第2回全日本カービング選手権大会神奈川7名のチャレンジャー 教育本部専門委員 加賀義人 |
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◆7名のチャレンジャー 2度目の参加となりましたこのカービングスキー選手権、我々チーム神奈川も参加人数を昨年の4名から男女合わせて7名に増やし、やる気満々チャレンジ精神を前面に押し出し尾瀬岩鞍スキ−リゾートの雪の上に足を運んでまいりました。 昨年はこの場をお借りし、大会そのものの雰囲気をお伝えしましたが、今回は2度目という事も含め、ここから先は選手達の大会内容をドキュメント的にお伝えして行こうと思います。 |
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◆予選初日、澄み切った空、眩しい太陽 予選初日、澄み切った空、眩しい太陽、少し緩み始めた早朝のバーン、4つのエッジに輝く太陽の光、迷いの無い深いサイドカーブを描いたマテリアル、どれをも味方に付けたいスタート前の心境。時間が流れるに連れ、固体から液体へと融解していく目の前のバーン、どんどん蒸発して行く雪の音は足元を蝕んで行くかの様に微かに耳元に響いてくる、“これ以上融けてくれるな”っと心で願う。 |
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◆このまま行けば予選通過、準決勝に駒を進められる確率は高い ゲレシュプの様な高いスタート台、勢いを付ける為のグリップバーとでも言うのか、スタート台に立った時、自分の身体の両サイドにはこのバーが整然と立つ。この大会ならではの特有な設定風景なので有る。 |
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◆選手たちの脳裡は戦略で一杯だ 1stアタックの結果、翠川/21位、谷川/30位、小林/33位、筆者/40位,簑島/52位、田中/58位、女性陣の高木は11位という結果である。 |
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◆さて、神奈川の予選通過者は 2回のアタックで良いほうのポイントが採用される予選形式、予選通過の公式リザルトが掲示された。翠川/21位、谷川/31位、小林/34位、筆者/41位、簑島/53位、田中/55位,高木/12位、男子予選通過は3名、女子1名、トータル4名の予選通過と言う結果が得られた。 |
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◆小林くん、君のために体脂肪燃焼しそこねることに…翌日、準決勝の開始。スタートリストは成績順とは逆のスタートとなる、我々の中で一番最初のスタートは小林、頼むぞ!と思いきや5ブイ目をクリアーした直後に上体のローテイションが早すぎたのかテールを取られてしまい1回転、オイ!オイ!オイ!転倒するかと思いきや、なんとか立て直しゴールまで辿り着く。 私は思わず飲んでいた協賛メーカーの無料配布されていた明治乳業の“ヴァーム”が口からこぼれ落ち、体脂肪を燃焼しそこねてしまった。ロスタイムが大き過ぎる、終ったな! |
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◆オイリータニガワ! そして谷川、前日の予選終了後、硫安のドレッシングがたっぷりとまぶされたマテリアルの滑走面を洗い流そうとゲレンデ下レストハウス前で見つけたガソリンスタンドの給油機に似た物体、“これ水ですよね!”とつぶやきながら給油機の元に有った蛇口をすかさずひねり手を差し伸べ不思議そうな顔をする谷川、これ水じゃないですよね?ヌルヌルしますよ?どれどれ、灯油だよこれ!手は灯油にまみれ谷川の周りは灯油臭い、危機一髪でマテリアルの運命は間逃れた。 |
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◆フローレンスがよく似合うスーパーサイヤ人?そして期待のかかる翠川、天国に一番近い男と言うよりは、決勝進出に一番近いと思われるフローレンスがよく似合うスーパーサイヤ人、谷川同様読み上げられたD.Jマッスルのコメントはどこかで聞いた事のあるコメント、そう全日本の技術選手権のコメント同様、神奈川県の“カミソリカズヤ”がスタート、“雪無し県の意地を見せてやる”といった心強いコメント内容、そしてゴ−ル。思う程にポイントがでない。 |
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◆決勝進出を決めたのはただ1人 いよいよ最後のランナー、紅一点高木がスタート、普通に来ればなんの心配もなく女子の場合参加人数の関係も有り予選17名から準決勝進出は全員、決勝進出が15名と2名だけが敗退し、これまでの高木の成績からすればなんら心配の無い所であろう! |
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◆12個の瞳が高木に注目 決勝、男性陣の無念の思いを一心に背負いスタート地点に向かう高木、どんな大会であれ決勝ともなると心の中は期待と不安がスクランブルするであろう、そんな高木にクリアーブイのアドバイス、そして戦略の指示を冷静そうに聞き入れる高木、その顔は余裕で微笑んでいるのか、それとも少しの不安で引きつっている微笑なのか、いや、ゴールで待ち受ける彼氏の事を思ってか! |
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◆決勝まで頑張ってくれた高木にエールを送る D.Jマッスルがスタート後の模様をコメントする、そう、ゴール付近からはスタート直後のうねった設定のコースは様子が伺えない状態にあるのだ。来たぞ来たぞ!よし、そのまま来いよ!ん〜何!!やってしまいました。3つ目のブイを超えた直後の事、自爆!!!予期せぬ転倒劇、気が動転しているせいか転倒地点のブイをクリアーせず次のブイから入りゴール迄たどり着く。 “Oh my God!”DID NOT FINISH FINAL RUN = DQ そう、ブイを1つパスした事で掲示板のポイントが計測されないのです。ゴールした高木に、“だめだよ戻らないと!” と外野が言いつつも、少しだけ顎の下を擦ったのか、出血している高木の顔にカットバンを貼り付け、大丈夫かの返答にハイと答える。息の切れた到達感のあるその姿、本当の所はどうなのだろう、あの微笑みは・・・・・。 |
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◆上位リザルトを総なめ状態は この勝負の展開中、各々選手達は勝つために幾つものシミュレーションを頭の中で戦略展開した事だろう。スピードを取るかポイントを取るか、の選択により順位が大きく変化する。速いだけでは勝てない、いかにブイポイントを稼ぐかで勝利の方向へ導きを得られるか、この大会の性格がいかに難しいものか、そして面白いものであるかを今回出場したメンバーは体験したであろう。 |
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◆みなさんも是非大会にチャレンジしてみてはいかかでしょうか 末端ではスキー場単位での主催でカービング・カップも実施され、少しずつ一般の人達からも認識されつつ有るこの大会、イベント性が高く、参加者みんなが楽しめる大会として私自身も認識している。 |
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