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指導員研修会(D)
公認検定員クリニック(D)
指導員養成講習会(B)
パトロール養成講習会(A)
基礎スキー技術強化合宿(A)
スノーボード指導員研修会兼検定員検定会
スノーボード指導員養成講習会(B)
三浦亜矢子 SAK広報委員レポート

◆絶好のコンディションだった五竜行事

 この五竜行事には毎年のように参加していますが、今年は5年ぶりの大雪で、まるで違うスキー場に来たかと勘違いするほどの積雪量。聞けば、正月明けから毎日のように降り続いていたとのこと。確かに前日も大雪で、五竜入りに苦労された方もたくさんいらしたでしょう。しかし、行事開始初日は晴天、-11℃、引き締まった雪!まるで私たちを待っていたかのような絶好のコンディションで五竜行事は始まりました。

 開会式では廣瀬副会長から「スキー技術は自分自身で習得するもの。目的を達成するために、成果のある3日間にしてほしい」とのお話がありました。また三塚教育本部長からは「このような大きなスキー場で滑れる機会は少ない。思う存分技術を磨いてほしい」とのお話、渡辺三郎さんからは、「受験生のみなさんは本番まで後1ヶ月ほど、成果を出せるようがんばってほしい」とのお話がありました。


 開会式後、班ごとに研修会、講習会に入ります。毎年のことですが、五竜行事は企画が目白押しで、今回も指導員研修会、クリニック、指導員・準指導員養成講習会、パトロール養成講習会、基礎スキー強化合宿、スノーボード指導員研修会(1/20より)、スノーボード指導員養成講習会(1/20より)と、7つもの企画が同時に行われました。この広いスキー場&晴天とくれば、各班思い思いのゲレンデに飛び出し、取材に一苦労でしたが、レポートできた範囲で報告させていただきます!

■ハンディキャップスキー
 1/21、ハンディキャップ委員会の主催するスキーツアーの皆さんと合流しました。
主に、指導員研修会、クリニックに参加の先生方がハンディキャップの皆さんと合流し、一緒にスキーを楽しみました。ほぼ初めてのスキーに近い方から2級程度のレベルの方まで3班に分かれてのスキーとなりました。初めてのスキーは思うようにスキー(板)が操作できず、「怖い、足が痛い‥」と消極的でしたが、慣れるにしたがって少しずつ滑れるようになり、笑顔も見られるようになりました。普段、ハンディキャップをお持ちの方と一緒にスキーをする機会の無い私を含めた多くの先生方は、この数
時間でいろいろなことを感じ、学ぶことができたのではないかと思います。それは、自分自身のスキー活動にとっても、大変良い機会だったと思います。さまざまな環境にある方々とスキーを通してふれあう機会を持てることはすばらしいことだと感じました。

■指導員研修会

 このところ恒例となった、チャレンジ班、コンフォート班に別れての研修となりました。今回はなぜか、指導員研修会の班にあまり遭遇できずに行事がおわってしまいました。みなさんどこに行っていたの??しかし、チャレンジ班はその名の通り、広いゲレンデを思う存分滑りまくっていた様子。チャンピオンコースを何本も滑ったそうです。同じクラブにチャレンジ班の研修会に参加した人がいましたが、かなりお疲れの様子でした。

 

■クリニック

 開会式が終わるとすぐにエスカルプラザに消えていったクリニック班。最初は座学からはじまりました。スキー教程「検定編」で昨年改定された検定規定を学びました。2日目には「ジャッジの実技」も行われ、準指養成講習班3班(約50人)の滑り(応用技術小回り)を実際にジャッジしました。この日の午後は小雪がちらつくあいにくの天気でしたが、皆さん真剣にジャッジに取り組んでいました。検定規定の改正もこれで迷うことなく対応できるのではと思いました。


■指導員・準指導員養成講習会

 約1ヵ月後に迫った検定会を前に、みなさん真剣に練習に励みます。五竜はゲレンデも広く、斜面変化にも富んでいて、初日から晴天となれば、急斜面をがんがん練習する班が多く見られました。講師の方よりも生徒さんの方がお疲れ気味‥?指導員研修会のチャレンジ班に負けないくらいのペースで講習会がスタートしました。2日目、3日目には緩斜面で、基本技術、基礎技術の種目練習をする班が多く見受けられました。緩斜面の種目はこの時期からでも上達します。講師の方の見本を見せながらの熱心なアドバイスに、受講者の方も真剣に聞き入ります。講習時間ぎりぎりまで講習を続ける班、終了後も練習に励む受験生の皆さんの姿はとても印象的でした。


■パトロール養成講習会

 昨年のこの行事で、初めてアキアボードを引く練習風景を見せていただきましたが、今年は今度の3月に開催される、パトロール選手権に出場する女性チームのボートを引くところを見せていただきました。が、その速さに驚き!2人1組で引くボートは、まるで何も引かず、普通にゲレンデを滑っているかのように見えるほど早いスピードで、思わずカメラを構えた手が震えてしまいました。それもそのはず、女子チームは過去全国大会で優勝経験があり、もちろん今年も!と練習に励んでいるところです。大会へは5人1組で出場されるとのこと、残念ながら男子チームはこの合宿には全員そろっていないようでしたが、どちらも優勝目指してがんばってください!!

 ところで、養成講習会のほうですが、私が取材させていただいた日は、受験生の皆さんは宿でロープと三角巾の練習中とのこと。夜も楽しいお酒を我慢して猛練習されているそうです。受験生のみなさんも全員合格されるよう、応援しています!

■基礎スキー強化合宿

 1週間後にせまった神奈川県スキー技術選手権大会を前に、総仕上げに入っている様子。私がうかがったときは、急斜面小回りの種目の練習中でした。早い切り返し力強い滑り。SAK専門委員の柳橋さんと堀さんの指導に熱心に耳を傾けます。滑っては指導を受け、リフトでのぼり、また滑る…その繰り返しです。途中、ビデオ撮影もしていました。休む暇もなく、かなりハードな練習だと思いますが、皆さん熱心で明るく、仲間内で冗談を言い合いながら練習する姿が印象的でした。今年はこの合宿に20名前後の参加者があり、昨年に比べかなりの人数が増えたそうです。技術戦ではみなさん全員が精一杯の力を発揮できますように。


■スノボ指導員研修会・養成講習会
 スノーボードの行事は、他のスキーの行事に1日遅れて土曜日から始まりました。指導員研修会には2名、養成講習会には10名の参加者がありました。スノーボードの経験がまったくない私としては、講習会で聞く言葉も耳慣れない言葉ばかり…。ドリフト、バックサイド、かかえこみ、逆ひねり などなど、どの技をどんなときに使うのか私にはまったく分かりませんでしたが皆さんの表情は真剣。当然のことながら、きちんと理解されている様子でした。同じ「滑る」スポーツでも使う用語はかなり違うのですね。スノーボードの検定でもスキーと同様に、くつかの検定種目があります。基本的なこと、例えばきちんととまる、なめらかに滑る…といったことはスキーと同じで、そのコツなぞも講習会では講義されていました。
講習中、皆さん雪の上に座って講師の説明を受けたり、自分の滑る順番を待つ姿がとてもかわいくて(といっては失礼ですが)印象的でした。

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