ホー ム > 行事レポート2002 >第39回全日本スキー技術選
第39回全日本スキー技術選神奈川選手レポート
総監督 山崎浩一
◆昨年に引き続き八方尾根スキー場
 今シーズンも早いもので、もう3月に入り第39回全日本スキー技術選を迎えた。今年も昨年に引き続き白馬八方尾根スキー場での開催である。
6日夕方開会式開催された。そのあと監督会議が開かれ、競技前走の議題へと入った。今年は昨年までと異なり、予選から決勝まで各ブロックに割り振られた枠の中で、そのブロックに所属する県同士の話し合いで前走が選出される。関東は南北のブロックが1つとなっての枠組みで予選の男女それぞれ1つずつの枠である。女子は東京が前走を出すこととなり、残るは男子である。
柳橋泰久監督

◆まずは男子前走選出でジャンケン勝利
 前走を出したい監督のジャンケンとなった。もちろん、我が県の柳橋監督も加わった。「ジャンケン!!」、勝った。(おかしいな??柳橋監督はコーチ部屋での氷取りジャンケンによく負けるのだが。)これで、リザーブとなっている谷川の2年連続前走が確定し、彼にも滑るチャンスが与えられた。選手の状態であるが、女子飯島が練習中に怪我をして、右腕が思うように動かなくなってしまっている。滑れるのか?
 
◆本田250点となかなかなポイントだが
 
7日予選第1日目を迎えた。あいにくの雪である。かなり強く降っており視界も悪い。柳橋監督グループはウスバにて大回りに、堀コーチグループは名木山にてウエーブ小回りに備えて張り付いた。悪条件のため、大回りではスタート順が変更になり、女子全員の出走後男子という順番となった。大回り、神奈川最初の選手は本田が来た。視界が悪く、コートの下半分しか見えない。250点、おっとなかなかのポイント。もし上が見えていたら...他女子4選手は240点台と点が伸びてこない。
 
◆武田が高得点をたたき出したが‥
 1時間半に及ぶコース整備もやっと終わり、さあ男子である。8選手、次々にスタートしてくるが、みんなが仲良く250点台。そんな中、武田が265点となかなかの高得点をたたき出した。岩岳以来ご無沙汰であった準決勝へ駒を進めるか。小回りのコートからも結果が次々に伝えられてくる。女子永吉が259点、しかし男子は大回り同様250点台が中心のポイント。武田は、248点と大回りのアドバンテージを相殺してしまった。夕方5時近くになり、やっと予選第1日目を終えた。
 
◆独自集計では永吉が良い位置に
神奈川コーチ陣独自の集計によると、女子は永吉が30位台前半と良い位置につけ、飯島、工藤と続いている。一方、男子は翠川の120位台を筆頭に佐藤、小林伊芙樹と続きもう一頑張りである。男子の120位平均点が258.5点であるので、明日は今日の不足分を取り返すために目安として2種目平均260点以上が要求される。
 
◆2日目女子はまずまずだったが
 8日予選第2日目に入った。今日は昨日と打って変わって快晴である。2日目は、名木山大壁の小回りとウ名木山エーブ大回りである。かなり気温が高く、大壁のコートにはスノーセメントが撒かれたがほとんど効果は無く、撒かれていない両端のほうがむしろスキーが滑るようだ。女子からのスタートである。小回り、永吉253点、飯島251点、まずまずである。工藤裕子、本田、手塚は240点台。もう一歩。男子は、翠川259点、佐藤256点、何とか食い下がっている。しかし、ベテランの工藤英朋、宮城は250点台中盤の得点。
 
◆翠川、小林がよっしゃー
 また、昨年準決勝 に進出した小林英二も同じような点で浮上してこない。武田は2回も「おっとっと」。そんな状況下で大回りの堀コーチから情報が入った。「永吉248点。」。ややややってもーたー。コーチ陣の試算では準決勝ぎりぎりのところまで下がった。再度情報が入った。「翠川264点、小林伊芙樹260点。」。よっしゃー。準決勝には進出できるであろうことを確信した。
◆予選成績
・女子(119人)
永吉 雪絵 47位
飯島久美子 65位
工藤 裕子 74名
本田万里子 82位
手塚 雅世 100位
・男子(248人)
翠川 和也 99位(準決勝進出)
佐藤 拓也 138位
尾花 研 147位
小林伊芙樹 165位
工藤 英朋 173位
小林 英二 178位
武田 真樹 183位
宮城 洋二 210位
 
◆例年に無い強い口調で檄が飛んだ
 夜のミーティングに山田専務理事がお見えになり、例年に無い強い口調で檄が飛んだ。「北海道、長野と同じトレーニングで追いつけると思っているのか。.....」と。かなりの緊張が走った。明日は準決勝。翠川1人の進出とはなったものの、皆での応援で少しでも順位を上げ、決勝へ近づいてほしい。
 
◆翠川和也が準決勝に
 9日準決勝。今日は、兎平で大回り、黒菱で小回り、そして午後に黒菱で総合滑降の予定である。快晴であるが風が強い。翠川、大回りからのスタートで263点。続いて小回り、強風のため演技が何回も中断しながら順番を待つ。ゴール。結果255点。いよいよ準決勝最後の種目。総合滑降は強風からウスバにコートを変更することとなった。午後2時からのスタートとなり、男子が滑る順番ではコートが日陰になり始めたため、かなり雪がしまってきた。
 
◆準決勝成績
・ 男子
翠川 和也 115位
 

◆結果は厳しいものになった
 さあ翠川がスタートした。大回りからコート中盤に来てリズムの変化を入れ早いリズムに切り替えた。想定していたスピードよりもオーバーしているのか、スキーが雪面に切れ込まない。大回りにリズムを戻しゴール。252点。
9日をもって神奈川県選手全員敗退。その夜のミーティングをもって解散となった。
本年度は、昨年の成績を維持するどころか、厳しい結果となった。来年度は、選手自らの更なる奮起と、監督/コーチを中心に一丸となって上位に切り込んでほしい。

山崎浩一総監督

◆神奈川県スタッフ
渡辺 三郎、柳橋 泰久、堀 祐樹、門脇 均、
田村 真澄、森本 珠水、山崎 浩一

PS:神奈川県から本大会に出場していた庚敏久君が小賀坂スキースタッフとしてがんばっていたので、ご紹介しておく。まだ若いので、選手として力を発揮してほしいものである。

堀祐樹コーチ

工藤英朋、工藤裕子選手


ホー ム > 行事レポート2002 >第39回全日本スキー技術選