◇中央研修会にブロックデモで参加 2001年度中央研修会は去る11月23日(木)〜26(日)まで、車山高原スキー場にて行われた。中央研修会は今シーズンのS.A.Jのテーマと技術を確認するべく、全日本のデモンストレーターが一同に揃い、各都道府県の専門委員やブロックデモが集まるシーズン最初の一大行事である。今回は理事や専門委員のほか、神奈川県のブロックデモとして加賀義人さん、稲田竜平さんと私の3人が参加してきた。 期間中の車山は天候に恵まれすぎて(?)、この時期にしては非常に暖かったため、スカイシティ前に猫の額ほどに何とか雪がついているという状態だった。そのため、2日間にわたって行われた雪上での実技研修は(歩いて)上っては1本、上っては1本という具合いで、運動不足だった私にはちょうどいい刺激となったかもしれない。 (左の写真は、1週間後の南関東ブロック研修会で撮影したもので、左が加賀義人さん、右が稲田竜平さん、真中が伊藤明子さんです) |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
神奈川のブロックデモ
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
◇キッズシュタインホルンの事故に黙祷 23日(木)の夜の開会式は、悲しいことに、オーストリアのケーブル事故に巻き込まれて亡くなられた、出口沖彦さんら犠牲者の方々への黙祷から始まった。(これから楽しいシーズンが始まるというのに…。) |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
◇みっちりと実技、理論の研修が行われた 私たちブロックデモには講師として里吉デモ、豊野デモ、宮下柾樹デモがつき、その都度熱心にアドバイスをくれた。その後すぐに約1時間の各委員会会議(私たちはブロックデモミーティング)があり、夕食後7時〜9時までは理論研修会が行われた。翌25日(土)は、再び午前9時30分から12時までを指導実技研修、午後2時から5時までを理論研修とかなりきついスケジュールだったが、みっちりと実技、理論の研修が行われた。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
◇コピーではなく応用したものを底辺へ伝える オフィシャルブックP.39の指導展開図などを見ると、一見、「去年と違うの?」と思われるかもしれないが、昨年までの「セーフティ、コンフォート、チャレンジ」という表現は指向別を表現するもので、技術を表す言葉ではないということ。今回の研修会では「かたちづくり」からではなく、運動の展開の系統をたどったものを、現場で使えるひとつのサンプルとして行うということが強調された。だから、用具はカービングスキーという前提のもとに話が進められているものの、根本的な動きそのものは昨年までと大きな変わりはない。それでも、カービングスキーが出始めたころは「ズレないスキー」、「キレるスキー」というイメージや「膝を倒せば、誰でも気持ちよくカービングターンができる」といった安易なイメージが広まっていたのものを、今回の研修会ではカービングスキーもズラすところから始まり、あくまでもサイドカーブにだけ頼った滑りから脱出し、抵抗を求め、それを得ることで質の高いターンへ導いていこうとするものだった。 理論の研修を含め、こうして研修して学んだことを自分なりに解釈して、コピーではなく応用したものを底辺へ伝え、楽しいスキーを経験させることで、もっと安全で快適なスキーを普及させようという話が印象的だった。用具や環境が大きく変わる中で、かたちにとらわれず、動くこと、動かすことでスキーをより楽しむことができるような気がした。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
個人的な話では、今回女性のブロックデモが3人だけということで、北海道の山田泰子さん、千葉県の富田容子さんと相部屋となった。それぞれに違った環境、違った目的でスキーに携わるメンバーで、ある意味刺激的で楽しかった。山田卓也デモの奥様で、真剣にスキーをはじめてからまだ6年という山田さんは、本当にスキーが楽しくてたまらないらしく、スキーの話をしているときの顔はスキーを覚えたての子どものようにニコニコしていた。とても貪欲に、そして練習を…というより、スキーそのものをとっても楽しんでいる感じだった。今はO.Lという富田さんは、昨年までノルン水上でパトロールをしていて、血を流したり、苦しんでいる人がいると自分が助けなきゃと思うそうだ。自分とは違う環境の中でスキーをしている2人のいろいろな話を聞いて、「いろいろな人がいるんだな〜」とつくづく感じるとともに、型にはめたスキーなどできるはずがないと改めて思った。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
この4日間、筋肉痛と睡魔に襲われながらも、無事任務(?)終了してきた。あとは今回研修で学んできたことを、加賀さんや稲田さんとともに、上手く皆さんに伝えていけるよう努力していきたい。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||