第22回全国パトロール技術競技大会 2007年3月24日(土)〜25日(日) 石川県・瀬女スキー場 総務理事 荻野恭宏 |
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最速の戦闘体制に入れ! のスローガンの下 第22回全国パトロール技術競技大会が3月24日、25日と石川県、瀬女スキー場で開催されました。 我が神奈川からは今回、3チームが参加しました。 神奈川男子AとB,そして神奈川女子チームです。全国から本場のパトロール隊を相手に熱戦を繰り広げるわけです。 【大会初参加】 私も今回は大会に初参加、公認パトロールの資格を取ってから6年、研修会参加が3年に1度義務付けされており、研修会目的で参加表明していましたが、どこで見つかってしまったかいつの間にか選手登録されていました。 この大会に参加すると、研修会出席扱いになるのです。 以前から興味がありましたが、大会時期に仕事が重なり、この時期に大会出席ができず、今日に至ってたわけです。 ということは・・・ そう!パトロールの受検科目にもありますが、ロープワークと三角巾を覚えておく必要があるのです。ところが、しばらくぶりのロープと三角巾。やり方は覚えていますが、もちろん、うろ覚え・・しかもスピードと確実性を求められるわけです。
【競技種目】 合宿では、大会の種目をすべて練習します。雪上競技はアキヤボートの二人引き(仮の患者を乗せて)上下に一人ずつ、二人でスラロームさながら、大回り、小回りとポールをくぐっていきます。完全なるタイムレースです。 そして、もう一種目がフォーメーションです。四人一組になって、チームワークを採点します。各チーム、息のあった演技が求められます。四人同時の同調演技や交差演技など、息が合わないと衝突してしまう恐れもありますが、そこは念入りに練習を重ねます。 合宿では常にタイムを計りながら、暖かい罵声!?も飛び交いながら、必死に練習します。私も、おたおたとしながら、しかも結束の方法など、いかに早く結ぶかの練習なので受検の時に覚えた方法とは異なるから、戸惑いの一言、目が点になってしまいました。 はっきり言って、自分の物覚えの悪さに凹みました。ただ、そうも言ってられず、一週間後に控えた大会のために必死に自宅で練習を重ねました。 【いざ、決戦へ】 神奈川チームが大会に参加するときはいつも、横浜の某所に集合し、マイクロバスを借りて会場に乗り込むのです。 3月22日の夜11時に集合して、一路、日本海側の白山を目指します。大型バスドライバー2人を抱えてる神奈川パトロール隊が出撃です。 本当に遠いです。新潟、直江津を通り、石川県、そして、内陸に入り、宿泊場所に着いたのが朝の7時過ぎです。 ドライバーさん、ご苦労さま!!です。選手兼任ですから、すごいでしょ・・・ 今年の雪不足のため、大会会場は大会本番まで滑ることができません。3月上旬に一度スキー場も閉鎖し、一般スキーヤーを締め出して、雪を大事に大事に取っておき、今回の開催にこぎつけたようです。大会関係者も苦労の多かった年だったのでしょう。 我々一向は近くのスキー場でフォーメーションの確認を行ないました。 午後からは宿に戻り、全員でロープと三角巾の練習です。一回でも多く練習をします。風呂から上がっても練習、夕食後も練習、、、だんだんチームワークもできてきます。 この日の夕食は食べ放題のすき焼き、、おいしかったなぁ・・でも、アルコールは無しで、明日の大会本番=室内競技に焦点を合わせます。
【開会式と大会本番1日目、室内競技】 全国の精鋭が一同、大会会場に集合します。ビブナンバー1から順番に行進しながら、開会式が始まりました。 神奈川はビブ4=神奈川男子B、11=神奈川女子、17=神奈川男子Aチームです。わが、神奈川男子Bは黄色いウェアーの別名ヒヨコ隊です。県連の例のウェアーです。 1チームは監督を含み5人〜6人、監督は選手兼任もできます。大会会長挨拶、選手宣誓と開会式を終え、いよいよ、そのまま競技開始です。最初の種目は三角巾、これは4人1組となります。 一人二種目でリレー方式で八通りの手当てをいかに早く確実に終えるかの争いです。種目は、頭+手、左胸+左前腕、右膝+右足首、右肘+左足となります。4チームが壇上にあがり、審判の合図とともい、タイムを計ります。結び目の位置が悪かったり、結び方が違うと10秒のペナルティが課せられます。 続いて、ロープ結束、これも4人1組で、タイムレースですが、結び目の輪の大きさが規定外だったり、甘かったりすると5秒のペナルティとなります。壇上にあがると、脇のチームよりも早く!!!と緊張感で、、普段の練習以下のタイムになるようです。 この時点で、多少勝負はついています。あとは雪上のプロを相手に明日の戦いへと続きます。夜の懇親会では、研修生も一緒に300人強のパト隊が飲みだします。競合相手をつぶそうと一生懸命お酒をついでまわる輩もいますので、要注意ですが、そこはみなさんプロ、同じパトの結束でうまく立ち回っているようでした。ロープの結束だけではないようですね。 うまいのは・・・・
【いよいよ、雪上競技】 さて、大会2日目は、雪上のアキヤとフォーメーションです。 朝から雨・・・ アキヤは2人1組となり途中でバトンタッチするリレー方式です。4人の搬送者と1人の患者役でチーム編成ができます。これは、見ごたえがありますよ。 雨だけではなく、濃い霧に包まれ、20mくらいしか視界がありません。それでも、ジェットコースター並みのスピードで駆け下りてきます。本当に本場のスキー場のパトロール隊の速さはすばらしいです。最速のパト隊の技術戦です!!我がヒヨコ隊も頑張りました。まだまだ、できたてほやほやの今年結成のチームです。 小回りも大回りも無難に通過、ポール接触もなしで(接触はペナルティ10秒)無事、ゴールです。女子チームも無難にこなし、期待の男子Aは総合6位という成績でした。 フォーメーションも見えない中、声を出しながら、審判にアピールしながら滑走してきます。晴れていたら、さぞかしすばらしいフォーメーションが見れたことでしょう。 とにかくチームワークがすべてです。
【大会に参加してみて】 初めて大会に参加させてもらいましたが、チームワークが全ての競技です。厳しい面もありますが、結構、みんな和気藹々仲良くやってきました。なんといっても1県から3チーム出場しているので、他の県からも一目置かれています。視線を感じます。 今まで、厳しい練習をしたからこそ、同じ思いがあるからこそ、チーム一体となり、みんなが全てのことに協力します。一緒に楽しみます。 一汗流した後の温泉は最高でした。 雨でびしょぬれになったあとの温泉は格別のものがあります。大会終了後のバスの中は楽しく、笑い声も耐えません。 悔しさを持っている人も当然います。 だからこそ、結束力を強め、来年は各チーム、もっと上位を狙います。
公認パト40期、 総務理事 荻野恭宏
メンバー編成と成績結果については別記します。 男子A:監督;小川康 ビブ17 |
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