この笑顔を忘れずにね。 |
◆No1 「いじめ」について
競技本部では昨年度より「健全な青少年の育成」に取組んでいます。
スキー界の指導者として「世界に羽ばたく選手を育成」する事も重要な役割と同時に、「青少年の健全な育成」についても積極的に取組む必要があります。その一貫として社会問題になっている「いじめ」について、八幡平の合宿の中で参加した子供たちと「いじめ」について話し合い、積極的な意見を聞く事が出来ました。
◆そして最終的にでた答えは「いじめ」はやめよう。でした
私たちはこの神奈川県から提言します。「いじめ」は止めよう。
以下は「いじめについて考える。」のミィーティングの内容の抜粋です。
2007/5/3
ジュニア強化合宿中のミーティングにおいて、いじめについて考える時間を取った。小学校から高校生までの41人の参加者に対し、いじめについての話をしながら問いかけを行ないました。
- 学校でのいじめを受けたことのある人 11人
うち、学校に行きたくないと思った人 1人
いじめられたとの認識がある参加者はおよそ1/4にものぼった。それが原因で学校に行きたくないと感じた深刻な例も見受けられた。
- 学校でのいじめを見たことのある人 26人
うち、いじめをとめた人 3人
いじめを目撃したことのある参加者は半分以上。いじめが学校において非常に身近な問題である事を物語っている。しかしながら、目撃をしながらそれをいさめた例は3人と非常に少ない。このような見て見ぬふりをする理由としては、「関与するのかばからしい」「自分がいじめの対象になる危険があるので巻き込まれたくない」などといった回答があった。
B現在、いじめが原因で不登校になっている例を知っているか 11人
いじめを見たことのある人に比べ割合は少ないものの、いじめが不登校までに発展してしまった深刻な例が身近にあることを示している。学校に行きたくても行けなくなってしまういじめの陰湿さを話し合った。
競技スキーをしている参加者は、他の同学年の児童生徒に比べ、様々な場所で様々な体験をして、他学年の児童生徒達と共同生活をする機会が多く、社会的な配慮を身につける機会に恵まれている。さらには経済的にも基本的にはある程度で恵まれた環境にある。そのような選手達が率先していじめを無くす努力をすべきではないかと問いかけた。
Cいじめはよくない。いじめには関わらないという人 40人
討論の結果、ほとんどの参加者が賛同をし、「いじめをしない、いじめには関わらない」という認識を持った。参加者のうち残りの一人は、いじめられる側にも問題がある場合がありいじめに絶対に関わらないというのは難しいかもしれない、という回答をした。ここにいじめ問題の難しさがあるのでは。集団で異端を排除することは人間集団として往々にあることである。
しかし、立場を置き換えて考えて欲しい。いじめられる問題があれども、集団で攻撃を受けるとどんな気持ちになるだろうか?また、知らず知らずのうちにいじめに参加している場合もある。そんな場合にはやはり同じように「いじめられている人の立場になって考える」ことで、自分がやっていることの意味がわかるのではないだろうか。
「常に相手の立場になって考える」思いやりのある選手になって欲しい。確かにいじめられる側にも問題がある場合もあるかも知れない。でも集団での攻撃は許されない。「皆で話し合い、皆で解決」することで解決できないであろうか?友達を「孤立させたり」、「悲しませたり」する事はスポーツマンシップ反します。
見たら「勇気を持って止める事」。日ごろ厳しいトレーニング、大会を経験している皆は、その「勇気」はあるはずです。
悩み事、相談ごとがあったら、スキー連盟菊地まで手紙でも電話でも何でもいいから相談して下さい。
競技本部長 菊地 富士夫 |