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五竜T ハンディキャップセミナーU

平成21年1月23日(金)白馬五竜スキー場
広報委員 川添 徹

ハンディキャップセミナーU
障がい者外出支援及びスキー指導法に関する講習会)雪上でのサポート・指導実践

ハンディキャップセミナーUの密着取材です。エスカルプラザのレストランの一角をお借りして、NPO法人プレジャーサポート協会理事長の馬場講師の座学からスタートです。テキストをベースに講習が進んで行く。参加者の表情は真剣で中には関西方面から参加されている方もいました。
講習内容の概要としては、スキー指導前の事前情報チェック、対象者のスキー経験や薬の服用情報などの必要情報を対象者の特性を事前に聞いておく事など具体的な指導方法についての講義が続く。以下抜粋
@ファーストコンタクトについての注意、その子の呼吸を感じ取る。言葉ははっきり。ひとつの事をはっきりと言う、複数のことを言わないほうがよい。
A運動機能の特性チェック。リフトの乗車時のポイント、リフトゲート通過時の説明、安全確保のためリフト上では気がつかない程度でどこかを掴んでおく。リフトを降りる時は安全なところまで誘導してから止まってこれから行うことについて状況説明
B次に雪上での講習内容について説明があり、バックボーゲン、スキーコントロール、緊急制御方法、サポートベルトでの誘導、アウトリガー使用、メンテナンス方法。
C講師の言うことが同じようには出来ないケースを想定し対象者の運動特性をチェックすることなど、リフト乗車時のサポート方法、スキーブランケットの装着方法と体験滑走
D次に用具類の説明
・サポートベルト 急斜面などでの制御を補助できる。バイスキーやチェアスキーの初心者の補助にも使う。リフト乗車時は引っかからないように注意が要
・スキーブランケット 板を上下に稼動させることが出来るスライダー付のものも有る。


いよいよ雪上での講習が開始された、最初は、バックボーゲンとスキーコントロール。馬場講師の見本をみてびっくりした。私も子供と滑るときには後ろ向きで滑る事があるがそれとは、スピードが違う!
写真を撮っていた私に講習参加者の八木さんから「川添さんもやってみましょう!」と声をかけられ、やってみることに。続いてペアとなってバックボーゲンで滑りながら動作の真似をしてもらう体験をやってみた。
当然後ろ向きで滑っていると前から滑ってくる人と左右が逆になるので、若干戸惑いがありうまく行かない。
やっぱり経験しないとすぐには出来ないことを実感した。これは、障がいを持っている人に対して教える時だけでなく小さい子供に教える時にも役に立ちそうだった。


次にバックボーゲンで滑りながら、上から滑ってくる人を止める練習。馬場講師と中谷委員によるデモンストレーションを見てこれも体験してみた。これもスピードがついていると難しい。滑っている人の前に出てからくるっと回転しバックボーゲンで滑って徐々に近づいてくる人の両膝を抑えながらブレーキングする。子供だと軽いのですぐ止まりそうだが、相手が大人だとそう簡単には止まってくれない。

次は、滑っている人の横について止める練習。横にぴたっとついて体とブーツを寄せて山回りしながら止めるのだが、止まらない場合は山側に押し倒して止める。


次は、サポートベルトを使った補助動作。これも体験させてもらいました。子供とは違って大人はぜんぜん違った感じで思うように行かない。そこで国島理事にやっていただくことにした。


やはり慣れているのか、ただ立っているだけなのにサポートベルトの引き具合でちゃんとターンすることが出来た。

   午後は、アウトリガーを使用した講習となった。昼食後ゲレンデに出る前に調整方法についての説明を受てからゲレンデで講習開始。最初は、2本ともスキーを履いて行って慣れてきたら1本スキーで体験。
これも体験させていただきました。片足スキーは、結構練習したことがあったので、アウトリガーを持っても大丈夫だろうと思い滑ってみるとぜんぜん感覚がつかめず何回か転倒してしまった。(転んでいたのは私だけでした。)


膝を固定して滑る体験と、スキーブランケットを装着して滑ることも行っていた。

今回のセミナーを取材して感じたことは、障がい者のサポートは一見大変そうですが、このセミナーに参加してちゃんと技術を身につければ誰でも出来そうだと思いました。また、普段あまりやらない滑りを行うことでスキー技術の幅も広げることが出来そうです。皆さんも気軽に参加してみてはいかがでしょうか。セミナー参加の皆さん今回は取材で参加した私に貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。
今回撮影した写真は下記のアドレスからご覧いただけます。
http://www.sak-archives.com/2009SAK/20090123G1/index.html


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