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準指導員検定会のあれこれ準指導員検定会のあれこれ
2005.03.15
 専務理事 片忠夫

開会式で
車山高原スキー場で開催

◆愛ちゃん人気は心地よく、気持ちが晴れる

 今、日本列島は「愛ちゃん」に沸き、スポーツ界が面白い。

 「卓球界の愛ちゃん」「ゴルフ界の藍ちゃん」「モーグルスキーの愛ちゃん」・・・・・・。

 そして「天皇家の愛ちゃんが滑った!!」・・・・・・。う〜ん。我が娘にも愛ちゃんと銘々すれば良かったかなと振り返ることすらある。

 一人の女子選手が、桧舞台へ躍り出るだけで、マスコミ、スポンサーは、これほどまでに態度を一変するとは驚きである。ゴルフ界ではマスメディア、スポンサー、テレビ放映権含め「愛ちゃん」人気に肖ろうと大移動を始めている。男子ゴルフは寂しい限りだろう・・・・・。

 卓球の愛ちゃんは中国人にこよなく愛され、ファンが日本人より多いという。モーグルスキーの愛ちゃんは我がスキー界の誇りである。

◆過酷ながら華やかな準指導員検定会

 こんな中3月4、5、6日の3日間に亘り、悪天候に見舞われながら、SAK(財団法人神奈川県スキー連盟)主管による「平成17年度準指導員検定会」が車山高原スキー場(神奈川県が最も愛するスキー場の一つ)で、厳しくも和やかで華やかな中、戦いが展開された。B,C級検定員検定会、スノーボード準指導員検定会も同時に開催されたことは言うまでもない。

小回りバーンで 片専務理事
厳しくも和やかで華やかな中で

今、資格検定が熱い!!

 資格検定の中で、一番熱い注目を集めるのは、やはり「準指導員検定」だろう。

 それは受験者自身が1級を取得し、スキー指導員を志すそこには単にスキー技術を高めるだけのものではなく、真にスキーが好きで、その魅力を「人へ伝えたい」というかわいいおせっかい屋さんへの挑戦とも受け止めることが出来るからだろう。

 準指導員で指導員活動した人が向かう「正指導員検定」とは立場に大きな隔たりある。私も指導員仲間へ入ることが、とてつもなく嬉しく、「準指」という言葉の響きがとても爽やかで、心地よく、爽快で、憧れだった。指導員の仲間へ入ると人生が一変するとも思えた頃が懐かしい。

 準指導員検定は「受ける側」と「検定する側」のぶつかりあいであり、そこには受験する側の「こころざし」「指導員へのあこがれ」「仲間からの認知」「クラブからの支援」「職場からの信頼」「家族からの無言の圧力」・・・・・あげたら、枚挙に暇がないがない。

 検定する側は「忍耐」「「愛情」「ロマン」「期待」「信義」「厳選」「信頼」「友愛」・・・・が果てしなく、存在する。

人間の行動欲求5段階説

 アメリカの心理学者「アブラハム・マズロー」は人間行動学のとして「人間欲求5段解説」を唱えて面白い。

 最初の欲求は本能である「食う」「寝る」。である。2段階目は本人の努力が、周りから認知されることへの欲求にある。3段階目は自分が指導した(教えた)人が周りから認められることだ。4つ目はそのグループ(クラブ)が社会から、他団体から認知されることへと発展する。5つめはそれらすべて束ねる組織が認められ、その頂点に立つことだ(国家元首が最高峰と言えるゆえんだろう)

 このことはあまりに有名で、今更繰り返すこともないが、スキー界もまったく同様であると言えるのではないか。

 準指導員検定会はまさしく、SAKの認知された270に喃々とするクラブが、自分達のクラブからの受験者の「スキー技術向上」とそのクラブが「周りから認められること」をお披瀝する絶好の場とも言えるだろう。受験者本人のかなりの努力無しでは語れないことでもあるが・・・・・・。

スタートで見守る
おめでとう、石河千佳さん

SAKの「愛ちゃん」こと千佳ちゃんの登場

 今回「厳しく」「華やか」に展開された検定会も数々のドラマが生まれた。資格検定なので単に「面白おかしく」は避け、すべてを披瀝は出来ないことをお断りしながら・・・・・。

 今回、ビブ134 石河 千佳さん(横浜スポーツマン)の合格は目を見張るものがあった。4回目の受験で完全合格である。私は本人を良く知らない。

 おそらく過去3回失敗して、暗闇の中で悩んだに違いないと思える。「もうやめよう」「もういやだ」「ばかばかしい」「準指がなんだ」と・・・・・・・・・・。

 しかしながら、そこにはスキーの面白さ、楽しさを知る「友」がいて「仲間が存在」し、「同志」に恵まれたていたと分析する。加えて、千佳ちゃんのスキーへの憧れが快挙へつながったと思える。

 更に、5回目の受験でも輝かしい成績を残した方が3名おられるし、4回目、3回目でも優秀な方はおられる。長い間SAKとお付き合い頂いたことへ心から感謝し、私はその「努力」「信念」「不撓不屈の精神」に、SAKを代表し、心から感謝を申し上げられずにはいられなかった。おめでとう!!!

お互い「不惜身命」・・・「スキー道」へ専念したいものである。

 その付き合いはまた形を変えて新たな付き合い(指導員研修会)の始まりでもあり合格のその喜びは、皆様の努力の「賜物」であり、皆様の「力」すべてである。それらを大切にし、指導員研修会の場で「己のスキー技術を高め」「熱きスキー談義」を交わそう。

 今回の検定会は無論1回目で完全合格の方もたくさんおられる。その方々へも熱きエールを送りながら、次へのステップ(目標)を目指して、大いに羽ばたいて貰いたい。

 いや〜。嬉しいではありませんか。皆さん。

 このすさんだ経済情勢下、ややもすると消えてしまいがちな「とっても良い指導員」「とっても良いプレーヤー」「とっても良いやつ」が数多く存在しているのだ。クラブを新たに作り「友」「仲間」「同志」を募り、指導員の活躍の場も広げていこう。

 スキー界の命運を決める原点は、スキークラブだ。末端の活動母体だ。そしてスキーを愛する者のオピニオンリーダーである「指導員活動」だとも確信しやまない。

 財団法人神奈川県スキー連盟はその活動を中軸に据えて、行動を展開したいと「意」を強くした、平成17年度の準指導員検定会でありました。

 温かい、ご支援ご協力に心から感謝し、別の角度からの気持ちを記した。

 

                財団法人 神奈川県スキー連盟
                    専務理事 片  忠夫

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