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競技本部セミナー1  南関東ブロック・コーチセミナー
 
総務本部 金子 理人

冒頭に菊地本部長のあいさつ

真剣に聞き入るセミナー参加者のみなさま

◆競技本部セミナーTが開催される

 去る10月14(土)神奈川県社会福祉会館にて、SAK主催の競技本部セミナーが開催されたました。
  本セミナーの目的は、「指導者の資質の向上」を目的として、午前中は岩谷スキーコンサルタント代表 岩谷高峰講師によるDVDを交えたジュニア期に於ける指導方法を、午後は日本大学文理学 部 橋口講師による指導者のためメンタル指導についての講義が行われました。秋だというのに暑さが納まらない中、31名もの方々が集まり、熱心に受講されてい ました。 

◆菊池競技本部長挨拶

  お はようございます。お疲れ様です。スキーを指導していく中で、知識とか技術が必要ですが、もっとも大事なものは情熱では無いかと考えます。情熱の薄れた指 導者は、学ぼうという意欲も無いですし、夢も無く、モチベーションもかなり低いと思います。、スキーというものは教育にしろ競技にしろマテリアル等の進歩 により、技術、指導方法も年々変化し、常についていかなければなりません。現状、選手の方がマスコミあるいは雑誌等により、ややもすれば知識が豊富になっ ているという現象も御座います。我々も今回の指導者セミナー、11月の大会運営のセミナーということで皆で、新しいルールあるいは指導方法について、一緒 になって学んで、是非、神奈川県あるいは南関東ブロックから、トップ選手、トップアスリートが育つようにしたい。それには、スキー連盟だけが一生懸命やっ ても目的はかないません。地域のコーチ、あるいは教育の指導者そういった方々すべての関係者から、熱心なご協力が無いと成り立って行かないと思います。指 導者は、学ぼうとする意欲が無くなったら、速やかに指導者の立場から去るべきではないかと思います。今、子供達、あるいはスキーをうまくなりたい人は、高 いコーチングを望んでいるのではないかと思います。昔身に着けた杵柄と中途半端な気持ちで、子供達にスキーの楽しさを伝えてゆくのは、今の時代には そぐわないと思います。我々もこういった機会をこれからも充実して行きたいと思っておりますので、是非、受講して頂き、知識を深めて頂ければ と考えます。今回は、午前中、岩谷さん、午後は、日本大学文理学部の、橋口講師にお願いしております。特に岩谷さんについては、皆様も十分ご存知かと思い ますが、冒頭述べましたとおり、スキーに対する情熱は、日本の指導者の中でも一番ではなかろうかと思います。また野辺山でスクールを常設しております。私 も唯一自信を持って紹介できるスキースクールではなかろうかと思います。選手はもちろん、保護者、一般の方も是非機会がありましたらスキーを習いに行って頂ければと思います。本日は、良い機会ですのでがんばって聞いて下さい。


岩谷高峰講師

DVDを使用した指導法の解説

◆ 「ジュニア期に於ける指導方法」 岩谷高峰講師  

・スキーの楽しさ、小学時代の思いでについて
岩 谷氏は、青森県岩木山の中腹で育ち、非常に雪の多い環境で育ったとのことです。小中学生まで、ゲレンデスキーを行うには、春先になって雪が締まったころに ようやく、自宅から山を7〜8km下りリフトのあるスキー場に行き滑ったそうです。冬場は、自宅である牧場の周辺の山で仲間とスキーの練習を重ねていまし た。時には、山にスキー遠足なども行い、ご本人のスキーの楽しさは、この頃の思い出が原点となったそうです。選手を続けて行く上において、また現在の指導 する上においても、この当時感じとったことを大事にしているそうです。

・中学、高校時代、そして世界へ
中学生になると下の学校か ら誘いを受け、中学2年生で、全国大会で9番に入る成績を納め、父親の勧めもありスキーの名門である東奥義塾に入学。初めての先輩、後輩関係、本格的なト レーニングなどすべてにおいて厳しい環境にあり、ここで、スポーツの厳しさを学び、これが海外で戦う環境へのステップになったそうです。ただ楽しいスキー で終わっても、ワールドカップのような環境では戦えなかったし、高校時代も良い経験となったそうです。卒業後、18歳から28歳の引退まで三井物産スポー ツで大変お世話になり、入社1〜2年は、ナショナルチームのメンバーに入れなかったため、ポイントを稼ぐために、一人で海外遠征を行ったそうです。いろい ろな国のトレーニングに参加させてもらい、普段の生活面、選手としての動き方、コーチアドバイス等など、多くの人たちとも知り合えた、有意義な期間であっ たそうです。

・指導者として
28歳で引退後は、ご本人の意思でコーチの道へ進んだそうです。残念ながら、当時競技指導者としての情報が無い時期、体協のC級コーチ、指導員、公認パトロールの資格なども取り、さらに海外の情報を取り入れ、自ら考えながら指導に向かっていたそうです。
ナ ショナルチームのジュニアを5年間指導後、自分のスクールを運営するに至りました。ナショナルチームの指導は、トップレベルの選手への指導のため、感覚的 な指導になりがちでしたが、一般の方々へは、技術レベルの幅も広いことから、専門用語を交えながら伝える必要があるため、振り返ると指導者として良い経験 をさせてもらったと感じているそうです。

ご自身のスキーに対する思いを語って頂いた後、「ジュニア期に於ける指導方法」について次の内容について紹介、説明がありました。シーズン前に、あらためて指導方法について、学ぶことが出来、大変有意義な講義でした。

・ 岩谷スポーツネットワーク アスリート5ポイントの紹介                              
・ 岩谷スポーツネットワーク ジュニアレーシングプログラムの紹介(年代別テーマ)
 トレーニングの進め方について
技術3要素について 
 DVDによる指導方法の説明


橋口泰一講師

参加者のみなさま

 ◆ 「指導者のためのメンタル講習」                                            日本大学文理学部体育学研究室助手 橋口泰一講師   ス ポーツ心理学の分野で「あがりの現象」について研究、ご本人曰く、ご自身もあがり症とのことで、どうしたら競技の場面で強くなれるかを課題とされていたと のことです。中高時代からスキー、ラクビーなどに励まれ、現在は千葉県の教育部専門委員として活躍されるかたわら、スキー技術選手権にも参戦されているそ うです。毎回スタート前に緊張感を味わっており、技術、体力以外に心理面のトレーニングも必要ではないかとういことで、心理学を学ばれてきたそうです。
メンタルトレーニングは、心理学分野のスポーツ心理学で研究されてきており、「あがり」という現象については、東京オリンピックの頃からスタートしています。
今回は、メンタルトレーニングと学習について、次の内容について講義頂きました。

・ スポーツ技能を効率良く修得すためには
・ メンタルトレーニングとは? 
・ リラクゼーショントレーニング  
・ アクティベーション
・ イメージトレーニング
・ 「対処法」としての心理的スキル

ご自身が高校生をインターハイに引率した際の選手メンタル面の分析やALL学生スキー大会 上位選手及び下位選手について競技中の心拍数、態度などについてサンプリングを行った結果についての説明など、科学的に解説頂き、非常に興味深い内容でした。


◆ 「環境保護」と「健全な青少年の育成」にご協力下さい 菊地競技本部長       競技本部では今期から「環境保護」と「健全な青少年の育成」について、今期から取り組んで行きたいと考えています。コースへ撒く硫安の最低限度の使用、 コースエリア内での禁煙を進めるて行きます。「環境保護」についても、子供たちへの指導を、クラブ、協会からもへ取り組んで頂きたくお願いします。


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