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平成14年度 指導員研修会理論

2001年11月17日、川崎市教育文化会館において指導員研修会が開催されました。
1,100名を超える指導員の先生方にお集まりいただき、ありがとうございます。

 左の写真は、北海道プロジェクトの成沢さん、遠藤さん、伊田さんの総務専門委員のメンバーです。たっぷり滑れ、美味しいものも一杯の北海道行事のプレゼンテーションがありました。みなさんも北海道に参加しませんか。 

★北海道の申込はこちらから


司会
菊地教育本部理事
総括責任者挨拶
広瀬副会長
SAJ立会責任者挨拶
山田専務理事
ハンディキャップ委員会
村上委員長
主管県連責任者挨拶
片常務理事

13年度雪上行事について
渡辺教育本部理事
指導員研修会テーマについて
松本SAJ専門委員
スキーのトレーニングについて
竹腰SAK専門委員
安全対策委員会報告事項
和田SAJ専門委員
VTR「スキー指導の要点と検定のポイント」
全日本スキ−連盟 スキージャーナル
北海道行事PR  ★New
井田、遠藤、成沢総務本部専門委員
庶務連絡
木村教育本部理事

◆広瀬副会長

 研修会への参加ご苦労様です。ご承知のように日本に経済状況は非常に悪くて、皆様方も色々な意味でご苦労されていると思います。スキー人口そのものも非常に少なくなってきておりまして、レジャー白書によりますと、平成4年のときは1850万人でしたが、2000年度には1150万人という状況でございます。

 日ごろ県連の行事に対し、皆様方からいろいろな形でご協力をいただいております。そのなかで指導員の先生方には、なんとかスキー人口の活性化に向けて、ご努力をとお願いしておりますが、なかなか上手くは進んでおりません。しかし、これだけ多くの先生方が集まっていただき、SAJの制度、組織化というものに改めて凄さを感じざると得ないと感じております。ただ、研修会は我々にとって意味のあるものであって欲しいというのが、私たちの考えです。SAJはスキー人口の減少に対して、各県連に対して何とするようにという文章が届いておりますが、SAJがどうしたらよいのかということを考えていかなければならないと思います。私たち(財)神奈川県スキー連盟としては、少なくても皆様方に、より身のある研修会をする為にどうしたら良いかということを考えていかなければなりません。皆様方もこの研修会がつまらないと言うことにならないよう、もしありましたら率直に且つ建設的な意見として言っていただければと思います。

◆山田専務理事

 本日、全日本の評議員会がございました。全日本の副会長兼専務理事でありました八木さんがご逝去されました。その後、教育本部長でありました丸山さんが専務理事となられました。教育本部長には群馬県の青木さんがなられましたので、ご報告申し上げます。

 

 神奈川県スキー連盟も大変お世話になった、名デモンストレータであった丸山隆文さんがご逝去されました。この場をお借りして、ご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご報告させていただきます。

◆シュテムターンの周知について
 先ほど検定に関するビデオを見ていただきましたが、昨年の準指、正指を受検される方々にプルークとシュテムターンで周知の仕方が悪くて、だいぶ混乱を招きました。今年は、先ほど上映しましたビデオの通りで行いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。


◆理論ばかりの教条的な指導はつまらない

 研修テーマに関しても今年も大きな変更はございません。私も全日本に出てよく感じるのですが、スキーが変わりまして操作性が良くなったわけですが、なんか理論ばかり難しくなって、昔は1冊の教程だったのが、いまや5冊目が出ようとしています。そういう中で、ビデオで言っていること、スキー雑誌で言っていること、教程で言っていること、これをそのまま生徒の皆さんに教えると言うことになりますと、非常にスキーが教条的でつまらないものになってしまう気がします。

◆時代背景でスキー人口は激減している
 理論がいろんな形で言われましても、スキーそのものを教えるのは、準指導員、指導員をお持ちの皆様方になります。こういう時代背景では、スキーをされる方の人数も減ってきており、神奈川の競技者登録している方と、有資格者登録している方の数を合わせて、その倍も会員がいないような状況になってきております。そういう中で少しでも会員を増やし、1人でも多くの人がスキーヤーになっていただけるように是非今後ともお力添えをいただきたいわけですが、その為には、スキーは如何に簡単で楽しくて、スピードが出せてスリルが味わえるなどの楽しさを教えていただきたい。そこへ並べ、先生が今から教えてやるから、言ったとおりやってみろと言っても、若い人などスキーが楽しいと思ってくれるわけがありません。

◆生徒が楽しんでいるかを不安を持ちながら指導を
 そしてこれは永遠のテーマですが、先生が言ってやって見せても、滑って見せた先生のすべりが言っていることとやっていることと違うって、生徒は思いつつ先生のすべりを見るわけです。指導員研修会でも、準指、指導員の養成講習会でも同じことが言えると思います。そのなかで指導者は、道具が大きく変革している今、教えているつもり、ただしく運動をしたともりでも、結果がもしかしたら言っていることと違うんじゃないかと、自分の指導は、もしかしたら結果も違うし、生徒が楽しくないかもしれない、どうしたら生徒に簡単に納得してもらえるスキーが出来るか、出来れば是非、そういう不安を持ちながら指導していただきたいと思います。自分たちの技術を卑下しろと言っているわけではありません。

◆指導者は楽しいスキーを教えるのであって、技術の白黒をつけることではない
 それぞれに、皆さんが資格をとられた時期は違います。それぞれ違う道具を使っていると思います。今年あたりでは、スキーの板は160cmくらいしかございません。それなのに、昔と同じようなスピードが出て、回転性能はより良いものを使いまして、私を含めて30年以上前にとっ資格で、本当にちゃんと教えていけるのだろうか、私自身も班を持つことがありますが、直前になりますとうまく教えられるであるかと心配になります。どれが正しいか正しくないかなどではなく、ぜひとも皆さんが持っている技術で、スキーが如何に楽しいかを言うことを教えていただければよろしいかと思います。あまり、スキーの技術に白黒つけることばかり考えて教えると、習うほうも疲れてしまいます。

◆指導者の資格は、楽しさを教えるということで技術の正しさではない
 教えるのは、違う技術、違う経歴、違う考えがあると思います。みなさんがスキーを覚えた過程を楽しく指導して言っていただければ、特に初心者の方にはスキーを楽しく思っていただけると思います。われわれ都会のスキーヤー、指導者にとって難しい状況に置かれておりますが、我々有資格者はスキーの楽しさを教える資格を持っている人間であって、スキーの正しさを教えるものではないということをお判りいただきまして、今シーズンも神奈川県スキー連盟の各行事にご参加いただき、ご協力いただけるようお願いいたします。

◆各委員会も活発に活動しています
 この後、総務の専門委員のみなさん方から北海道の説明をしていただきますが、ここ数年、各委員会が非常に活発に活動をしていただき、それが他県より比べて会員数の目減りが少ないのではと思っております。なかなか表舞台には出てこない、委員会の報告をさせていただくとともに、昨年も五竜、車山の行事におきまして、ハンディキャップ委員会が主催いたしました、知的障害の方のスキー教室に、研修会に参加していた沢山の先生方に指導のご協力をいただきました。今後ともそういう機会を捕らえて、ハンディをお持ちの方々にスキーを楽しんでいただけるような場を設定していきたいと考えております。ご理解とご協力をお願いいたします。


◆村上ハンディキャップ委員長

 昨年の9月にあらゆる障害をもつ方の為に楽しいスキーをやろうということで委員会を立ち上げました。前年度は2回にわたるスキー教室を行い、多数の指導員の方にご指導をいただきました。ありがとうございました。

◆ハンディキャップスキー教室
 今年も1月と3月にハンディキャップのスキー教室を行いますので、是非ハンデキャッパーが参加いただけるよう、PRをお願いいたします。

◆ボランティアの募集
 将来予想されます、神奈川県スキー連盟としての障害者に対するスキー、それから他の色々な団体からの要請に対するボランティアの派遣も含めて、ボランティアを広く募集しております。ぜひ、今シーズンもご協力をお願いいたします。


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