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第1回体力測定を実施
神奈川大学湘南平塚キャンパス 教育本部強化委員会 竹腰 誠


測定結果を今後の強化計画に

データーは科学的に分析されます

◆はじめにー今回の体力測定について

  これまでのデーターがないので、オフシーズンの体力的な強化とシーズン中のパフォーマンスがどのような関係を持っているかは不明です。しかしながら、SAJ等の資料を見れば、スキー滑走中に身体にかかる負荷は非常に高いものであり、それらを考えればオフシーズンの体力トレーニングの状態を把握しておくのも全日本スキー技術選手権大会を目指すものとしてとても重要ななことでしょう。この測定結果を今後の強化計画の第一歩として、雪上トレーニングに活かせればいいのではないかと考えます。

体力測定の内容について(自己体力の確認)

  垂直跳びや握力・背筋力など親しみのある種目から最大酸素摂取量・反復横跳び・六角跳びなどスキーにとっては重要な種目まで全14種目に及ぶ測定を実施しました。
今回実施したものは、ほとんどの皆さんが小・中・高等学校などで経験したことがある種目ばかりであるため、スキーに対する体力の診断以外に過去の自分との比較もできます。
またその結果をパソコンに入力し総合的に診断し、今後のトレーニングメニューまで出力できるシステムを利用しました。


5分間疾走中

小林いぶき 爆走中!

◆測定結果
(下図は入力したデーターから見た体力評価表)

 上の図はデーター入力後に出てくる体力評価表の一部です。ここで注目すべきは、それぞれの評価から作られた7角形の形です。飛び抜けた体力要素が必要なのではなく、すべての要素が均等に高い質で求められるのが、スキーというスポーツの特質です。筋力・瞬発力と持久力・心肺持久性という、相反する要素が同時に求められるということは、トレーニングをする段階でそれぞれのトレーニング特性を考えて行う必要があるということです。また柔軟性や敏捷性という技術力に関する能力も大きなウェイトを占めており、オフシーズンのトレーニングはさまざまな材料(トレーニングメニュー)を用意して実施する必要があります。

これからの取り組み方について

(体力プロフィールの拡大図)

 


ヨーイ!

測定後の説明

 筋力・瞬発力・瞬発力・敏捷性・平衡性・柔軟性・心肺持久性・筋持久力。これらの体力要素で、自信のあるものはどれですか。自信のないものはどれですか。これからシーズンにかけて、身体のバランスを整えていく時期なので、少し弱いと思われる部分があるのであれば、その部分を鍛える意識を強く持っていくことが大切です。シーズン中も基本的な運動を欠かさず、ランニングや簡単な筋力トレーニングを行うことでも、身体バランスは向上するでしょう。
 左図の赤いラインのような体力レベルに到達するのは非常に難しいことですが、7角形の形がよりバランス良くなれば、雪上でのパフォーマンスは必ず向上するはずです。

 決して今からでも遅くはないと思いますよ。現在の自分の体力レベルを把握し、今シーズンのためにしっかりとした準備をしましょう。シーズンはもうすぐです。


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