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第57回国民体育大会冬季大会
総務本部事務局長 越前谷芳隆
クロスカントリー5位入賞の富井稔選手
 

★国体結団式
★神奈川選手リザルト

◆開会式は2000人以上の選手、役員が
「雪・光・風・人・技のハーモニー」をスローガンにした、第57回国民体育大会冬季スキー競技大会(新潟妙高国体)が3月20日に開幕した。新潟県でのスキー国体開催は11年ぶり7度目。新潟県妙高高原町の妙高中学校グラウンドでの晴天下での開会式は沖縄県を先頭に南から順番に2000人以上の選手、役員が色とりどりのユニフォームで入場。

 
◆神奈川県は三星眞奈美が旗手
 神奈川県勢は三星眞奈美(アルペン少年女子、荏田高校)旗手を先頭に出場36選手と役員(碓井団長以下本部役員、県連の小林副団長、菊地総監督、アルペン、ノルディック監督コーチ)が入場行進した。
競技は赤倉チャンピオンスキー場Bコース(アルペン競技)、妙高高原クロスカントリー、コース(クロスカントリー)、妙高高原赤倉シャンツェ(ジャンプ)の3会場で3日間行われる。
 
◆アルペンが総崩れで無得点
 21日、晴れ、絶好のスキー日和、午前9時30分からジャイアントスラローム成年男子Aがスタート。期待された三星雄大選手(10位以内目標だった)はまったくスキーが走らず54位、蔵本浩一選手は72位、濱秀徳選手はトップから13秒ほど遅れて95位、森健選手が私の目の前で転倒DF、成年男子Bでも北埜章弘選手が49位、とても良い感じで滑っていた伊東雄一選手、草間弘樹選手はともに中間視点で失敗、DFとなった。草間選手は初出場とあってお母さんや奥さんが応援に来ていて残念がることしきり、「来年も応援に来たい」とも。これでアルペン陣が総崩れで得点はゼロにおわった。
 

◆コンバインドはジャンプでまずまず

 赤倉シャンツェのジャンプ場は気温があがり少年男子の結果がキャンセルになり再試技になってしまった。 コンバインド・ジャンプ成年男子Cで西舘健吾選手は昨年の大会と同様8位につけ翌日のコンバインド・クロスカントリーに期待をつないだ。成年Aの田中秀樹選手は33位、成年Cの清水靖選手は飛距離が伸びず12位に終わった。明日のクロスカントリーで踏ん張ってほしい。
22日、昨日とは打って変わって朝から妙高山は何処にと思える程小雨と霧で覆われ、競技が出来るような天気になるのか心配されたがクロスカントリーのスタート直前には日が差し始めた。
 

◆富井稔が昨年に続き見事5位入賞
 ゼッケン1番から順次スタート。地元の小学生の集団が「ガンバレー」とどの選手にも応援する。成年男子Aに出場の浦野裕之選手は39位、池田圭二選手は46位、柿澤福郎選手は51位、そして成年男子Bの沢田康浩選手は21位、縄田尊司選手29位、渋谷悟選手37位と自分の滑りをして上位にいけなかったことには残念がるが「力を出し切って満足」との感想が一様の感想だった。その中で今回も頑張ったのがクロスカントリー5km成年男子Cに出場した冨井稔選手、昨年に続き見事5位に入賞の快挙で唯一の得点を挙げた。長谷川幸二選手は17位、樋口清浩選手は41位だった。
柿澤福郎選手

◆天候が回復しないアルペン会場
 クロスカントリー会場とは打って変わってまったく視界が悪く10m先も見えないほど悪コンデション。アルペンの監督、コーチ陣はスタート付近にアナを掘りテントを張り、選手を寒さから守るという、サポート態勢は万全と思えるがどうなるのか心配。コースにラインを引き、リフトの鉄塔などが近くにある危険個所には二重三重の網を張っての競技開始となった。午前中、成年女子Aで与口華那選手が17位、続いて行われた成年男子Cでは北野教正選手が36位、牧野高行選手が41位、谷口雄大選手が46位と上位入賞はならなかった。
 
◆スキーの先端も見えない霧の中で
 レディゴー。バーンはしっかりしまった状態であるが、カラーラインを頼りにした普通の大会では中止だろうと思われる最悪コンディションの中での競技ははじめてみる。少年女子、成年女子Bの競技が開始され、八木翔子、門倉美由紀、関美和子の3選手は40位、42位、53位と上位にくいこめず、期待された三星真奈美選手がDFとなり、残された女子の部は昨年入賞の内田美穂選手と、森川順子選手に期待がもたれたが14位と32位と得点にはならなかった。
森川順子選手

◆最終日の23日小雪交じりの天気
 各会場でスペシャルジャンプ、ジャイアントスラローム少年男子、クロスカントリー・リレーが行われた。スペシャルジャンプの成績は残念ながら成年男子Aの細谷佳史選手が28位、成年Cの西舘健吾選手はDNS。  
ジャイアントスラローム少年男子は5人が出場、池谷義則選手が70位、平賀淳人108位、外崎充128位、土井雄太選手145位、池辺寛一選手162位。
 

◆クロカン・リレーも13位で終わった
 11時スタートのクロスカントリー・リレーは第1走者池田圭二選手がスタート直後7,8番目とよい位置につけたが短い登り坂での接触で後退、第二走者浦野裕之選手、第三走者柿沢福郎選手と、アンカーの富井稔選手の猛追が期待されたが、強豪長野、北海道が先頭争いする中、続く新潟、富山、青森、宮城、広島、石川、秋田、東京、京都、埼玉の先行を許し13位に終った。結局富井選手の8位による2点のみではあったが、アルペン、ノルディックとも上位とのタイム差は歴然としており、来年の大会に向け一層の鍛錬が望まれる。選手、監督皆さんご苦労様でした。


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