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FIS公認第7回スノーボード選手権南関東大会
総務本部 越前谷芳隆

◆前日の公式練習は大雨
 FIS公認第7回スノーボード南関東選手権大会は3月15日から3日間、長野県野辺山スポーツランドスキー場で開催された。初日、インフォメーションハウス2階で12時半から公開練習の受け付け。13時から14時半までシャワーの様な雨の中10人程の選手がビブ(ゼッケン)着用で公開練習に望んだ。
 昨年の長野気象台観測史上例の無い大雪の中の大会とは大違い。平地では桜の蕾が膨らみはじめるほど気温が上がるという、大雪後暖冬といった気まぐれな天候に加え、雨と緩んだコースになかされて選手のやる気もそがれた感がする。それでも明日は気温も下がりコースも締まってコンデションもよくなるという情報から2日間のアグレッシブな戦いが期待できる。
◆リザルト
★PSL女子 ★PSL男子
★PGS女子 ★PGS男子
◆写真
・PSL入賞者写真
・PGS入賞者写真
 
◆オリンピックのメダルも近い‥
 16時からインフォメーションハウス2階で開会式とチームキャプテンミーティングが開催され、チームキャプテン他選手約30人(スキーのアルペンとは少し異なる)集まった。佐々木峻全日本理事が「オリンピックでのメダルも近くなりました、みなさんにもがんばって欲しい」と開会の挨拶。競技委員長の菊地競技本部長が明日のタイムスケジュールを発表、加えてルール、注意事項等を周知して解散した。
 
◆参加者が海外含めて多彩

エントリーはポイントクラス男子69人その中にはFISの高ポイント所持者で招待選手のイアン・プライス、ベンジャミン・フェアチャイルドの2人(いずれもUSA)もいる。ソルトレークオリンピックで活躍した飯田蘭選手(14位)、を含む、ポイントクラス女子28人、オープンクラス男子17人、女子3人。神奈川、東京山梨、長野、群馬、新潟、北海道そして韓国、USAと選手の所属は多彩だ。
 
◆快晴でバーンは締っている
 2日目 7時半インフォメーションハウス2階で受け付け、ビブ配布。8時半から9時半アップバーンオープン。(オレンジコース)8時45分から9時25分予選インスペクション。9時半前走スタート9時35分予選開始。昨日の予報通り快晴、バーンはしっかり締まり素晴らしいレースが期待される。
 
◆優勝するまで9回も滑る
 今日はパラレ・ルスラローム(PSL)の予選と決勝。男子ポイントクラス、女子ポイントクラス、女子オープンクラス,男子オープンクラスの順に、予選がスタート。男女ともポイントクラスは一本のタイムレースで決勝に進む上位16人を決める。オープンクラスは2本の合計タイムで男子8人が、女子3人はそのまま決勝に進出することに。決勝はパラレルにセットされたコースを、コースを変えて2回滑ってタイム合計で勝ち進む、ノックアウト方式のトーナメントで行なう。ポイントクラスは予選を含めて優勝するまで9回も滑らければならないという体力のいる非常にタフなレースだ。
 
◆各クラス強豪選手ぞろい
 男子ポイントクラスは招待選手イアン・プライスが他を寄せ付けず勝ち進み、決勝でも若林真樹選手(長野戸隠スキークラブ)を破り優勝した。3位には飯田圭選手(フリーダムライドスポーツクラブ)が入った。女子は家根谷衣里選手(クラーク記念国際高校)が優勝候補、オリンピック出場の飯田蘭選手(フリーダムライドスポーツクラブ)を決勝で破り優勝した。オープンクラス男子は義煎拓実選手(長野白馬中学校)が1位、2位は平岩健選手(神奈川まつりスキークラブ)、女子は岩邊祐子選手(静岡ボビッシュ)が優勝した。
競技終了後オープンクラスは一般とジュニアに分け、各クラスごと6位まで表彰を行なった。表彰の後、インフォーメーションハウス2階で、選手とチームキャプテンを集めTCミーティング、ドローとビブ配布、明日のPGSについての注意事項、ルール確認などを行なった。
 
◆3日目はPGS(パラレル・ジャイアント・スラローム)。
今日も天気が良く、気温が少し高めでバーンのコンディションが少々気になる。
 男子ポイントクラスはイアン・プライスがPSL同様予選、トーナメントを見ごたえのある滑りで勝ち進み、決勝で後藤友樹選手(秋田スノーボードクラブ)を破り連勝した。3位はベンジャミン・ファチャイルドが勝ち残って招待選手の強さを見せ付けた。
女子ポイントクラスは家根谷衣里選手が、準決勝で飯田蘭選手に勝ち、決勝に進んだ塚本芽衣子選手を破って優勝。寸法を測り同じように設定したコースも、左右で少し違いがあるのかコースが入れ替わるとタイムが逆転する。それで焦って何人もが転倒の憂き目に。
 
◆オープンクラスPSL
オープンクラス男子では平岩健選手が義煎拓実選手に勝ちPSLの雪辱をして一般の部優勝、義煎選手はジュニアの部の優勝となった。女子は岩邊祐子選手が昨日のPSLに続いて優勝。競技終了後、佐々木耕司アシスタントTDからの講評の後、各クラス6位までの表彰を行なった。
 

◆FIS公認大会ということもあり中身の濃い大会となった
 昨年より参加者は少し少なかったが、FIS公認大会ということもあって関東、東北、北海道から、そして遠くUSAからの参加もあり、中身の濃い大会であったと思う。参加された選手の皆さん今後の活躍をお祈りします。また、大会を盛り上げていただいたスキー場の関係者の皆さん、役員の皆さんお疲れ様でした。

総務本部 越前谷芳隆


◆PSL結果
ポイントクラス女子   
1位 家根谷衣里、2位 飯田蘭、3位 塚本芽衣子、4位 武内智香、5位 岡本信子、
6位 降畑洋子
ポイントクラス男子
1位 イアン・プライス、2位 若林真樹、3位 飯田圭、4位 工藤英昭 5位 須藤高太郎、
6位 外崎啓貴     
オープンクラス女子
1位 岩邊祐子、2位 河本高枝 
オープンクラス女男子
1位 平岩健、2位 岩邊佳久、3位 畑内広幸、4位 情野正士、5位 秋山昌彦  
ジュニア男子
1位 義煎拓実、2位 児嶋健太郎、3位 風穴拓  
ジュニア女子
1位 志鷹のどか

◆PGS結果
ポイントクラス女子   
1位 家根谷衣里、2位 塚本芽衣子、3位 山岸雪、4位 飯田蘭、5位 武内智香、6位 波原茜
ポイントクラス男子
1位 イアン・プライス、2位 後藤友樹、3位 ベンジャミン・ファチャイルド、4位 小嶋久幸 
5位 外崎啓貴、6位      
オープンクラス女子
1位 岩邊祐子、2位 河本高枝 
オープンクラス女男子
1位 平岩健、2位 小倉和宏、3位 岩邊佳久、4位 河本和志、5位 村山昭範  
ジュニア男子
1位 義煎拓実、2位 上垣外浩平、3位 内川拓人、4位 児嶋健太郎、5位 風穴拓  
ジュニア女子
1位 志鷹のどか


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