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カービングスキーとは?

倉金郁夫
1999.10

 
 

 「Carvingとは彫る、切る、刻み込むCarveの名詞形」
雪面を彫り込むようなエッジングによって細かく推進力の高いターン弧を描く技術(カービングテクニック)。

 こんにちは、スキー大好きのみなさん。カービングスキーについて短くまとめてみました。カービングスキーは従来のスキーと比べて、トップとテールの幅が広く、サイドカーブの回転半径も小さくなっています。このような形状によって、スキーの先端部より回転軌道に入り易く、サイズも短くなっているため操作性、回転性が良くなり、深回りが比較的容易に出来る特性を持っていいます。(ズレの少ないターン弧)

 
   カービングスキーは荷重の強弱変化によって角付けを行い、スキーのたわみ(しなり)を作り、調整しながら雪面抵抗を推進力に変えてターン弧をコントロールする運動を理想としています。ターン弧の内側から外側に働きかける力でスキーをたわませ先端部より雪面をグリップしながらスキーを走らせるテクニックにアプローチしやすいのが「カービングスキー」ということです。ここでポイントをいくつか上げてみましょう。
カービングスキーのポイント
@ 切りかえ

外スキーに正しく働きかけるポジションに重心を移動させる「重心移動」
注意 :目線の先行動作

A 荷重 外側に働きかける力によってスキーのたわみを作る「角付け」
注意:角を立てるだけではだめ
B 力の働きかける方向 ターン弧の外側に働きかける力とスキーの回っていく方向に働く力をコントロール「舵取り」
注意: 常に身体の横に感じる力(側圧)
 
  従来のスキー:回す操作が大きい(ひねり)+回る特性が小さい(横ズレをともなう)
カービングスキー:回す操作が小さい(ひねり)+回る特性が大きい(横ズレが少ない)
などの比較ができます。「カービングスキー=カービングターン」ではなく、求められている性能はスキーヤーの技術レベルや思考によって異なり、非常に奥が深くなります。しかし、個々の技術レベル、目的にあった物をセレクトすることで、誰もが今までにない可能性と楽しさを求められるスキーだと思います。
 
 

オールマイティタイプが人気 見てスゴイが滑ってもスゴイ

 最近では1台で多用できるオールマイティなタイプのカービングスキーが人気です。特に、A社のモデルで形状もスゴイが滑ってもスゴイ(見てびっくり履いてびっくり)のモデルが気に入っています。この板はフラットバーンからコブバーン、新雪から悪雪まで、さまざまなシチュエーションの中で、中級スキーヤーからトップデモまで対応できるスキーだと思います。このようなオールマイティのカービングスキーが、低迷しているわが国のスキー界に活力と可能性をあたえてくれるでしょう。私はカービングスキーを長期間使用していいますが、カービングセミナー等を通して多くのスキーヤーの方と接して、カービングスキーの持つ効果を正しく理解し、特性を生かすことで、素晴らしい可能性を秘めたマテリアルだと実感しています。

 
   今、私はバックカントリーに夢中で、八幡平、八甲田山の山々のガイドをしながら、オフピステでカービングスキーで楽しんでいます。ちなみに愛用しているのは前文にあげたA社製のカービングスキーを3台使用していますが、今はオールマイティモデルだと思っている「9.11」を愛用しています。本当にスキーって面白いですね。最後にカービングスキーのセレクトのポイントとして3つ程上げてみました。後参考まで。
カービングスキー選択のポイント
@ 形状だけで決めない

所変われば品変わる。メーカーのコンセプト、構造などをチョイスする

A 全般的に短め 接雪面積の大きい物=短い。接雪面積の小さいもの=長い。男性160〜180センチ、女性150〜170センチ(形状によって面積は変わる)
B フレックスの柔らかい物 柔らかい程、たわみを作りやすいので初めは柔らか目。徐々にトーション(ねじれ強度)の強い物へ進め、カービングテクニックへとアプローチしたい
 
 

 以上ですが、出来れば試乗してから決めてください。これが一番大切なことです。私の「カービングとは?」にアクセスしてくれてありがとうございます。カービングスキーに関すること&バックカントリースノー等、何でもOKです。遠慮無くお尋ねください。


電話&FAX:0462−75−8222又は、
電話&FAX:0195−78−3388
ただ今、パソコン特訓中です。

 
 
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