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第40回全日本スキー技術選手権大会
総務本部理事 堀祐樹

決勝はジャンプ競技場

選手団全員集合

★神奈川選手団はこちら

◆第40回全日本スキー技術選手権大会  神奈川県勢いかに!!
3月の声を聞き、またこの季節がやって来た。
そう、ザ・技術選(大会パンフレットがこうなってるんだもんね)が始まるのだ。
例年のように大会前合宿が行われ、1日の夜には県選手がほとんど集合した。
和也(翠川)はメーカー合宿から「ひふみ」(いつもお世話になっている、山の郷ホテルひふみ ”ここの食事が美味い。ここの丸山兄弟のスキーも上手い”)にいるため我々が到着した頃には主のようになっていた。
和風の調度品で統一されたロビーは和也の持ち込んだバランスボールやトランポリンですでにテーマパークと化してました。
雪上ではというと、雪不足のため名木山のコートが閉鎖され、うすばの大回りコートを中心に練習したが、4個ある人工ウェーブにタイミングが合わず県選手は相当苦戦した。手塚は3個目のウェーブの処理を誤り、カエルのようにつぶされたが、ビンディングのヒールは宙を舞いトップは曲がったものの人間の体は恐ろしいものでどこにも故障はなかった。
その夜、拓也(佐藤)が外出するところだったので、「どこ行くの?」と聞いたところ「テレビ見に部屋へ帰ります」(彼は八方のイントラなので近くに自分の部屋がある)どうやら楽しみにしているドラマがあるらしく、一人で思いっきり泣きにいったらしい。
各選手マイペースの調整をこなし、いよいよ明日から予選1日目を迎えるのでした。

左から、小林(伊)、宮城、小林(英)

左からFR武井、遠藤、アチャの手塚

◆厳しい戦いになりそうだ・・・・・
予選1日目は小回り人工ウェーブと大回りフリーが行われる。
何とか最初の種目から勢いに乗ってほしいところだ。
大回り1班目、手塚が2番目に滑ってくる。一人目の選手が転倒したので動揺していなければいいのだが。「手塚スタートしました」珠(森本)の無線が入る。
いつもよりスピードに乗りいい滑りだ。「よし!来い!そこのウェーブ気をつけろ・・・・アチャ」
結局この班は60人中10人が転倒するというサバイバルゲームになりました。
北海道の有力選手、山田泰子選手もヘルメットを割りながらゴールしたもののそのまま病院に運ばれました。
その後神奈川県選手の得点は伸び悩み、小回りも合わせ1日目はかなり厳しい戦況となった。
その夜10時頃、ベテランよーずぃー(宮城)が缶ビール片手にコーチ部屋にやって来た。
どうやら部屋の住人、拓也と研(尾花)が寝てしまって飲む場所がなくなったらしい。
彼らは9時には部屋を真っ暗にして寝ちゃうそうだ。うちの子供だってもう少し起きてるぞ。
各選手マイペースの夜を過ごし、いよいよ明日は予選2日目です。

◆昨日この点数が出ていれば
予選2日目は大回り人工ウェーブと急斜面・整地小回りが行われる。
今日はみんな調子が良さそうだ。大回りの門脇コーチからも高得点の連絡が入ってくる。
大壁の小回りも期待がかかる。そんな中、雪絵(永吉)がスタートした。
彼女は過去に準決にも行ったことのある実力選手だ。
スタートに上がる前に会ったら眉毛も上手に描けていて期待がもてる。
いいリズムで滑り出した。後半も攻めのリズムを刻み258点、種目19位の快走だ。
その後拓也が269点、種目40位の高得点を叩き出しリザルトが楽しみになってきた。
余談だがヒロ(中村)19歳だが、スタートに早く着きすぎ珠水コーチに「その辺で休んでなさい」と言われ、点呼があるまで大の字になって爆睡していて、蹴っ飛ばされて起きたそうだ。
大物ぶりもここまでくればたいしたものだが、点数が出なくてふて寝していたとの情報もある。

神奈川選手団

開会式

◆ さて、予選成績だが、、、、、
神奈川から男子2名が準決へと駒を進めた。
大会前に仕事の都合で出られなくなった小林英二のリザーブ、尾花 研の活躍には目を見張るものがあった。リザーブ選手が準決に行くということは神奈川県男子のレベルが上がったと思う。いや思いたい。思わせて。

男子
女子
80位
佐藤 拓也 ★準決進出
41位
永吉 雪絵
117位
尾花 研   ★準決進出
74位
飯嶋 久美子
155位
小林 伊芙樹
87位
遠藤 さつき
155位
翠川 和也
102位
手塚 雅世
160位
宮城 洋二
109位
木村 実代
167位
谷川 聡朗    
195位
中村 浩章    
213位
神山 良平    

柳橋イクザミナー

神奈川選手

◆さあ、思い切り滑ってくれ!!
いよいよ準決勝だ。朝から重たい雪が降り続く。
黒菱とうさぎ平で行われる予定だったが視界不良のためリザーブバーンに変更になった。午前は小回りカービングと総滑である。
紹介が遅れたが柳橋監督はイグザミナーとしてSAJ本部に召集され、本日のジャッジを務めることになった。神奈川県としては山田専務以来の全日本ジャッジだそうである。泰さん、いい点だしてね。とお願いしてもえこひいきできないのが全日本ジャッジである。
うすばの総滑は雪がたまりスピードが出ない。視界不良のため中断も入る。
ルールでは2種目でも試合が成り立つのだが、コーチとしては不整地の小回りをぜひ滑らせたい。拓也が長い中断の後スタートした。スキーがもぐってなかなかスピードに乗れない。ゴール。点数は?264点。ん?EジャッジXX点?研が滑ってくる。得点は?264点。EジャッジXX点。
天気も何とか持ち、午後は不整地小回りと急遽変更になったカービング大回りである。
あと2種目、攻めてほしい。不整地小回り、拓也がスタートした。いい滑りだ。後半見せ場もしっかり作りほとんどノーミスで269点、58位の成績だ。
研もがんばったが261点。大回りプレーヤーとしては最後の種目に賭けてほしい。
とうとう最終種目。まずは研から。顔の先行動作が気になるものの265点。まずまずだ。
さあ、たっくんだ!宮下征樹と見まちがうような滑りだ(ちょっと言い過ぎだ)。
270点!40位。拓也もコーチも応援の選手も思わずガッツポーズが出る。みんなが駆け寄り抱きつく者、握手する者、ハイタッチする者。これがやりたかったんだよな。

◆戦い終わって
結果、拓也79位 研120位という成績で神奈川県の技術選は終わりました。
決勝進出こそかなわなかったものの、みんないい滑りをしてくれました。
準決経験者の武田真樹、工藤英朋、小林英二が仕事の関係で県予選から出られなかったり、全日本前にキャンセルになったりで、今年は大丈夫かなと思いましたがそれに続く選手が確実に力をつけてることがわかりました。
誰が代表になってもおかしくないレベルになってきています。
来年もしっかり練習して、また全日本で暴れましょう。

この場を借りて、応援してくれた神奈川県のみなさん、ありがとうございました。
それと、叱咤激励してくれたひふみの奥さん、来年も八方だったらよろしくお願いします。

神奈川選手団

森本、田村、門脇コーチ


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