SAJデモンストレーター合宿 2007年4月12日(木)〜15日(日) ホワイトワールド尾瀬岩鞍 佐藤卓也SAJデモ レポート |
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◆SAJデモンストレーター合宿に参加4月12日から15日まで群馬県尾瀬岩鞍で行われたSAJデモンストレーター合宿に参加してきました。神奈川からは僕と神山良平デモの2名の参加となりました。 これまでは春と秋に行われていたデモ合宿ですが、昨年から年に1度の開催に変わり、中央研修会と同じく4月に行われることになりました。内容としては来シーズンの技術テーマを中心に、理論、実技の研修を受けることになるのですが、実際に南関東ブロックの研修会や神奈川県連の研修会で講師を務めるのは半年以上も先のことになります。ここでの内容をしっかり理解し憶えておかないとブロック技術員の方々や、神奈川県連の先生方にご迷惑をおかけしてしまうことになってしまいますので、僕も神山デモもメモを取る手が、そして目が、耳が、常に情報収集の為の道具となり働かせ続けなければなりません。日程的にはそこまでハードなスケジュールではありませんが、「技術の伝達者」としての任務を負っている僕らにとっては内容の濃い4日間となりました。 ◆リラックスした雰囲気の中にも緊張感初日の集合は午後になっていたので、久しぶりの昼間の移動になりました。春の暖かな日差しの中、のんびりとドライブを楽しみながら岩鞍に向かいました。現地に着くと、先日行われた技術選で会ったばかりの各県のデモたちと顔を合せ、気持ちは徐々に合宿モードです。この「合宿モード」を言葉で表現するのは難しいのですが、リラックスした雰囲気の中にも緊張感のある感じとでも言ったらよいのでしょうか、長くスキーをしていますがここでしか味わえない雰囲気がデモ合宿にはあります。
◆いよいよ開始 理論初日は’07年度に行われた各行事の報告から始まり、その後教育本部長の平川さんより’08年度の研修テーマ(案)の説明がありました。テーマの概要としては、 @ I Love Snow キャンペーンの推進 A ターン運動の仕組みと方法 B 技術評価について ということです。この内容は’07年度から大きな変更はなく現在のオフィシャルブックを読んでいただければ、ある程度理解していただけると思います。 この中でも特にAの「ターン運動の仕組みと方法」についての内容が来シーズンの実技テーマとなってきますので、僕も良平さんも一番理解を深めなければいけない部分になります。この時間は二人ともペンを走らせ、翌日からの雪上研修に備えました。
◆雪上での実技研修2日目は朝から雪上での実技研修となり、まずは森信之デモ監督から実技テーマの基本となる技術の組み立てについての説明を受けました。基本姿勢の確認に始まり、直滑降、斜滑降、そして山回り、直滑降から山回り、連続ターン(プルークボーゲン)へと発展させていき、そこから内足の操作を加えてプルークターン、またそのタイミングは早め、パラレルターンへと展開させていく組み立てを確認しました。 その後、いくつかの班に分かれて、ナショナルデモから研修を受けることになりました。僕は竹鼻建さん、良平さんは松田富士人さんの班に入り、基本ポジションからの一連の流れを実践の中で確認していきました。 来シーズンの技術の組み立てについてですが、プルークボーゲンからパラレルターンに発展させていく流れはこれまでとの大きな違いは感じませんでした。しかし、主体となる外スキーの操作方法に若干の変更点がありました。今シーズンは導入の段階から外スキーの位置を身体の前方へ移動させるような操作を基本としてきました。この操作には内スキー操作を導き出しやすいという利点があるのですが、テールコントロールの運動要領が少し分かりづらくなってしまったという反省点があったと思います。来シーズンはもっとシンプルにスキーのたわみを利用しやすい方法として、外スキーに体重をのせていく動きを取り入れていきます。しかし従来のようなテールの押し出しという操作ではなく、トップを内側、テールはその少し外側の軌道を通るようなイメージで足元を中心としたピボット操作を使っていきます。 竹鼻さんはこのあたりの操作のポイントを、これまでとの違いを含めて非常に分かりやすく教えてくださいました。
◆来シーズンのテーマのデモンストレーション3日目は、ナショナルデモによる来シーズンの実技テーマのデモンストレーションがありました。演技を見ながら平川さんの解説を聞くことで、一連の流れを把握することができ理解が深まりました。 その後は前日と同じく各班に分かれての研修を行いました。引き続きナショナルデモに教わる形で進められましたが、ここでは各ブロックでの研修会を意識し僕たちSAJデモが順番に講師となりこれまで理解した内容を班の人たちに伝えていくトレーニングを行いました。全体的な流れを理解し操作のポイントを伝えていくこのような研修はとても難しいのですが、ナショナルデモに比べて経験の浅いSAJデモには非常に実践的なトレーニングとなります。 昼休憩を挟んで、午後からは良平さんのいる松田班と一緒になり2班合同で滑りのチェックを行いました。ここまでの研修はどちらかと言うと技術を理解する方に重点が置かれていましたが、ここでは正確に表現することが求められました。細かいポイントまでアドバイスをもらい、表現する上で何を注意したらよいのか、何を強調したらよいのかといった伝えるための技術を教わりました。竹鼻さん、松田さんに加えて、若月さんが講師となってくださいましたが、非常に勉強になる貴重な時間となりました。 ◆その役割の重要性とやりがいを感じています最終日は、’08年度のスケジュールや報告事項、そして提案事項など、中央研修会の締めくくりとなる全体会議が開かれ、その会議が終わると同時にデモ合宿も解散となりました。 2004年4月にSAJデモンストレーター初認定を受け、すでに2期目となりました。そして来シーズンは2期目最後のシーズンとなります。今僕は改めてその役割の重要性とやりがいを感じています。みなさんに正しい情報を伝えていくためにも、今回のような合宿での経験を活かして、デモンストレーターとして成長していきたいと思います。来シーズンもできる限り多くの行事に参加し、与えられた役割を果たしていきたいと思います。今後も良平さんと力を合わせて頑張って行きますのでよろしくお願いします。 |
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