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第16回パトロール技術競技大会

写真提供 柴山俊子さん
◆柴山俊子さんレポート
◆笠原美千子さんレポート
◆レポート 柴山俊子さん ぴぃたぁぱんスキークラブ
 第16回全国パトロール技術競技大会
会場;新潟県能生町シャルマン火打スキー場
会期;平成13年3月24日(土)〜3月25日(日)
 24日
  大会当日、朝から抜けるようなさわやかな青空である。午後1時からスキーパトロール技術競技大会開催である。午前中、どきどきわくわくしながら、第一日目の種目の技を各部屋別にて磨いていた。ロープ&三角巾のタイムが縮むたびに、歓声があがった。大会も練習同様、冷静に望みたいものであると願いながら…
 

 さぁー大会。宿泊先から能生マリンパークまで15キロほど離れている。全員19名がマイクロバスに乗り込んだ。宿舎の残雪2mの壁に囲まれたところから一転して青空と砂浜と海風に誘われながら日本海の望める能生マリンパークまでの会場入りをした。

 いよいよ開会式。戦いが始まりました。今年は、弁護士の坂東克彦先生の特別公演があり、スキー場で起きた傷害事故裁判についての熱のこもった演説をきいた。『一緒にスキーに行った仲間を訴える』というきわめて特異的な裁判についてのお話もあった。常識の範囲内では考えられない事項である。しかし、この判決ではじめてスキーヤーの自己責任(スキーヤーの基本的注意義務)について明確に述べられた我が国初の判決だったそうだ。有意義な講義たっだ。


 
 休憩後3時から競技開始である。6チームずつステージ場で競技し、3回サイクルで全チーム競技終了する。最初は、ロープ競技である。4番神奈川Aチーム13番神奈川Bチーム18番神奈川女子チームである。ロープは、全部で8種目あり、一人2種目ずつ競技をし、速さと正確さを競います。
三角巾は、4人一組でリレー形式で速さと正確さを競います。三角巾は、膝や下腿など服を着用したまま、施行する。という現場での変更があった。各自緊張と不安と期待を胸に競技へ集中した。
 室内競技の結果発表は6時からの懇親会にて発表された。ロープ:4番神奈川Aチーム16位。13番神奈川Bチーム13位。18番神奈川女子チーム8位。三角巾:4番神奈川Aチーム13位。13番神奈川Bチーム15位。18番神奈川女子チーム7位だった。3位以内をねらっていたが残念な結果である。他のチームたちも県代表が多く、選抜で出場してきている。レベルが年々上がってきているのが感じられた。来シーズンへの新たな闘志や課題が湧いてきた。気持ちを切り換え、あす、25日の雪上競技へと駒は進んでいく。
 
 25日くもり空だ。宿舎からスキー場まで離れているため、早々に身支度を整え、神奈川チームバスに乗り込みいざ、出発である。スキー場でそれぞれに軽くウォーミングアップとフォーメション調整をした。
アキヤ搬送競技は、4人2組で第1走者から第2走者へバトンタッチリレー方式でポールで規制されたバーンを早く滑る競技である。
2つ目の競技のフォーメションは4人で行われる。神奈川女子チームは上部バーンでクロスー小回りークロスー小回り、棚周辺でトレーン、下部バーンでダイアモンド形と、とてもまとまった演技でした。
 
 雪あり県チームはスピードにのってアキヤを飛ばしてくる。見ていても歓声がでるほどすばらしいスキー操作である。雪ナシ県の我々はその中でどこまでくいついていけるかが課題である。前と後ろの選手の息のあったところほどタイムがよい。ペアを組んだ者どうし信頼できるかが鍵である。
 
 4番神奈川Aチーム;スムーズに競技終了。13番神奈川Bチーム;患者転倒してしまったがどうにかゴール。18番神奈川女子チーム;旗門不通過失格。という結果だった。くやしさは残るが、これが大会のおもしろさでもある。来年への課題ができ、意欲が沸いてくる。
 競技選手のみなさんお疲れ様でした。また、声援していただいた、福沢洋治さん、監督の谷口洋一さん、ありがとうございました。来シーズンの大会会場栗駒にて(^○^)

◆レポート 笠原美千子さん ハーバースキークラブ

 3月24,25日に全日本スキーパトロール技術競技会が新潟県のシャルマン火打スキー場で開催されました。今年、公パトに合格したばかり(合格してたった2週間足らず)の私が神奈川女子チームのメンバーとして競技会に参加させていただきました。

 神奈川チームは男子2チーム.,女子1チームの計3チームが出場しました。他の県やスキー場単位のチームに比べるとかなりの大所帯です。年齢も職場もクラブも皆バラバラですが,この大会のために気持ちを一つに練習を重ねて来たので,結束は強いはず(!)です。

 1日目・開会式&室内競技(ロープ,三角巾)
開会式…これが全日本の大会(?)と思うほど和やかな雰囲気の中で行われました私は初参加なので,他チームや役員の方をほとんど知らなかったのですが,何年も来ていると知り合いだらけになるようです。敵といえども皆同じパトロール仲間,横のつながりの強さを感じました。

 

 ロープ(直前に示される2種の結びをいかに早く正確に作るかを競う)…私はこの種目に出場しました。最初の種目,しかも舞台のうえ,チーム戦のプレッシャー ,,,とにかくものすごく緊張しました。私に与えられた課題は,『3重もやい』と『一重 つなぎ』。
スタートの合図と共に一瞬頭の中が真っ白になりましたが,手はなんとか動いてくれました。
特に早くもなく、遅くもなく、減点もなく、及第点ギリギリの出来といったところでしょうか?

  三角巾(1チーム4人がリレー方式で患者役に2部位ずつ三角巾を巻いていく、ロープ同様早さと正確さを競う)…私は出場しないので客席で応援をしていました。
神奈川女子チームの素晴らしい三角巾捌きに客席から歓声が上がる場面もありました。

 
 2日目・雪上競技(アキヤボート搬送,フォーメーション)&閉会式アキヤボート搬送(ポールで規制されたコースをアキヤボートに患者役を乗せ,2人引きで搬送する.速く安全な搬送を競う)…私は患者役でアキヤに乗りました。普通アキヤ は怪我人を安全に下山させるものですが,今回は競技なのでスピード重視。必死にしがみついていないと振り落とされてしまいます。(患者役が落ちてしまえば,勿論減点)公パトの養成講習会や検定会でアキヤには乗りましたが,その時は勿論安全重視.。こんなにもスリルのあるアキヤは初めてでした。

 たとえるなら古くなって錆びたジェットコースターかな。いろんな人に是非経験してもらいたい乗り物(^_^;)です。途中,片足が外にとびだし,危ないところもありましたが,、何とか持ち直しました。上手く乗るにもコツがあるようです。患者役にもそれなりに練習をしておくべきだったと思います。

 フォーメーション(1チーム4人の息のあったところを見せる種目!?)…私は出場しなかったので応援していました。今回の斜面は途中に棚があり,しかも距離が長かったので、どのチームも見せ場に苦労していました。

 競技が全て終了し,神奈川女子チームの結果は??ライバル群馬女子チームとの優勝争
いは?
 となるところだったのですが,な〜〜〜んと,アキヤ搬送で1箇所,旗門不通過!!失格と
なってしまいました。ただ…開催会場のシャルマン火打スキー場のご好意(?)で、特別に『銀色』のメダルを頂きました。シャルマン火打スキー場,いいところですよ!!遊 に行ってください。始めて手にする全日本のメダル….大感激でした。
左から3番目が柴山さん、4番目が笠原さん

 このような素晴らしい大会に参加させていただき本当にありがとうございました。
とても貴重な経験でした。たくさんの仲間も出来,又今までとは違ったスキーの楽しみも見つけられ,これからのスキー生活に広がりが出来ました。皆さんも是非,トライしてみませんか?

 最後に監督,コーチ,選手の皆さん,お疲れ様でした。
来年は,絶対に秋田でリベンジしましょう!!

笠原

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