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スノーパラダイス in北海道 出発〜
大井智子 広報委員レポート
参加者の皆さん
参加者の皆さん
● 平成14年度 SAK北海道スキーツアー スノーパラダイスin北海道
「出発」

◆「羽田空港」
21番JAL団体受付カウンターの前に,帽子を深くかぶった見知らぬ男が立っている。12月11日(水)午後6時30分,羽田空港。今日は,「平成14年度 SAK北海道スキーツアー」Aコースの出発日だ。なんでも去年は大雪で飛行機が飛ばなかったらしい。関東周辺は2日前に突然の大雪に見舞われたが,その雪もおおむね溶けてフライトに支障はないようだ。

左から三浦、大井広報委員

◆トナカイさんと遭遇
 「あのう広報委員のものですが,役員の方ですか?」と男に声をかけてみた。ええそうです,と答えたその男性は,今から思えば2日後の京王プラザホテル札幌でのパーティで,「トナカイさん」の司会として大活躍する,栗田嘉也専門委員だった。よろしくお願いします,ええこちらこそ,などとやっている間に,団体カウンターの前には参加者の長い列ができていった。

左から、長久保、栗田専門委員

◆「窓からかすかに見える夜景」
 機内に乗り込むと,役員10人が横一列のシートに並んだ。一番はしっこには,木村徳善専門委員。窓から見える夜景にかぶりついている。北海道プロジェクトを担当する山川恵美子さんが羽田で役員にチケットを配った時に「窓際にいきたいひと」と聞いた。木村さんは,正直に「はーい」と手を上げて窓際席をゲットした。反対側の窓際では,長久保厳専門委員がクールに外を眺めている。
出発便

◆私も窓際が好きだったのに‥
 わたしも窓際は大好きだ。出張で飛行機に乗るときは必ず,「窓際で,羽の上じゃなくて,外の景色が見えるところ」を予約する。下に景色が見える限り,昼でも夜でもフライトの間中,窓の外を眺めていられる。機体は,東京湾の上空を大きく旋回した。木村さんの頭越しに,大きな隅田川のうねりがちらっと見えた。夜景がきらきら光る中,そこだけ黒い蛇のようなうねりが横たわっている。
機内風景、中央は山川専門委員

◆役員は準備に真剣
 こよいAコースで北海道に飛び立つのは,約150人。現地では,きのう旅立ったSコースの人々が待っている。ふとあたりを見渡すと,一列に座る役員のほとんどが,なにやらメモを広げて熱心に読んでいる。手元に広げられているのは,今回の北海道ツアーに関する詳細な資料らしい。窓の景色に見入っていたはずの木村さんも,ていねいにマーカーで彩られた資料を真剣に読んでいる。Aコースで現地入りする北海度プロジェクトの女性3人はぶあついファイルを広げている。この列で,さっきからずっと弁当を食べているのは,わたしぐらいのものだ。
参加者の皆さん

◆「バスが走る」
 札幌の気温はマイナス9度。千歳空港にはすでに4台のバスが待機していた。つぎつぎと参加者が乗り込んで満員になった2号車に入っていき,おそるおそる「すみません。広報ですが写真をとらせていただけますか」とデジタルカメラを向けた。だれもがねむいはずだったが,礼儀正しくみんながこっちを向いてくれる。「Vサイン」をつくってくれた人もいた。そのおちゃめさが,なんだかうれしい。
21時50分,最後尾の4号車バスが千歳空港をするすると出発する。車内に人は20人ほど。みなひとりで2席を占領してゆったり座る。
千歳空港からバスに乗って

◆マイナスの世界にやってきた実感がわく
 稲田竜平専門委員がマイクを持ち,「今日,現地では雪が降ったそうです」と教えてくれた。バスはそのまま高速道路に入っていった。ナトリウムランプに照らされ,4台のバスが連なって高速を走るさまは壮観だ。グイーンというバス独特のエンジン音が眠りをさそう。一般道に下りてから町の様子を眺めると,「マイナスの世界にやってきた」という実感がわく。歩道にうっすら残る雪は,おととい家の近所に積もった雪よりずっと少ないが,寒さでしまっている感じがする。戸外を歩いている人はひとりもいない。10時50分,バスは京王プラザホテル札幌に到着した。
ホテルのイルミネーション

◆「ホテルのロビー」
 ホテルのロビーには,「あ」「か」「さ」「た」「な」といった札の下に,宅急便で送られた荷物が礼儀正しく並んでいる。夜11時近いため,みなもくもくと荷物をほどく。そのうち,板をロッカー室に入れるための列ができた。みなしゅくしゅくと静かに並んでくれている。わたしも板をロッカーにしまい,13階の部屋に荷物を収納してから,これから毎晩「23時30分」に開始するという,2120号室での役員ミーティングに向かった。右手にデジカメ,左手にはメモ。これから4日間の取材活動がいよいよ始まるのだった。

「出発」の項おしまい。

ホテルのロビーで
 
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