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環富士山スキー技術選大会
 
平成18年2月10日(金)〜12日(日) 白馬五竜スキー場
三浦亜矢子 広報委員レポート
楽しく真剣に すばらしい大会です

今年で5回目の環富士山スキー技術選大会

今年で第5回目を迎える、環富士山スキー技術選手権大会。昨年から千葉県も加わり、参加者も毎年増加傾向にある大変興味深い大会です。他の広報委員の間でも「環富士はいい大会だ」とのうわさを聞いており、私自身、取材できることをとても楽しみにしていました。実際に行ってみて、予想以上にすばらしい大会であることを実感してきました。

◆スタッフの間ではすでに前日から大会は始まっている

大会は3月11日( 土) からですが、スタッフの間ではすでに前日から大会は始まっています。深夜1時に宿に到着した私が目にしたのは、まだ忙しく働く各県連の役員の方々でした。山梨、静岡、神奈川、千葉で行うこの大会では、4県連の理事、専門委員の方々が大会運営にあたります。今年は、昨年から参加の千葉県連のリーダーシップのもと大会が行われました。参加役員は、静岡県連8名、千葉県連11名、神奈川県連9名、山梨県連4名の総勢32名です。大会にエントリーした選手は、男性288名、女性61名の計349名にのぼりました。ジャッジは5審3採、2班構成です。1版の人数は140名にのぼります。これだけの人数で競技を行うにはそれなりの時間が必要です。大会が始まる11日(土) 7:15からの受付開始にそなえ、朝食は朝6:15、役員は6:50に宿を出発との指示がありました。はっきり言って、普段のペースだとありえない時間設定です。準備、受付の写真を撮るため、私も5:45には起床・準備し、7:00には受付で待機することになりました。

千葉県色摩副会長 白馬五竜観光協会の佐藤文生様

◆スキーは楽しく、かつ真剣に

  予定通り、開会式はエスカルプラザで8時に開始。千葉県連の色摩副会長より「第5回という記念すべき大会に担当県連になりました。この大会も年々レベルアップしています。『スキーは楽しく、かつ真剣に』をモットーに、大会を進めてまいりたいと思います」と挨拶がありました。また地元代表として、白馬五竜観光協会の佐藤文生様より「この大会に備え、スキー場も宿も、精一杯皆様をお迎えしております。どうぞ白馬五竜を楽しんで、日ごろ鍛えた成果を充分発揮してください」との挨拶がありました。
開会式の後に選手会が行われ、本日の競技についての注意点や連絡事項が伝えられ、8:40分に終了しました。9:00からの競技開始に向け、選手がいいもりゲレンデにいっせいに移動し始めると、次第に緊張感が湧き出すように感じました。
点数は… ジャッジは5審3採

◆悪条件ももろともしない滑りをみせてくれた

競技は、当初の予定より少し遅れて開始しました。午前の種目は大回り(急斜面・整地) と総合滑降(総合斜面)です。この日は快晴で気温も高く、撮影のためゲレンデに立ちっぱなしだった私もインナーウエアで充分なくらいの天気でした。当然バーン状況も決して好条件とは言い難く、踏めばズブズブとはまっていくようなやわらかいバーンになってしまい、内スキーを引っ掛けて転倒する選手も多く見受けられました。選手が滑ったあとは、削り取られた雪のかたまりが散乱し、後に滑る選手ほど悪条件のバーンとなりました。しかし、高得点をたたき出した選手は、そんな悪条件ももろともしない滑りを見せてくれました。総合滑降が行われたBコートの方が遅く競技を終了しました。午後の競技のゼッケンコールまで15分ほどしかありません。スターターやジャッジに当たった理事・専門委員の方々は、交代で昼食を詰め込み、あわただしく午後の競技へ向かいました。午後の種目は、急斜面整地小回りと中斜面大回りです。後から聞いた話なのですが、急斜面小回りの女子スタート前に嬉しい飛び入り参加があったのだそうです。別企画で白馬五竜に来ていた、元国際スキー技術選チャンピオンのリッチー・ベルガーさんが前走してくださったのだそうです。残念ながら、写真も撮る事ができませんでした。とっても悔しいです。

競技終了後は予定を少しまわってしまいましたが、その後も役員のお仕事は続きます。明日の表彰式やジャンケン大会で渡す賞品の分配などの作業を終え、担当の千葉県連役員の方が宿に戻ったのは、ちょうど夕食が始まる18:00でした。


どう攻めようか…
よし!良い得点が出た

◆決勝ラウンド

12日(日)、決勝ラウンド。各クラス別予選順位の50%が決勝に進出できます。理事の皆さんは、昨晩遅くまで予選の集計に追われていました。心配された天気ですが、5:45起床時は雨。本格的な降り具合です。昨日と同じ、6:15に朝食をとり、天気予報のチェック、ゲレンデパトロールへのバーン状況の確認などなど、役員のみなさんは朝からフル回転です。7:15頃、雨が雪に変わってきました。予報では、寒波が来ているとのこと。降り続けても雨になることはないだろうとの判断から、競技続行との結論になりました。ただし、バーンがゆるく、雪面硬化剤をまくため、総合滑降の予定だった種目を急遽大回りに変更することになりました。決勝出場者の発表は8:00、競技開始は9:00から。役員の皆さんは7:40頃から次々とゲレンデへ向かいました。

決勝種目は急斜面不正地小回りと、中斜面大回り。ほぼ予定通り、競技開始となりました。急斜面不正地小回りの種目では、深いコブに悪戦苦闘する選手も多く、転倒する選手も見られました。日ごろの練習の成果がそのまま現れる結果となったのではないかと思います。水分を多く含んだ雪が降り続く中、競技は順調にすすみ、予定より若干早く終了することができました。役員の皆さんは、ここから得点の集計、賞状書きなどまだまだ仕事は続きます。閉会式会場は天候の関係から、屋外ではなく、エスカルプラザに変更になりました。閉会式開始の13:30近くなると、続々と選手・サポートのみなさんが集まりました。結果発表は、SAKの渡辺三郎競技委員長より行われ、各クラス6位入賞まで表彰されました。

ゴール すばらしい賞品も楽しみ

◆参加選手への賞品が豊富なことで有名

この大会は、参加選手への賞品が豊富なことでも有名なのですが、今回も閉会式開始前に選手に番号札をひいてもらい、閉会式後に大抽選会が行われました。参加選手全員に、何かしらの賞品がいきわたったことと思います。

大会が終わって、2日間裏方の様子を見てきて、素直にいい大会だと思いました、毎年、いずれかの県が中心となって大会を進めていきますが、4県の役員がみなさん力をあわせ、協力し、大会運営にあたっています。日ごろまめに顔をあわせることができないことで、運営上も大変な苦労があるのではないかと思いますが、まるで普段から一緒に運営を取り仕切っているかのように役割分担がなされていました。大会当日の深夜にわたる準備、集計もそうですが、おそらく、大会のずっとずっと前から、4県の役員がまめに連絡をとりあい、こつこつと準備をすすめてきたのだろうと感じる場面がいくつもありました。また、大会会場の白馬五竜のかたがたの受け入れ態勢もすばらしいと思いました。閉会式で、「この環富士スキー技術選を、日本で一番のアマチュアの技術選にしたい」という地元のかたがたの熱い心があって、この大会をよりすばらしいものにしているのだと思います。選手層も豊富で、競技を見ているだけでもとても参考になりました。

来年の担当県連は神奈川県だそうです。私もまた、何らかの形でこの大会を盛り上げる1人となりたいと思いました。


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