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車山W行事 準指導員検定会 合格者レポート
湘南スキークラブ 松本秀夫さん
横浜スポーツマンクラブ 石河千佳さん

「熱い思い」がある

淡々と検定は進行していく

◆寄稿ありがとう

 今回合格された70名の受験生の皆さん、また、不合格であった皆さん、それぞれに今回の検定会受験に際し「熱い思い」があると感じています。可能であれが、全ての受験生の皆さんのコメントを、広報で扱えることができれば良いと思いますが、今回は合格された方の体験記を寄稿して頂くことにさせて頂きました。今後の受験の参考にして頂くことも、同時に受験された方々の代弁者としても、純粋にある一つの読み物としても、読み甲斐のあるものと感じています。
 寄稿して頂いた受験生の方々、ご協力ありがとうございました。この場をかりてお礼申し上げます。   (広報委員 江口潤)


◆準指導員検定を受検して 湘南スキークラブ 松本秀夫(no48)

 約20年前に大学のスキー実習ではじめて履いた板は、流れ止めのついたスキーでした。二度とやらないだろうと思って、知り合いのお姉さんから借りたピンクのダウンジャケットと紺のスキーパンツで滑ったことを今でも覚えています。実習が終わるころには、スキーの虜で、数年後には2級を取得しました。
 その後、スキー指導を大学の授業で担当するようになってから、約15年がたちました。指導資格を持っているわけではありませんが、授業担当者として、初級者から中級者の指導を行っていましたが、ふとしたきっかけで、先輩の先生方と話をしていると「やっぱり、指導員資格は、もっていたほうが良いのでは?」という話が持ち上がりました。長年の経験から、基礎的なスキー指導について理解はしていますが、スキー指導の専門的トレーニングを受けている訳ではありませんので、一念発起、準指導員を受検することにしたのです。

  受検を決めたのが昨年の3月、それから約1年に渡るスキートレーニングは、指導員養成講習会やクラブの先生方からなど多岐に渡り、これだけ滑ったことはないと断言できるほどの量でした。実際の検定会では、コブ斜面での前転などもありましたが、なんとか合格することができました。これも、丁寧な指導をしてくださった諸先生方、そして励ましあった仲間のおかげだと思っています。
 現在、高齢化社会の中、教養教育が重視され、余暇活動としての生涯スポーツは、非常に大きな位置づけとなっています。今回、若葉マークの準指導員となって、生涯スポーツを目指した、様々な年代層に対してのスキー指導を改めて考えさせられます。
 この一年間、準指導員検定を目指す中で、久しぶりに指導を受ける側に立ったわけですが、スキーの指導法や指導体制に疑問を感じたこともありました。常に、指導される側を考えた指導を意識し実践することは、スポーツ指導にとって重要なことであり、体育・スポーツ指導を職とする私にとって非常に良い刺激となりました。
 今後は、有資格者として、より良いスキー指導を行っていければと考えています。


制限滑降スタート

プルークターン演技中

◆準指導員検定合格体験レポート 横浜スポーツマンクラブ 石河千佳さん(no134)

 4回目の受験、合格は私一人で得たものではありません。クラブの諸先輩方、講師の先生方、受験生仲間、ご指導、応援して下さった全ての方に、この場をお借りしてお礼申しあげます。本当にありがとうございました。
 前年度、不甲斐無い思いで3度目の不合格結果を問い合わせました。封筒を空けて結果を知り、追い討ちをかけるように絶望的な気持ちになりました。3種目しか受かっていないと言う惨澹たる結果でした。「プル―クボーゲン」、「トップコントロール大回り」、「トップコントロール中回り」だけ。いつ本当に合格できるだろうか、ここから何をしたら良いのだろうか。指導種目をほとんど落とし、合格にはとても手の届かない状態で、途方に暮れました。この悔しさをバネに、「絶対合格する!」という思いだけは強く持ち、4度目の受験願書を提出しました。
 第1に養成講習会を一つの目安に設定しました。前年度までは、「新たな技術を学ぶ講習」と考えて臨んでいましたが、今年は「練習してきたことを確認する講習」として受講しました。まず、講習会までに「種目を理解すること」でした。受験された方々は当然のことと思われると思います。私の場合「理解する」というのはビデオなどを見て「何の種目か」と解釈するより、「なぜそうなるのか」という運動の過程を解釈することが先決でした。特に苦手な「テールコントロール」、「トップ&テールコントロール」に関しては完成した形を目標にするのでは無く、その種目に至る過程がどのような運動要素によって出来ているか理解するようにしました。上体の向き、腰の位置、足首など。一つ一つ原因と結果を結び付けて身体で覚えてきました。「種目の練習」というより「過程の練習」を繰り返し行うことで必然的に種目を理解できるようになりました。この状態で養成講習会を受けたので、間違っていたこと、正しかっ
たことを確認することが出来ました。

 第2に「低速種目を練習すること」でした。ゲレンデに行っても、気持ちよくスピードに乗って滑っていく人を横目に、「我慢、我慢」と斜面にへばりついて練習しました。(時には思いっきり鬱憤を晴らしましたが)頭で考え身体を動かすことから、自然に身体が動くようになるまで、繰り返し身体に覚えさせていきました。身体が自然に動くようになり気持ちにも余裕が出来、滑りを修正するのも困難でなくなりました。
 ポジション、足首の使い方なども比例してよくなり、その他の種目も結果的に向上したように思います。
 検定当日、スタートラインに立ち、赤旗が振られると、「あれと、これと・・・」と直前まで覚えていた要点を全て忘れてしまいます。私は対策として、要点をまとめたメモ用紙をチケットホルダーに入れ直前まで確認しましたが、スタートすると頭は真っ白でした。正直、自分の滑りは全く覚えていません。そんな極度の緊張感の中で、持っている実力を出さなければなりません。技術だけで無く、どんな状況でも的確に落ち着いて判断し滑り降りる、強い精神力も重要だと実感しています。体力、精神力、あらゆる面を鍛えて、今後の活動の巾を広げて行きたいと思っています。


 ★写真はこちら 「電脳オキナ」阿部さんのホームページ

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