、スキー教室のみなさんは「がんばります!」「はい、わかりました!」「ありがとございました!」などと元気よく大きな声で答え、検定合格者の方には「おめでとうございます!」と温かい拍手を送り、おおいに閉会式を盛り上げてくれました。

今回のスキー教室は、スキー指導員研修会やスキー検定クリニック、スキーBC級公認検定員検定会、スノーボード指導者研修会、スノーボードレベルアップ講習会、スノーボード級別テストなどたくさんの県連行事と同時に開催されました。参加者のみなさんは、シーズン最後の雪上行事で疲れがたまっている人もいたと思います。しかし、スキー教室のみなさんのキャラクターと温かく思いやりのある様子は疲れを吹き飛ばしてくれたことでしょう。
今回のスキー教室に参加して、生活面の補助など大変な面もありましたが、それ以上に参加者のみなさんから大切なものをもらったような気がします。参加者のみなさんと触れ合うことを通して、心が満たされる何かを! 今回のスキーは、最高の天気、最高の景色、ホテルはお城(スカイパークホテル)、そして心も満たされて、と、すばらしいツァーでした。今シーズン最後のツァーを最高の形で締めくくることができて幸せでした。ありがとうございました。

最後に、神奈川県スキー連盟が取り組んでいるこの「障がいをもつ人のためのスキー教室」は、すばらしい取り組みで今後もぜひ続けた方がよいと思いますが、そのためにはたくさんのボランティアが必要です。今回は、スキーのボランティア講師はある程度確保できましたが、生活面のスタッフが少なく特に女性のスタッフが足りない状況でした。教室を続けていくためには、毎年スタッフを確保していかなければなりません。関係者の方の努力は大変なものだと想像します。今後も、少しでも多くの障がいをもつ人が、楽しく、スノースポーツができるように、如何にボランティアを確保するか大きな課題だと感じました。  


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