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平成16年度 秋季拡大教育本部会
平成16年 9月25日(土)アカデミー会館
川井紀明 広報委員レポート 

野地副会長

片専務理事

◆拡大教育本部会開催される

 平成17年9月25日(土) 横浜アカデミー会館 7階ホールにて平成17年度拡大教育本部会が開催されました。野地副会長、片専務理事をはじめとする役員の方々、教育本部専門員42名の出席者が集い、本年度の執行方針等が伝えられました。

◆野地 澄雄副会長あいさつ

 スキー場への来場者が減り、また、スキー学校も生徒減少し、たいへん厳しい時代になりましたが、楽しいスキーをテーマに掲げ、我々も楽しむスキーで対応したいと思います。「楽しくさわやかに」スキーをするためには我々も変わらなければなりません。やさしく分かりやすく教えること、また、各行事においては、スキー場のローカル色を生かすよう取り組んでゆきたいと思います。

◆片 忠夫専務理事あいさつ

 人が変わることで組織も変わる。新しい執行部で決意新たに取り組んで行きます。今年から教育本部の中に、傷対を担当する安全対策委員会とスノーボードが加わりました。皆さんはこれらの団体に所属しているということを認識していただきたい。特に安全対策委員会の役割は、各競技会に行って安全対策の責任者になるということがこれからの活動の目的のウェイトを占めるのではないでしょうか。皆さんも行事の中でどのように安全確保に関わってゆくのか考えておいてください。また、言いにくいことですが、最近非常にケガが多い。講師がケガをするのは問題です。個人の問題ではなく組織の問題に繋がり兼ねないので、安全を肝に銘じて活動して欲しいと思います。

 最近、技術の進化が著しく、我々も食らいついて行かなければなりません。「指導者は学ぶことを忘れたらもはや指導者ではない。」このことを再認識しておいてください。全日本でも技術をめぐって活発な動きがあります。また他のスポーツでも非常に変わってきている。その各種ある団体の一つの連盟の中枢を担う皆さんには勉強や意見交換をしていただきたいと思います。

 さて、一昨年から教育本部と競技本部が連携し運営をしています。私は究極の楽しみは、タイムレースではないかと思います。教育だけではなく、競技スキーも視野に入れておいてください。専門委員のスキーに対するレベルと情熱が向上すれば、かならずや連盟6500名のレベルも上がってくると信じております。ぜひご活躍をお願いいたします。


三塚常務理事

委嘱状を受ける向井裕一専門委員

◆三塚 康雄常務理事

 スポーツマンは前を向いて行かなければなりません。わたしも県連で掲げた「さわやかなスキー」を目指してまいります。スポーツマンらしく、勝負に勝っても負けても、さわやかでいることが一番大事なことであると思います。私も皆さんとともに、さわやかに、なごやかに行動し、行事参加者に喜んでいただけるようにがんばりたいと思います。

◆SAK教育本部専門委員,委嘱状の授与

 野地副会長より、代表として川崎スキー協会 向井裕一さんがSAK教育本部専門委員の委嘱状を授与されました。(2年間がんばってください!)

◆SAJ近況・・・上田 英之SAJ広報委員報告

 最近、「なごやかでさわやかなスキー」という題でSAKだより第48号が発刊されましたが、なごやかでさわやかなスキーを感じていただくのは会員の方です。それを感じていただけるよう「なごやかでさわやかなスキー」を実践してください。よく山田副委員長が話されていますが、SAK専門委員になり、私は偉いんだと「威張る」というような心得違いをしないように、謙虚さを忘れず活動してください。

 さて、企業への協賛のお願いという文書を準備しました。皆さんのお知り合いの方がいらっしゃれば、ぜひお声をかけてみてください。

 SAJ関連の新人事については、山田副会長が広報委員会委員長を継続、浜島 雄二さんは地域スポーツ振興の委員長、上田英之は広報委員を継続、岡田良平さんは総務委員、柳橋泰久さんは、イグザミナー委員、望月博文さんはスノーボード専門委員ということになりました。どうぞよろしくお願いいたします。


渡辺教育本部長

真剣に聞き入る専門委員

◆来期執行方針説明・・・渡辺三郎教育本部長

 役員改選、専門委員の改選がありました。理事として百海さんが新たに教育本部に加わりましたので、よろしくお願い致します。スノーボードは昨年までは総務本部でしたが、今年から教育関係は教育本部、競技関係は競技本部となりました。専門委員は、新人の方が5名、カンバックされた方が2名、辞退された方が2名となり68名、さらにパトロール関係で4名、スノーボード関係6名となっております。

また、SAJデモンストレーターとして佐藤拓也さんが認定されました。がんばってください。

 次に17年度の執行方針について説明いたします。本年度は、各事業の見直し及び充実を図ってゆきたいと思います。具体的には、指導員会の特別研修会を教育の傘下に取り入れます。また、技術選と同時開催をしておりましたが、研修会で急斜面が使用できないことや、技術選に集中させる意味から今回は同時開催はいたしません。また、昨年活性化委員会の方針で車山行事で女性班を設定しましたが、研修会だけですが、正式に設定します。レベルアップ講習会は、毎年参加者が少なく、見直ししたらどうかという意見もありましたが、付加価値を付けてバッジテストに向けた講習を行いたいと思います。

 続いて、選手強化と育成ですが、技術選では毎年予選通過者が2名ほどと少なく、少しでも選手のレベルアップすべく元デモに強化合宿をお願いしようと考えております。神奈川県,千葉県スキー技術選は、スムーズな運営を目指します。各県持ち回りの運営でしたが、今年から共催するべく実行委員会が発足しております。環富士山技術選では、今年から千葉県が加わり、さらに底辺の拡大と技術交流を図ります。

 最後に教育本部専門委員の活動については、競技本部と連携し、専門委員を競技大会に派遣し、幅広い組織を目指します。

◆専門委員自己紹介

 堅い決意有り、笑い有り、終始なごやかな雰囲気で出席された専門委員全員の自己紹介が行われました。

◆行事説明

(片専務理事からのコメント) 各クラブの初滑りを北海道行事に当てると良いのではないでしょうか?また、韓国行事は、さわやかさ、なごやかさを味わっていただくために企画しました。


菊池競技本部長

講演に聞き入る

◆セミナー・・・・菊池競技本部長

 人間は日常にスポーツを取り入れることで、充実した人生を送ることができます。スポーツの語源である“スポルト”は、古くギリシャでは現実から離れるという意味と聞いています。指導者は、この意識を一般の人に伝える義務があると私は考えています。スキーにおいては、安全に楽しく正しく理解し、本質の楽しさを伝えることが指導者の義務ではないでしょうか。そのためにはスキーの愛好家でなければなりません。また、育成のためには、その日の“収穫”で判断することなく、“種”を蒔いておくことも重要です。具体的には上手になる環境を整えてあげること、つまりサポーターでなければならないのです。

 ルール、マテリアルが年々変化してゆく中、我々は選手以上の知識が要求されます。自分が学ぶことを忘れたら指導者とは言えない。このことを忘れず輝いている指導者であってください。


横浜Fマリノス樋口靖洋コーチ講演

講演に熱が入る樋口コーチ

◆セミナー・・・・横浜Fマリノス 樋口靖洋コーチ   ◎詳細レポートはこちら

 スポーツによって指導方法は異なりますが、育成期においては共通する部分があるのではないでしょうか。育成期は、その後どのように育つかを決める大切なときです。まず、最初に出会うコーチ。そのスポーツを好きになるかどうかはコーチ次第であり、大切な役割があります。私も今日までサッカーを続けているのはユニークなコーチとの出会いがあったからに他なりません。私は、指導した選手が10年後そのスポーツを続けていればまず成功と考えています。

 また、スポーツに必要な要素としては、心技体という言葉があるように、しっかりとした土台作りが大切です。指導者は、土台作りのための環境を整えることが指導者としての一つの役割ではないでしょうか。

いかに完成期に成長するか常に念頭におき、長期的な指導をすることが大切です。しかし、決してプロになることが目的ではないということです。結果としてプロになれたならば結構なのですが、教えた子が20代になってもサッカーをしていることが自分にとっての喜びでもあります。

 さて、指導者とは何かについて考えてみましょう。世の中にパーフェクトな指導者はいません。先ほども話がありましたが、”学ぶことを辞めたら、教えることを辞めなければならない”と言われますが、まさに常に学ぶことを要求されます。また、指導方法については、“この子は、こういう子だ”と決めつけないこと。私も何度も失敗しました。指導者にとっては1対大勢ですが、生徒にとっては1対1ということを忘れずに、各人に合った指導方法を考えてあげてください。

 私は、指導をよく”北風と太陽“にたとえますが、この物語にある北風は、強制にあたります。これに対し、太陽は自発的にコートを脱がせるといったように、自らの意志によるものではないでしょうか。強制は一時的なものですが、意志は長期的なものです。楽しいことが大好きな子供に、やらされるのではなく自らやるように仕向けることが大切です。子供は小さな大人ではありません。発展途上の人間なのです。間違ったトレーニングは行わないように注意してください。

 サッカー界では、8才から13才をゴールデンエイジと呼びます。これは、運動に必要な神経が発達する時期で、とっさの判断でシュートが打てるなど、運動神経は飛躍的に発達します。この大切な時期に行ったトレーニングはその後の活躍を決めるとも言われており、我々はこの大切な時期にサッカーを続けているように、それ以前の期間は主に楽しさを教えています。

 では、何をどのように子供達に伝えてゆけばよいのでしょうか。何を伝えるかについては、どの環境でも共通な基礎(ベーシックな基礎)であると思います。旧ユーゴスラビアではコーディネーション能力を重要視しており、あらゆるスポーツを体験させていました。どのように伝えるかについては、良い動機付けをして適切な目標を設定することが重要です。高すぎず低すぎない目標です。そのためには子供達を知らなければなりません。子供は失敗しなければ成長しません。また、うまく判断もできなくなります。どんどんほめてあげてください。

 今日はありがとうございました。皆さんのこれからのご活躍を期待いたします。


ランドマークタワーでの懇親会で

こちらもランドマークタワーで

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