★全日本技術選、それは焼き肉屋で始まった!!
2月末のある日,1通のメールがあった。
内容は「集合日に結団式をやりましょう!血に飢えた野獣たちですから焼き肉がいいです!ぜひそうしましょう!」いつもは物静かなトシロウからだった。
ちなみに彼は今月中にパパになっているはずである。
もうひとつちなみにカズヤも親父ななってるはずだ。
同じ年月に生まれた、この2人の子供の成長を定点観測したいと思ってるのは私だけだろうか。
3月7日、八方の焼き肉”深山”に総勢15人もの選手とコーチが終結した。
(何でこんなときだけ団結力いいんだ?ったく)
予約はしてたものの前のお客さんがなかなか帰らなかったので、空いた順に入店することになった。誰が言い出したか「年齢順!」。
奥の席は40オーバーの男子コーチと妙齢な婦人部2人。
真中の席は30代のコーチと選手で固められた。
手前はまさしくハタチから20代を名残惜しむ選手まで変化に富んだテーブル。
「乾杯!!」の音頭とともに結団式が始まった。まあ、どこにでもある焼き肉屋の光景なんですけどね。
ただ、面白いことにテーブルによって食べ方が違うことに気付く。
奥の席はチャンジャ等のつまみを食べながら、おだやかに進行するのに対し、手前は「ライス!肉!」みたいな、鬼気迫るというか大人気ないというか、焼き網を囲む頭の位置からして違ってたのが、興味深い現象だった。
”あんな時代はもう戻って来ないんだなー”とひとり思う。
各自明日からへの熱い思いを胸に鋭気を養ったのであった。
(もちろん割り勘ですよ)
★合宿が始まったものの・・・・・・
月曜から水曜までは県合宿である。
公式トレーニングが各コート、1人1本の割り当てとなり、相当イメージを高め、集中して練習しなければならなくなった。
名木山の中斜面大回りの人口ウェーブは去年にも増して巨大化してる。
テレビで見たハワイのデカ波のようにも見える。
神奈川県選手が滑り始めた。
”ゴロゴロン、グシャッ、ビヨーン”説明するまでもないだろう。
なんちゃってサーファーのチエにもこの波は乗りこなせなかったようである。
新人タカも途中で転倒。
県予選の表彰式ではダントツ茶髪だった彼も、ふだんはおとなしい青年である。
滑り終わってコーチ陣の近くにいるのは知っていたが、誰かが「チャン大丈夫?」
補足であるが彼の呼び名を決めるとき、ケンが”チャン”と名付けてしまった。
本人も納得してないようなので、私は”タカ”と呼んでいる。
「チャン大丈夫?」の声とともに振り返ると、タカが肩を押さえてうずくまっている。
すぐに病院へ搬送。診断の結果、脱臼!大会前日まで様子を見て、小回りでポールが付けるようならGOサインを出すことにした。
ウスバの総滑トレーニングではタマリンがクラッシュ!顔面擦過傷と左肩打撲。
社会人なんだから顔くらい守りなさい!ほんとにもう!。
スキースクール関係各位殿。セパレートポール3本も折ってすみません。
この場を持ってお詫びします(タクヤ、スクールに謝ってもらってありがとう)。
ジャンプ台小回りの練習時の出来事。
ヒロがスタートを待ってるとき、千葉県のイトウナショナルデモがやってきた。
なぜか背中を向けている。「アツシ君どうしたの?」と聞くと、無言でヒロを指差す。
そうであった。県予選の不整地小回りのとき、彼はヒロのラインを見て迷いが生じ、結果珍しく転倒したのであった。
ヒロ、何でもいい、デモにマークされりゃ1人前だ。
いつものように調子が上向きにならない神奈川県チーム直前合宿であった。
そうそう、合宿2日目からキャプテン・タケが参加。
2月強化でキャプテンマークを取り上げたはずだが、まだキャプテンと名乗ってる。
図々しいやっちゃ。準決から取材側に回らなければいいのだが・・・
その夜トモヒデが合流。元美人客室乗務員のユウコ夫人と1歳に満たないルナちゃんと一緒だ。あんな客室乗務員に毎日お世話になってると思うと、人生の不公平さをちょっぴり感じる。
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