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第58回国民体育大会冬季大会スキー競技会
北海道 名寄サンピラー
事務局長 越前谷芳隆
★国体結団式
★代表選手
 

写真:58回国体・北海道名寄
7位入賞の佐藤美佳選手

写真:58回国体・北海道名寄
神奈川選手団

◆スローガンは「輝いて 雪・人・ロマン 北未来」
 第58回国民体育大会冬季スキー競技大会(北海道士別市名寄)が2月22日に開幕し25まで熱戦がくりひろげられた。北海道でのスキー国体開催は4年ぶり14度目、スローガンは「輝いて 雪・人・ロマン 北未来」。秋篠宮同妃両殿下御臨席の名寄市立名寄南小学校のグラウンドでの開会式は47都道府県の2000人以上の選手、役員が入場。晴天ではあったがマイナス10℃以下の条件の中、神奈川県勢は下村泰則(トーエル、ジュニア世界選手権15位の経験をもつ)旗手を先頭に選手(ジャイアントスラローム22人、ノルディック17人)役員(碓井団長以下本部役員、県連専務理事の山田副団長、菊地総監督、アルペン、ノルディック監督コーチ)が入場行進した。
 ジャイアントスラロームが名寄ピアシリスキー場、クロスカントリー(クラシカル)とコンバインドクロスカントリー(フリー)とリレー(フリー)が名寄県健康の森クロスカントリー・コース、コンバインドジャンプ(K=90)とスペシャルジャンプが名寄ピアシリシャンツェの3会場で行われた。

写真:58回国体・北海道名寄
85位男子成年A 関水選手

写真:58回国体・北海道名寄
10位男子成年B 下村選手

 

23日、朝5時半、空は青く、靄に覆われた地平線から太陽のぼり始める。吐く息が白くのどが痛く感じる。テレビでは−25℃と伝えていた。風も無く絶好のスキー日和と思われるがこんな気温はめったに経験できない、果たして選手達はどう感じていたのか。

◆関水文俊選手(101)の85位が最高‥
 ピアシリスキー場には競技バーンのとなりに広いアップバーンがあり4コースほどのポールが張られ各県の選手が競技を前にしてアップに余念が無い。午前9時30分から期待のジャイアントスラローム成年男子Aがスタート。最も期待された三星雄大選手(72)は気負ってかコースを外れ128位、関水文俊選手(101)は85位、森健選手(129)はゴール直前の急斜面で転倒、今年もDNFと成ってしまった。河口鉱太郎選手(132)はトップから7秒ほど遅れて95位に終わった。
 シード選手達の殆んどが、ゴール直後もっと突っ込めばよかった「全く問題ないからとばせ」と後続のチーム仲間にコーチの無線で連絡するほど、「日本一の雪質」は本当のようだ。

◆下村泰則選手が10位と大健闘
 成年男子Bでは旗手を務めた下村泰則選手は59番目のスタートにもかかわらずトップと2秒43の差の10位と健闘、入賞は逃したものの来年のシード権を得た。伊東雄一選手は21位、草間弘樹選手は40位だった。この日のアルペン陣の得点はゼロにおわった。

写真:58回国体・北海道名寄
成年女子クロスカントリー園田選手

写真:58回国体・北海道名寄
やった!7位 タイムを見つめる佐藤選手

◆クロスカントリー トップ選手との差5分
 成年女子クロスカントリーA(5kmクラシカル)には宮園佳恵選手、中山真知子選手が初出場、50位と44位に終った。トップ選手との差5分はまだまだと言う感じだ。

◆翌日のコンバインド・クロスカントリーに期待をつないだ
  コンバインド・ジャンプ成年男子Aでは田中秀樹選手が32位、成年男子Cで国井昌樹選手は11位につけ翌日のコンバインド・クロスカントリーに期待をつないだ。

◆佐藤美佳選手はトップとの差0.62秒で7位に入賞
  24日、昨日よりも気温は下がり早朝の気温は−28℃。期待の成年女子Aジャイアントスラロームが9時30分スタートした。スタート、フィニッシュ地点気温は−8℃、−14℃。31番でスタートした佐藤美佳選手はトップとの差0.62秒で7位に入賞、天皇杯得点、皇后杯得点其々2点を獲得した。「優勝を狙ったんですけれど31番と言うゼッケンで・・・、失敗してしまって結果的には7位と言う結果でしたがそれなりに満足しています、来年は頑張ります」と頼もしい。45番スタートの服部七穂選手は同じく1秒76差の22位、与口華那選手は48位だった。


◆連続出場の内田美穂選手が14位

 ジャイアントスラローム成年男子Cに出場した牧野高行選手は22位、北野教正選手はDNF、石川好之選手は36位に終った。ジャイアントスラローム成年女子Bは連続出場の内田美穂選手が昨年と同じく14位、森川順子選手は17位(昨年32位)と順位を上げたが得点には至らなかった。

写真:58回国体・北海道名寄
45位 八木選手

写真:58回国体・北海道名寄
継走競技

 

◆八木翔子選手は素晴らしい滑りだったが
 昼過ぎにスタートのジャイアントスラローム少年女子には3人が出場した。66番スタートの八木翔子選手が素晴らしい滑りで、自分でも「満足出来た滑りだった」と言っていたが結果は45位、99番スタートの高井美弥が79位、96番スタートの関美和子選手が84位と振るわなかった。

◆冨井稔選手は今年も連続入賞が期待されたが惜しくも14位
 クロスカントリー10kmクラシカル成年男子Aに出場の浦野裕之選手は22位、柿澤福郎選手は45位、稗畠滋選手は68位、村山卓也選手は73位、同成年男子Bの長嶺嘉洋選手は20位、縄田尊司選手21位、渋谷悟選手29位。5kmクラシカル成年男子Cに出場した入賞の常連、冨井稔選手は今年も連続入賞が期待されたが惜しくも14位、得点には結びつかなかった。澤田康浩選手は21位、長谷川幸二選手は27位だった。「雪温が低くワックスがうまく効かない、起伏の激しいコースで極限登高標高差も大きく、難しかった」とは富井選手談。
2日目のコンバインドクロスカントリーに期待をつないだ成年男子Aの田中秀樹選手は残念ながらDNF、成る年男子Cの国井昌樹選手は飛躍に続き距離も11位だった。

◆タイム差は縮まりつつあるがまだまだその差は大きい
 最終日25日、今日も晴天、開会式から4日間気温は低いが風も無く良い天気が続く、選手には自分の力を出し切れる条件だったのではなかろうか。各会場でスペシャルジャンプ、ジャイアントスラローム少年男子、クロスカントリー・リレーが行われた。
スペシャルジャンプ成年男子Aの細谷佳史選手は1本目59.5m、2本目73.0mで116.5点で41位だった。  
ジャイアントスラローム少年男子は4人が出場、外崎充選手が82位、平賀淳人選手がDNF、長沢有祐選手113位、小野寺利治選手118位でトップとの差は6秒以上と大きかった。
 11時スタートのクロスカントリー・リレー成年男子は第1走者浦野裕之選手が8番目とよい位置につけたが第二走者柿沢福郎選手が14位に後退、第三走者稗畠滋選手が更に後退したが村山卓也選手が抜き返し、昨年より順位を上げたが惜しくも11位だった。
 得点は佐藤美佳選手の7位入賞による点のみではあったが、アルペン、ノルディックとも上位とのタイム差は縮まりつつあるがまだまだその差は大きい。来年の山形国体更には次の次に向けた一層の鍛錬が望まれる。
選手、監督、本部役員の皆さんご苦労様でした。 

写真:58回国体・北海道名寄
開会式 選手宣誓

写真:58回国体・北海道名寄
神奈川の選手たち

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